ナットやサドルの材についてご紹介します!
皆さんこんにちは!
猛暑が続きますがお元気にお過ごしでしょうか??
夏バテになったりしていませんか?
睡眠、栄養をしっかり取って乗り切っていきましょうね!
夏バテといえば、最近はギターのネックも夏バテが起きているようです!
ネックの動きがとにかくすごい!
それによる調整の崩れに伴い、ナットやサドルの交換を希望される方が多く、とくにアコギ用サドルは数種類所持される方もいらっしゃるくらいです。
低い弦高用であったり、夏場のトップ材の膨張などで弦高が高くなるためであったり、目的はさまざまです。
今回はそんなナットやサドルの材についてご紹介します!
<ナット材>
なんだこれは、、、と思う方もいらっしゃるでしょう。
店頭のパーツコーナーでもみたことがないと思われます。
これが牛の大腿骨の部分です。
皆さんのギターに付いていたり、パーツコーナーなどでよく見かけるボーンナット・サドルはこういった骨から加工されています。
ギブソンのJ-45のアジャスタブルブリッジなど大きなものを作る際に、商品に加工されているものなどは寸法が足りなく、作ることが困難な場合があります。
そういう場合にこの骨を取り寄せて使用しています。
では商品化されている材と特徴をご紹介します!
<ナット>
①牛骨ナット(漂白)
一般的によく使用されているナットです。
②ヴィンテージナット
漂白される前の牛骨ナットです。
漂白されたものと違い天然の油が残っており、弦のすべりがよくチューニングが狂いにくいです。
※似たようなものでオイル漬けナットというものも評判が高く、
オイル漬けナットの場合は、漂白されたナットを再びオイルに漬け込んだものです。
③マンモスナット
その名の通りマンモスの牙材であり、入手困難な材です。
音の伸びも増し、粘りのある音色になる傾向!
よく見ると材は縞々してるんです。
<サドル>
①プラスチックサドル
②牛骨サドル
③ヴィンテージサドル
④本象牙のサドル
本象牙はワシントン条約により規制がかかっており、マンモス同様入手困難な材です。
そしてちょっと特殊なのがこちら!
↓ ↓ ↓ ↓
①ブラスナット
ブラス=真鍮=銅+亜鉛の合金
銅のみに比べ強度が高いとされています。
中音域が出るような傾向があります。
研磨してバフを掛けるととてもピカピカの綺麗な仕上がりになります!
②グラフテック社の人口象牙(TUSQ)ナット
弦振動の伝達性を上げ、低音から高音まで豊かに出る設計がされている特殊な樹脂。
グラフテック社の人口象牙(TUSQ)サドル
このようにナットやサドルの材もたくさん開発されています!
では皆さん!
代表的なものをあげてきましたが、
気になる材はありましたか??
興味を持っていただければ幸いです!
そして先日ブログでご紹介したスキャロップナットなどの加工もあります!
是非一度試していただきたい加工です!
またご質問や、この楽器に使用したらどうなるだろうかなどなど
ご相談はいつでも受け付けております!!
長文になりましたがご閲覧本当にありがとうございます!
記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
島村楽器の店舗ホームページ・ブログなどに掲載された、ギターのリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。