J-160Eのピックアップ交換~画像多め~

こんにちは!!!

皆さん鉄分・煙分足りてますか???

元蒸気機関車運転手リペアマンの宮地です。

昨今の流行り?ハイブリッドについて…

今日、鉄道の大幹線というのはたいてい電化されており長編成の電車が無数に行き来しています。

果たして地方のローカル線はどうでしょう?電化する費用対効果が見込めない路線は非電化で営業している為当然電力で走る電車は走れません。

そんな場所では今日も蒸気機関車が走って…いるわけではなく多くの非電化路線ではディーゼル機関で走る気動車が走っています。

ところが最近、非電化路線にも電車が走るという事が増えてきているのです!!!

どういう事でしょうか???

答えはコチラ!!!

はい!!!ハイブリッド気動車です。

超簡単に説明しますとディーゼルエンジンで発電機を回してその電力で走るという方式。

エンジンの運動は走行には使わずに発電に使う、発電所付き電車とでも言いましょうか。

これによってより高いエネルギー効率を達成し、電車並みの走行性能とCO2排出量の削減が可能なのです。

ようやく本題!!!

過去最長の前置きを更新したところで…

ハイブリッド方式と言うととっても最新鋭の技術のように感じますが、実は一般にあまり普及しなかっただけで昔から色んな分野で存在したりします。

ギターの場合はどうでしょう?

最近ですとアコースタソニックシリーズはハイブリッドな感じがしますね!!!

今回のご依頼品はどんなギターでしょうか???

はい、知ってる人はよーく知っているJ-160E(の復刻版Epiphone EJ-160E)です。

何を隠そうこのJ-160Eという楽器、最初期に開発されたアコースティックギターとエレキギターのハイブリッドであるエレクトリックアコースティックギター(エレアコ)なのです。

現在多くのエレアコはピエゾピックアップやコンデンサマイクで音を拾い、プリアンプで音質をコントロールして電気信号を出しますが、こちらはエレキギターに使われるマグネットピックアップで音を拾いエレキギターと同様にVolumeとToneのツマミで音質をコントロールして電気信号を出します。

現代の感覚で言うと構造的にはエレキギターのフルアコに近い構造をしていますが、なぜか脳がフルアコに分類しようとしません!!!

フルアコ=アーチトップという固定観念のせいでしょうか?

かといって現代的な意味でのエレアコとも少し違うような…

まさにハイブリッドなギターなのです。

今回のご依頼内容

今回のご依頼内容はズバリピックアップ交換です。

J-160EをJ-160Eたらしめており、J-160Eエレアコ(?)論争の原因でもあるピックアップを交換するのです。

とは言ったもののぱっと見は他のギターでは見ないような見た目のピックアップ。

オリジナルパーツでしょうか?リプレイスメントパーツなんてあるんでしょうか?

と思う方もいらっしゃるかと思いますが、秘密はカバーの下にアリ。

実はこれはエレキギター用のピックアップのカバーを外して取り付けてあるだけで構造はP-90やミニハムバッカーと同様の物が使われています。

早速ピックアップを外してみましょう。

外れました、ポールピースとピックアップ本体固定用のネジを外すとこんな感じ今回はミニハムバッカーが搭載されていました。

交換するピックアップはこれだ!!!

そして今回交換するピックアップはコチラ。

Seymour Duncan Vintage P-90です。

一般的なP90のエレキギターに使用されるピックアップですが、当然このままでは取付出来ません。

ピックアップを一度分解します。

カバーを外してコイルとマグネットをむき出しにします。

高さの都合上台枠とマグネットの間に挿しこまれているスペーサーを外します。

スペーサーが外れました。スペーサー分の高さが低くなったので全体を固定している真鍮色のビスを切り詰めます。

この時コイルを傷つけてしまうと断線してしまう恐れがあるのでご自身で行う際は特に注意の必要な工程です。

コイルとマグネットを台枠に固定してアジャスタブルポールピースを外します。

あとはピックアップを組み込んでいきます。

Epiphoneの場合はピックアップカバーの穴から固定用のビスを通してピックアップを吊り下げます。

年代によっては取り付け方が違ったり、ポールピースの穴ピッチが合わない可能性があり、その場合この組み込み段階で不具合が出ますのでピックアップを交換する前に元のサイズと交換用のピックアップのサイズをよく確認してから交換します。

構造的には上から

〇純正ピックアップカバー

〇ボディトップ

〇新しいピックアップ

となり、ピックアップカバーとピックアップでトップ材をサンドウィッチする構造です。

最後にポールピースをはめて各弦の出力に合わせて高さ調整。

配線をしてこれにてJ-160Eのピックアップ交換は完了です。

まとめ

見た目的にオリジナルパーツでリプレイスメントパーツが無さそうな物でも構造を理解すると意外と既存品の流用だったりするので色々調べてみると新しい発見があるかも知れません。

こういった発見も楽器の魅力なので演奏と同じくらい楽器の構造の不思議も楽しんでいきましょう!!!

記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

名古屋ギター&リペア店宮地

歌謡曲大好き!元蒸気機関車運転手のリペアマン。弾くのも直すのも同じくらい好きです!困った事があれば何でもご相談下さい!マッシモな調整を目指します!

名古屋ギター&リペア店の店舗情報

このスタッフの記事をみる

おすすめ情報