ギターの音が出ない‼∼ジャック断線事例∼
みなさまこんにちは
あっという間に入社から1年が経ちました、リペアマンの園田です。
今回の記事では1年間という短い中でも、件数が多く非常に起こりやすい事例を紹介させていただきます。
なんか音が出ない!と思ったらこんな症状が出ている可能性もあるので、ぜひご自身の楽器を確認しながらみていただければと思います。
ジャックの緩みは楽器の危機!!
エレキギターやエレキベースなどについている、シールドを指す場所であるジャック。
使っていくうちに振動等で緩んできてしまうことがございます。
すると、、、
中でジャックが空回りしてしまい、断線を起こしてしまうことがあります。
写真のものは白い線が外れてしまってますね。この線が外れている影響で、まったく音が出ていない状態です。
ということで断線していた物を付け直す修理作業をして、元気に音が出るようになりました。
対策として
ジャックの緩みって意外と気が付きにくかったりします。
ストラトやプレべのようなトップ側についているものであれば見て気が付くこともありますが、
レスポールやテレキャスなどのサイドについているモデルはわざわざのぞき込まなければ見えないですし、シールドを刺すときの感覚だけでは気が付かないものです。
弦交換のタイミングや練習前に、ほんのひと手間確認してみてください。
緩んでいたら…?
緩んでいることに気が付いても、絶対に外から回さないでください!
そのまま外から回して締めてしまうと、緩んだ時と同じように中で空回りをして断線に繋がってしまいます。
断線予防の手間で断線させてしまったら悲しいですからね。
ジャックプレート等を一度外して、中のジャックが回らないようにおさえながらナットを締めてあげるようにしましょう!
難しいと思ったらぜひお近くの楽器店にご相談ください!
ノルトロックワッシャー
頑張って締めても締めてもまた緩んできてしまうことがどうしてもあります。
そんな緩みを半永久的に、防止できるものがあるんです。
それがノルトロックワッシャーです。
ノルトロックワッシャーは写真のような2層構造のワッシャーで、それぞれのワッシャー間の凹凸と外側のギザギザで緩みを防止してくれるものです。
ジェットコースターや船舶などの保安部品でも使用されていることがあるほど信頼性の高い部品なんですよ。
取り付けるとこんな感じ。
ステンレス製で錆や腐食に強く、取り外しも簡単でジャック交換をしても再利用可能と
数百円の小さな部品ですが大きな役割を担ってくれます。
お持ち込みいただければ取り付け可能ですので、気になったらご相談ください。
パーツ代
-ステンレス製:¥400(税抜)
さいごに
今回は音が出ない症状の一例をご紹介させていただきました。
使っていて故障が見られる・なんとなく違和感がある等がありましたら、ぜひぜひお気軽にご相談ください!
(当工房へご来店の際はお電話にてご予約をお願いいたします。)
それでは音楽ライフ楽しんでください!
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こんにちは!兵庫県出身の若手リペアマンです。状態の良い悪いがわからなくても大丈夫です!とりあえずご相談ください!