アコギ 弦高調整 番外編!! ~ブリッジ上面削り~
皆さんこんにちは!
久しぶりに実家から引っ張り出してきたギター、若いころに挫折したギター、
もう一度始めてみようかな、、
なんて思って時に、なんだこれ!!弾きづらい、、こんな感じだったっけ、、
と感じた事はありませんか??
今回は、アコースティックギターの弦高調整の"番外編"です!
【アコースティックギターの弦高調整について】
基本的には、、
"ロッド"調整 "サドル調整" "ナット溝調整"
を行い、弦高を下げます。
★ロッド調整は、ネックの反り具合を確認し、トラスロッドを回す事で調整が出来ます。
★ナット溝調整は、1Fで測った際の弦高値、ジョイント付近の弦高値を見ながら、弾きやすいように溝を切り、調整します。
★サドル調整は、ロッド調整、ナット溝調整後、状態を見ながらサドルを削り弦高を下げます。
これらの調整を行ってもまだ弦高が高い!というギターが割と多くあります。
特に何年も放置してしまったギターはネック反り、ボディの膨らみによって更に弦高が高くなってしまっています、、
ギターは木材で作られているので、湿度や温度にかなり影響されてしまいます。
こちらの写真を見てください。↓↓
ギターの弦振動の支点は、”ナット”と”サドル”となる為、これ以上サドルを下げてしまうと、サドルに弦が乗らず、綺麗に音が出ない状態になります。
それでももっと弾きやすくしたい!!という場合は、今回の本題である、"ブリッジ上面削り"を行います!
ブリッジ上面削り
ブリッジを削ることによって、ブリッジピンの位置も下がり、弦を張った際に弦とサドルに角度ができます。
それによって更にサドルを下げることができます!
また、サドルを下げ過ぎると、ナット弦高(1Fで測った際の弦高値)も一緒に下がってしまいますので、開放弦で"ビーーン"みたいな変なビビりが生じてしまいます。
弦高をかなり下げる場合は、一緒にナット交換を行い、弾きやすい弦高値に合わせて、ナットを作り直します。
ブリッジ上面削り ~作業工程~
①ネック調整
➡まずは、順反りか逆反りか確認し、トラスロッドを回してネックの調整を行います。
②弦高確認
➡ネック調整後、弦高を確認します。
ジョイント部14F6弦で5mmもあります。これはかなり弾きづらい数値ですね、、
この数値を2.5mmにしたいのですが、このままサドルを下げるとブリッジとサドルが面一になってしまいます。
なのでさっそくブリッジを削っていきたいと思います♪
③ブリッジ周りの保護
➡ブリッジの回りのボディを傷つけないように保護していきます。
こんな感じで保護しました。
④ブリッジ削り
➡鉋を使って削っていきます!
ある程度削れました!
⑤ブリッジの上面を綺麗に
➡紙やすりを使い、荒井番手から細かい番手に少しずつ変えていき、綺麗に磨いていきます。
こういう木材にゴム板を貼った、スポンジパットを使って磨くとやりやすいです!
因みに手作りです♪
⑥ナット交換
➡サドル調整前に一度ナットを途中まで製作します。
⑦サドル調整
➡ここからナット弦高を見ながら、サドルの底面を削っていきます。
2.5mmになるようナットとサドルを行き来して調整を行います。
⑧完成!!
➡チューニングして、ブリッジにオイルを塗り完成です!!
弦高もばっちりです!
ナットも磨いて完成です!
最後に
いかがでしたか??
今より弾きやすくして、上手に弾けるようになりたい!!という方たくさんいるのではないでしょうか♪
状態を見て修理方法のご提案をさせて頂くので、まずは島村楽器、浅草橋ギター&リペア店へ足を運んでみてください!
今回の修理内容
- ブリッジ上面削り+ナット交換+パーツ代
合計金額 | ¥28,200(税込)+送料 |
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※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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皆さんは楽器の状態は大丈夫でしょうか?改善していけば楽器は生まれ変わります!基本調整からお客様に寄り添って安心していただけるよう頑張ります!