凹みは悲しい。
こんにちは。井上です。
皆様いかがお過ごしでしょうか!
まだまだ残暑厳しく汗ばむ時期ですね!私は暑さが苦手なので早く涼しくならないかと待ち望んでおります。
さあ、今日のお題行ってみましょう!
良い感じのギター
まずはこちらの写真をご覧ください!
はい、とても良い感じの52年製仕様のテレキャスターです!
アンプ出力や弦高も全く問題ございません。
では、何が起きているかと言いますと…
凹みは悲しい。
おぉ、16Fの指板部分に大きな凹みが…!
しかも木部ごと抉れてしまっております。これは辛い…
これを直すにはどうすれば良いでしょうか…
ローズウッド等と違い色味が少ないので部分的な修正をしても痕が残ってしまう…
かと言ってメイプルワンピースネックなので指板交換もできない…
ではどうしましょうということで考えました!
リペアマンの知恵
ここで井上考えました!
お客様のご予算の都合等もありますので今回は
「16F部分だけ木材を取り換える」
という方法を行います!
作業開始!
ここからは写真を撮り忘れてしまったので文面でご説明します…!
①まずはフレットを抜いて、16Fのメイプル部分のみをノミやヤスリで削ります。
②削った部分に合わせて新しいメイプル材を加工します。この時、なるべく木目が合うように木取りします。
③互いの接着面を合わせて接着!
④接着が完了したら指板調整とリフレットを行います。
⑤元の塗装と馴染むように塗装を施します。(削った指板部分のコーティングも兼ねています。)
⑥乾燥したら組み込みと調整を行い完成!
という流れです!
百聞は一見に如かず、完成品をご覧ください!
次は違う角度から!
更にアップで!
どうでしょう!
一見、修理したこともわからにような仕上がりになったかと思います!
色味と木目を合わせる事が難しいので違和感の無い見た目に一安心です…!
調整もしっかり行い、無事にお客様へのお渡しとなりました!
最後に
いかがでしたでしょうか?
島村楽器ではこのように症例の少ないイレギュラーなリペアも行っております!
難しいかも…という内容でもリペアマン総動員で知恵を絞り、
できる限り100%でご要望にお応えできるよう、
日々スタンバイしております!
もしリペアのみならず、カスタマイズでもお困りの際は気軽に島村楽器までお申し付けくださいませ!
今回の修理内容
- 指板凹み改善修理、リフレット、指板塗装(組み込み調整、弦交換含む)
合計金額 | ¥93,069(税込)+送料 |
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*弦代は別途となります。
*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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店頭で勤務していた経験を活かし、お客様に寄り添ったリペアをモットーとしております。楽器を介してお客様とお会いできる日を心よりお待ちしております!