使い込んだ相棒を再生!
長年楽器を使っていれば、自然と汚れや錆、パーツの破損など色んな問題が出てくると思います。
今回は、そんな長年戦い続けてきたベースをリペアしたいと思います!
作業開始
今回の楽器はコチラ!
一見綺麗な楽器に見えますが、よく見ると汚れが多く塗装の輝きが曇っています。
更に一番の問題はナットが割れてしまっている事です。
他にも問題点がありますので、順々に作業していきます!
まずはネックジョイント部から!
一見問題無さそうですが、右下のビス穴がバカになっていてビスを入れても無限に回ってしまいます。
単にダボ打ちして開け直すだけでは強度面に不安が残るので、メイプル材のバー形状に掘ってメイプル材を埋めて開け直すというのが効果的ではありますが、今回は今のビス穴を拡張しアンカーを埋め込む作戦にいたしました!
これなら強度も使い込んでいくうちにまた緩くなってしまうという事もほぼありませんので、安心して今後も長く使用していけます!
ネックジョイントのアンカー加工に関しては他のスタッフが詳しくブログにしているので、コチラをご覧下さい!
次に電装部分です!
断線はありませんが、ガリが出るので全部交換します!
接点洗浄でも効果は出ますが、一時的な応急処置にすぎませんので、すぐ消えるガリじゃなければ交換をお勧めしています。
無駄をなくしてスマートに、元の配線より綺麗にを目指します!
まだまだ行きます!
次はブリッジサドルとネジの錆取りです。
一旦パーツをバラシて錆取り液に漬けて一定時間待ってふき取ればこの通り!
全てを取り切るには至りませんでしたがかなり綺麗になり動きもスムーズになりました!
最後に全体をしっかりクリーニングして組み込み、割れてしまっているナットも交換しました!
斜めから写真を撮るのを忘れてしまいわかり辛いですが、お客様が結構ピック弾きで豪快に弾く方なので、ナットの壁は敢えて少し高めに残して強度を保っています!
これにて完成です!
当然ですが指板、フレットも綺麗にし、ピックガードのビスは敢えて錆取りをしても劣化で今後折れてしまったりの可能性も考えて新しいビスに交換致しました!
1つ1つは大したことなくても、重なれば大事故に繋がる事もありますので、普段元気に鳴らしている愛機でも一度メンテナンスに出してみてはいかがでしょうか。
今回の修理内容
- ナット交換
- 電装交換
- ネックジョイントアンカー加工
- 各金属パーツ錆落とし、磨き、交換
- 各種パーツ代
合計金額 | ¥41,320(税込)+送料 |
---|
*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
お近くの島村楽器はこちらから、
リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。
記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
「毎日弾いてるし違和感ないけど不調かも?」「久しぶりに使うけど大丈夫?」など、一人で迷う前にまず持ってきてください!お客様に合わせた修理内容をご提案します!