ウクレレのバック板剥がれ

今回はウクレレのバック板剥がれ・割れの修理工程をご紹介します。

お預かり時の状態はこちら

割れ部分の隙間から光が漏れているのが分かりますね。
内部を光で照らすと・・・

バック板の割れにより内部の補強材が剥がれ掛けています。現状のままでは心許無いので割れの修正と同時に内部補強もやり直します。

作業開始

まずは外れかけている補強材を除去します。

続きまして、新しい補強材を製作します。

補強材の取り付け位置がズレない様、マスキングをします。

位置取りに問題無い事が確認出来たら接着剤を流し、ズレや浮きが出ないよう、圧着します。今回、補強材の固定には強力なマグネットを使用しています。
隙間が広い部分には接着剤に木の粉を混ぜたものをパテとして詰めていきます。

内部に異物が残らないよう、接着剤が乾く前に内部のマスキングを剥がします。

この状態で一日乾燥させます。

乾燥を終えたら器具を外していきます。


完成

最後に外装に付着した接着剤などをクリーニングしたら完成です。

今回の修理内容

  • 割れ接着と隙間埋め加工
合計金額 ¥25,850(税込)+送料

※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店中野

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