アコースティックギターのナット製作
今回はアコースティックギターのナットを新しく作り直します。
まずはナットの外周に沿って切り込みを入れ、ナットを取り外した際に塗膜が欠けないようにします。
切り込みを入れ終えたら、少しずつ力を加えナットを外していきます。
外れた状態がこちら
外したナットよりも一回り大きなブランク材を用意します。
そのままの状態ではネック側の溝にナットが収まりません。
材を削り厚みを調整することで、ナットが溝にピッタリと収まるように加工します。
溝にナット材が収まることが確認できたら、形を作っていきます。
外周形状やフレットに合わせたガイド線を引き、これらを目印に加工していきます。
機械を使用し、荒く削っていきます。
ざっくり余分を削ったものがこちら
ネック側の溝に収めて細かい部分のズレを見ます。
大きな狂いが無いことを確認できたら、ナットの要である弦の溝位置を決めます。
決めた位置に沿って溝の切込みを入れ、弦の太さに合わせて溝を広げていきます。
ある程度まで溝が出来たら弦を張り、弦高を見ながら溝の深さを決めていきます。
溝の深さが決まりました。
溝の加工を終えたらナットを一度、取り外し、外周形状を最終的な仕上がり目指して整えていきます。
形状が決まったら研磨して仕上げます。
研磨を終えたら楽器に組み込んで完成です。
今回の修理内容
- ナットの製作
- 無漂白牛骨材
合計金額 | ¥10,560(税込)+送料 |
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※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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「この楽器の状態って弾きやすいの…?」そんな不安な点を取り除きながらプレイスタイル・楽器に合ったベストコンディションを一緒に探していきましょう!