フレットのエッジ処理~弾きやすく丸めてみました~
本日ご紹介するのはフレットサイドの丸め処理です。
当社オリジナルブランドのHistory上位機種などではレギュラースペックとして取り入れているカスタム仕上げですが、フレット交換などのタイミングでご要望される方も多くご紹介します。
フィンガリングのスムーズさと外観的な美しさを両立した工法になります。
見た目はエッジが球体になる点で、ポイントはフレット交換のタイミングで行う事です(すでに打たれているフレットで行おうとすると綺麗な球体になりませんので)
フレットを打ち終えた状態がこちら
指板に合わせてサイドを削ります(ポイントは斜めに落とさないこと)
あとはひたすらヤスリで丸めるだけ。複数のヤスリを使い分けますが、選択と細かいテクニックがあり、これは企業秘密という事で(笑)
荒化工の段階ですがこのような感じになります。
この後は紙ヤスリを使って研磨をし、最終的に鏡面になるまで磨きます。
仕上がりはこのようになります。
今回の修理内容
- フレット交換
- フレットサイドのカスタム仕上げ
- パーツ代等
合計金額 | ¥66,880(税込)+送料 |
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※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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ネック折れなどワケありな事情を抱えた修理を担当している事が多い阿部です。普段は東京勤務ですが、毎月第一週頃に名古屋工房におります!