RELOOP FLUX登場!DVSもHIDもこれ1台!RANE SL3を超えるSerato用DVSインターフェイス情報まとめ

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RELOOP FLUX登場!DVSもHIDもこれ1台!RANE SL3を超えるSerato用DVSインターフェイス情報まとめ

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

*DVS & HIDどっちもOK!RANE SL3を超えるSerato DVS用オーディオインターフェイス登場!
遂に待望のSerato DJ Proで使えるDVSインターフェイス「RELOOP FLUX」が登場しました!
え?何それ?って思った方もご安心ください!
初見の方にも解るように解説いたします!

RELOOP FLUX紹介動画

DVSとは何?

DVSとは「Digital Vinyl System(デジタル・バイナル・システム)」の略です。デジタルのバイナル(=レコード)を使うとかではなく、レコードを使ってデジタルのデータ(楽曲データ)をコントロールするイメージです。

(※-RELOOP FLUXにはこのコントロールバイナルは付属していませんので、別途購入が必要です)

このレコードには「ピーーーーー」という音が入っており(1000Hzのサイン派みたいな音)、音の波形を認識して、パソコン内の楽曲を同期再生することができるんです。

接続イメージはこんな感じになります。]]ターンテーブル(プレーヤー)とDJミキサーは、通常のアナログレコード用のもので問題ございません。

過去のRANE製オーディオインターフェイスとの比較

このDVSシステムが、ヒップホップ系のクラブDJにとってのスタンダードなセットアップな場合が多かったんですが、そのシステムの中核になっているDVS用のインターフェイス(SLシリーズ)が全て廃盤になり、Serato DJ Proの対応機種から外れ、最新のmacOSに対応しなくなり、古い機材を大事に使っていたクラブが多かったんですが、そろそろ限界か?というタイミングでした!!

DVSシステムの定番のRANE SLシリーズとの比較を表にまとめてみました。

仕様SL2SL3SL4RELOOP FLUX
DECK数2243
対応Serato DJ Proバージョン2.5.5まで2.5.5まで2.5.5まで3.0.5以降
対応macOS10.15まで10.15まで10.15までクラス・コンプライアント
録音×
サンプラー個別出力×
USBハブ2個

最近はこのDVS用インターフェイスがDJミキサーに内蔵したものが増えてきていますが、クラブに導入される機材ではSL4が多かったのと、クラブスタンダードのミキサー(DJM-A9等)では別途Serato DJ Proのシリアル購入が必要だったり(SLシリーズ・FLUX等は不要)と、クラブ導入機材のチョイスが難しかった印象です。]]このあたりは複雑なので、また今度。

SLシリーズとの違いを紹介します。

最新のSerato DJ Proで使える

SLシリーズはSerato DJ Proのバージョン2.5.5までしか使えません。Serato DJのサイトより過去のバージョンのダウンロードもできるので、2.5.5のSeratoと、最新のSeratoをMac内で共存して好きなバージョンを起動できるようにするセッティングを行う必要がありました。

最新のmacOSでも使える

こちらは結構困っている方が多かったイメージですが、SLシリーズ10.15のCatalinaまでしか認識しないので新しいMacなどで使えず困っていることがありました。
FLUXは、パソコンの標準のドライバーで動作するクラス・コンプライアントに対応しているので、macであればドライバーのインストールは必要なく、またよりOSに対応しやすくなるかと思います。

サンプラーアウト搭載

サンプラーのアウトをOUTPUT3から個別に出力することができます。SL2には搭載されていなかったサンプラー用アウトが搭載。SL3以上のスペックです。

DJプレイの録音ができる

DJミキサーのアウトプットをINPUT3に接続して、DJプレイの録音が可能です。こちらもSL2には搭載されていませんでした。

プレイヤー3台の操作ができる

SL2もSL3もデッキは2台までしかコントロールできませんでしたが、FLUXでは3台までのコントロールが可能です。SL4では4台のコントロールができました。

THRUボタンが本体に搭載

SLシリーズでは、レコードの音を再生するためにインプット・スルーをする場合、Seratoのソフト内のボタンでTHRUモードにする必要がありましたが、FLUXの場合本体にTHRUボタンが搭載されています。

入出力のLEDランプがついている

入出力のLEDインジケーターが搭載されています。Seratoのトラブル発生時などに、入出力の信号のトラブルがすぐに発見できるようになっています。

USBハブが2個ついている

何かと便利なUSBハブが2個分搭載されています。RELOOPのRP8000MK2などのMIDIコントローラーが搭載されているターンテーブルをつなぐときなどに便利そうです。

また、このハブにCDJを接続しておくことでUSB1本でパソコンとの接続が完了してプレイすることもできます。これまでHID接続で用意していたUSBハブも不要になりそうです。

HIDとは何?
「Human Interface Device」の略です。マウスやキーボードと同じようにCDJをパソコンに認識させて、入力装置として使用することができます。

パソコンの接続は1台のみ

SL4ではパソコンが2台接続できて、Serato DJを使うDJ間の入れ替え時にとっても便利で、クラブ導入機材の定番だったんですが、FLUXではパソコンは1台のみの接続です。
しかし、最近ではUSBでプレイするDJが増えてきており、入れ替わりの時に1曲だけUSBの楽曲を挟むことでスムーズに入れ替えができます。

iPadのdjayでDVSができるか試してみました

FLUXがクラスコンプライアントで動作するので、もしかしたらiPadのdjayで動くんじゃないか?と思って試してみました。

djayでサブスク契約が必要でしたが、問題なく使用することができました。TRAKTORでも使えるようですし、rekordboxでもサブスク登録することで使えそうな気がします。

かなり使い勝手の良いインターフェイスなんじゃないでしょうか?クラブ界隈でどんどん広まっていく可能性が高い商品です。要注目!!

本記事でご紹介した商品

購入および価格は下記のURL先のデジマートにてご確認ください。

商品名RELOOP FLUX
説明Serato DJ Pro用DVSシステム(※-コントロールバイナルは別売りです)
URLデジマート

この記事のお問い合わせは萩尾(はぎお)まで

出勤日を下記リンクにて公開しております。Webからの接客予約も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

三宮オーパ店 DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)

DJ HAGI a.k.a DRAGON

2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJに憧れる。その後すぐにDJバトルを企画し、10年以上定期的に草DJバトルをプロデュース。機器のチューンナップや修理が趣味。

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