音質向上企画第3弾!電源ケーブルの音質の違いを検証してみた

記事中に掲載されている価格および仕様等は記事更新時点のものとなります。

© Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。

電源記事全体

皆様こんにちは、梅田ロフト店DJ・デジタル機器担当の阪口です。

なんとなくバトンタッチされ今回で3回目となる梅田ロフト店の音質向上企画シリーズですが、今回は電源ケーブルごとの音質の違いを検証しようと思います。

電源ケーブルを変えることで音質が変わる、ということの有効性については店頭でお客様とお話をさせていただいている中でまだまだ多くの方に認識されていないことと感じています。しかしながら電源部分はレコーディングやライブハウスなどで音作りを行うにあたり、非常に有効な部分であると考えますので今回ぜひご紹介させていただきたく思い記事を作成しました。

ケーブルには実にさまざまな種類があり、また物によっては全く違う音質になることもありますので、私も一時期その実験性の高さに魅了されて、工場の電線に使われていた物から数万円する物まで色々と試してきた過去があります。。

いろいろと試してきた中で感じたこととしては、値段が高い物は確かに良質な物も多くありますが、値段が高いから良い、という物では決してなく、重要なことはそのケーブルを使うことによって自分の好みの音質に近づけることができるかどうか、ということと考えます。

またもう一つ重要なこととしては、バランスをとる、ということが上げられます。

例えば比較的新しいライブハウス・クラブで新しい機材がしっかりとそろっており多少中高音が明るく出ているところで、中高音がしっかりと出るタイプのケーブルを使用すると耳が痛い音になりますので、多少低音が柔らかく出るケーブルを使用することでバランスをとる。

逆に昔からあるライブハウス・クラブで古い機材を使っており多少低音がモコッと出るところで、低音が柔らかく出るケーブルを使用すると音像がぼやけますので、多少中高音がシャキッと出るケーブルを使用することでバランスをとるなど、使用する機材やその場所の環境に合わせてケーブルを変えることで音質のバランスを整えることは、音作りにおいて非常に有効なことと考えます。

さて今回はElektron Analog RYTMを使用したトラックを一度Mackie 1202VLZ4に通してUniversal Audio Apollo8に音を入れ、Steinberg Cubase Pro8上でレコーディングした音で比較しますが、Mackie 1202VLZ4の電源ケーブルを変えることで各々の電源ケーブルの音質の違いを検証しようと思います。

Elektron Analog RYTM

Analog RYTM

Mackie 1202VLZ4

mackieミキサー

Universal Audio Apollo8

apollo8

Steinberg Cubase Pro8

キューベース画面

それでは汎用ケーブル、PRO CABLE製WATTGATE電源ケーブル、OYAIDE BLACKMANBAアルファV2、OYAIDE TUNAMI GPX-R V2、Zonotone 6N2P-3.5 Blue Powerの5種類で音質の違いを比較しようと思います。

比較用音源 汎用ケーブル 使用時レコーディング音源

まずはミキサーに付属の汎用ケーブルをそのままミキサーにつないでレコーディングをしました。全体的に音像がぼやけていてフワッとした印象です。

トラック1

トラック2

比較用音源 PRO CABLE製WATTGATE電源ケーブル 使用時レコーディング音源

次にプロケーブルワットゲート電源ケーブルをつないでレコーディングしました。

こちらは米国A2D社の特注シールド電源ケーブルと、同じく米国WATTGATE社のプラグを採用、何度も試行錯誤を繰り返して完成した、当店でもその音質と高いコストパフォーマンスで人気の電源ケーブルです。

かなり音像がすっきりして、それでいて柔らかさがきちんと残っている非常にナチュラルな音質です。バスドラムのアタックの音がはっきりと出ていてパワー感もあり、私としても非常に好みの電源ケーブルです。

トラック1

トラック2

プロケーブル電源ケーブル

比較用音源 OYAIDE BLACK MAMBA-α V2 使用時レコーディング音源

次にレコーディングの現場でも定番としてさまざまなスタジオで使用されているオヤイデ BLACKMANBA電源ケーブルをつないでレコーディングをしました。

全体的に柔らかさを保ちつつ、くっきりと解像度が増した印象です。特に中高音がきれいに出ており全体的に抜けが良くなった印象です。バスドラムや低音部はきれいに出ている分、先ほどのWATTGATE電源ケーブルに比べると多少パワーは抑えられたように感じますが全体的にフラットで各音域の音がはっきりと聞こえるようになりましたのでマスタリング時の音の定位が取りやすく感じますので、多くのレコーディングスタジオで使用されているのもうなずけます。

トラック1

トラック2

black manba

比較用音源 OYAIDE TUNAMI GPX-R V2 使用時レコーディング音源

次に私の友人でも使用している方が多いオヤイデ TSUNAMI電源ケーブルをつないでレコーディングをしました。

かなりパワー感が増してレンジも大きく広がっていることを感じていただけると思います。私も初めてこのケーブルを使用した時に「電源ケーブルでここまで音が変わるのか!」と驚いたことを思い出します。。

パワーと解像度が大きく向上する反面、全体的に少し音質が硬くなりますので状況によって使い分ける必要があると考えますが、このパワーと解像度、立体感のある音質は非常に魅力的ですので一本持っていると重宝すると思います。

トラック1

トラック2

tsunami

比較用音源 Zonotone 6N2P-3.5 Blue Power 使用時レコーディング音源

最後に創立7年と比較的新しいメーカーですが、そのクオリティの高さで評価の高いZonotone電源ケーブルをつないでレコーディングをしました。Zonotoneはもともとオルトフォンでケーブルを作っていた方が定年退職した後に、オルトフォン在籍時に温めていたアイデア(数種類の素材をハイブリッドする手法など)と音楽に対しての熱い情熱を持って作られたケーブルとのことです。

いかがでしょう?高音から低音までレンジも広く適度なパワー感もあり、かつ非常に柔らかくバランスの良いまとまった音質で非常に上質な音という印象です。先に紹介したケーブルに比べるとパワーは抑え目ですが、とにかく絶妙な柔らかさがあり聞いてて疲れることなく長時間音楽を楽しめる非常に魅力的なケーブルと感じます。特にジャズや生楽器系の音楽には最適ではないかと思います。

トラック1

トラック2

zonotone

総評

今回聞き比べた電源ケーブルはいずれもクオリティが高く、価格の差はあるもののどの電源ケーブルが最も良いということは一概には言えないと感じました。

ワットゲート電源ケーブルは比較的安価でナチュラルな音ですのでさまさまな場面で非常に使いまわしが良いケーブルと感じますし、オヤイデBLACKMANBAは非常にフラットですっきりしていますのでレコーディング、マスタリング時に音作りがしやすく、オヤイデTSUNAMIは音像の立体感、パワー感を増したい時に最適ですし、Zonotoneはクリアかつオーディオ的な温かみ、柔らかさを求める時に非常に効果を発揮するのではないかと感じます。

お財布事情もあるかと思いますが、違う特性のケーブルを複数本所有して状況によって使い分けることで音作りのバリエーション、クオリティをワンランクレベルアップできると思いますので気になった方はぜひ梅田ロフト店店頭に試しにいらしてください。


梅田ロフト店デジタル担当 阪口(さかぐち)
この記事を書いた人
梅田ロフト店デジタル担当 阪口(さかぐち)

DJ歴20年、現在も現役DJで活動をしているDJ専門スタッフの阪口です。
今までクラブイベントや野外イベントでDJ、バンドのトラックメイカー、オーガナイザー等々色々と活動してきましたので、DJに関する事なら何でもご相談下さい。

梅田ロフト店
梅田ロフト店

大阪府大阪市北区茶屋町16-7 梅田ロフト8F

電話番号:06-6292-7905

営業時間:10:30~21:00

HP:http://www.shimamura.co.jp/umeda/

「digiland-shop-umeda」タグの関連記事

↑ページトップ