Behringer ( ベリンガー )が、Wavetable方式のシンセサイザー往年の銘機「PPG WAVE 2.x」をエミュレーションしたハードウエアシンセ「WAVE」を発表しました。※2025年8月4日追記:国内発売が決定しました!



特徴
概要
- 80年代のPPG Wave 2.2および3.2をベースにした本格的なクラシックハイブリッドシンセサイザー
- 8ビット/16ビット解像度のデジタルウェーブテーブル合成
- アナログ設計のVCFおよびVCA
ボイスとモード
- SPRIT / LAYER / UNISON など8つのモードを設定可能なボイス
- 多彩なサウンドデザインを可能にする本格的なオシレーターモード
ウェーブテーブルとプリセット
- Synthtribeアプリを使用すれば、ユーザーウェーブテーブルやトランジェントを簡単にインポート可能
- シーケンスも保存可能な200のユーザープリセット
- 手動で編集が可能なマニュアルウェーブテーブルコントロール
エンベロープとモジュレーション
- フィルター/アンプ/ウェーブテーブルをシェイピングするための2つのADSRエンベロープ
- オシレーターピッチモジュレーションまたはウェーブテーブル位置コントロール用のADエンベロープ
- モジュレーション用のLFO
パフォーマンス機能
- パフォーマンスにも最適なポリフォニックシーケンサー
- 様々なモードを備えたデュアルアルペジエーター
- ベロシティ、アフタータッチ、ポリフォニックポルタメントを備えたフルサイズの49鍵キーボード
- 音の広がりを調整可能なステレオワイズコントロール
出力・接続
- ボイス毎に備わった8つの個別オーディオ出力
- 外部機器との統合が容易なCV/GateおよびSync IN/OUT
- エクスプレッションペダルとサステインペダルに対応
- MIDIに対応
主な仕様
シンセサイザーアーキテクチャ
- ボイス数:8
- VCO:16(各ボイスに2つ)
- タイプ:ハイブリッド
- VCF:24dBローパス
コネクティビティ
- MIDI:5 DIN MIDI(IN/OUT/THRU)
- USB:USB2.0 Type B(USB MIDI)
- MAIN OUT:2 x 1/4″ TRS バランス(最大出力 22dB)
- MAIN OUTインピーダンス:50Ω
- ヘッドフォン:3.5mm TRSステレオ
- ヘッドフォンインピーダンス:8Ω
USB
- タイプ:USBクラスコンプライアント USB 2.0 Type B
- サポート:Windows 7以降 / Mac OS X 10.10以降
電源
- AC100-240V(50/60Hz)最大55W、標準IECプラグ
サイズ/重さ
- サイズ:112 x 796 x 257 mm(H x W x D)
- 重さ:7.26 Kg
PPG WAVE とは?
PPG(Palm Productions GmbH)は、Wolfgang Palm氏が創立した、「WALDORF」の前身ともいえるメーカー。PPG Wave 2.2は2,000種類の8ビットウェーブフォームのオシレーターを搭載した当時世界初のデジタル方式のウェーブテーブル・シンセサイザー。David Bowie、Jean Michel Jarre、Tangerine Dreamなどが使用したことでも有名です。
「Wave 2.3」から12ビット、MIDI対応、マルチティンバーになりました。(オシレーターはデジタルですが、フィルターはVCF、アンプはVCA)1985年の国内価格は、Wave2.2は198万円、2.3は250万円程度だったそうです。

Behringer社FBページのコメントでは、まだリリースまではかなりの時間がかかると思われますが、MoogやRolandのアナログ・モジューラーシンセ・クローンをリリースしたばかりの同社からデジタル方式のウェーブテーブル・シンセサイザーがリリースされるとは少々意外でした。この先ひょっとしたらDX7のクローンなどもリリースされる可能性もあるのでしょうか?

発売日
2025年8月22日
販売価格
WAVE ¥121,000(税込)JANコード:4033653032452

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