ティアック株式会社は、TASCAM(タスカム)ブランドのDIGITAL PORTASTUDIO『DP-24SD』を発売します。
『DP-24SD』は、高度な音楽制作にも対応する8トラック同時録音、24トラック同時再生と、複数の専用操作子による直感操作を両立。マスタリングエフェクトも搭載することで、パソコンなしでの本格的なステレオマスター制作を実現するMTR (マルチトラックレコーダー)です。
30年以上続くPORTASTUDIOシリーズのコンセプトである直感操作。このコンセプトを踏襲したストレスフリーのユーザーインターフェースが特長。フルカラーLCDや複数の自照式ボタンにより優れた視認性を提供します。さらに、トラック数と同じ数のフェーダーを用意することで切替操作を不要とし、ボリュームを直感的に操作可能。ストレスフリーの音楽制作を実現します。
ドラムのマルチマイクレコーディングにも対応するXLR/TRSコンボジャックの入力を8つ装備。ファントム電源の供給、ギターの直接入力に対応します。ハイクオリティな録音に欠かせないダイナミクスエフェクトは入力に対して最大8系統の同時使用が可能です。また、ギターマルチエフェクト、チューナー、メトロノームも搭載しているので、本体だけでレコーディングの準備を完了させることができ、準備に使う時間さえも音楽制作に向けることが可能です。
ミキシングにおいても、フルカラーLCDとエンコーダー、フェーダーによる直感操作でスピーディーなミックスダウンが行えます。
用意されたミキシング用エフェクトで楽曲を彩れば、プロフェッショナルスタジオさながらのハイクオリティ音源が完成します。ミキシング後の音源は、搭載されたマスタリングエフェクトで最終調整。スイッチONから完成まで、パソコンを使うことなく本格的なマスター音源を制作できます。
ハイクオリティな制作環境に対応するため、出力やモニター系統も充実。
ステレオ出力の他に、モニター音量を調節できるMONITOR OUTを装備。大型のモニタースピーカーにもバランス接続が可能です。ヘッドホン出力も大音量モニターが可能なヘッドホンアンプを搭載しています。
DIGITAL PORTASTUDIO『DP-24SD』は、ミュージシャンの夢である、自宅での本格的なバンドレコーディング、音源制作を実現するレコーディングシステムです。
ストレスフリーの録音を実現するユーザーインターフェース
■複雑なレイヤー構造を排した21フェーダーで直感操作
32トラックというトラック数を持ちながらも、直感操作を追求。スマートなボディに20トラック+1マスターの21フェーダーを装備し、操作したいトラックを直感的に操作することができます。
DP-32
■3.5インチ フルカラーLCDと自照式ボタンが優れた視認性を提供
LCDには、3.5インチの大型フルカラーLCDを採用。モノクロLCDではなし得なかった優れた視認性を提供します。入力におけるSOURCE、トラックのSELECT、REC、MUTEボタンについても自照式のボタンを採用。設定が反映されたのか見て確認できる自照式ボタンは作業ストレスを大幅に軽減します。
■LCDとリンクした12のエンコーダーでEQやPANを直感操作
フルカラーLCDは、12のエンコーダーとリンク。たとえばイコライザーであれば、LCDとエンコーダーがブルーで統一されており、画面と同じようにエンコーダーが配置されていますので、画面内の操作したい部分と同じエンコーダーを操作すればイコライザーを調整できます。
■振動による音飛びを回避するSD/SDHCカードを記録メディアに採用
汎用性の高いSD/SDHCカードを録音媒体に採用。回転部を排除することで、大音量ドラムの録音時でも安心して録音できるようになりました。ファイルフォーマットもパソコン同様のFAT形式としているため、録音したデータや書き出ししたデータは、SDカードを付け替えるだけでパソコンから閲覧可能。データのバックアップも簡単です。
■12のステレオ/モノ切替トラックにより柔軟なレコーディング
ステレオ/モノ切替トラックを12トラック用意しました。シンセサイザーはステレオ設定に、ギターやコーラスのダブリングはモノラル設定にするといった柔軟な使用方法が可能です。また、ステレオ/モノの混在が可能ですので、9~12トラックはステレオ、13~22トラックはモノ、合計22トラックMTRという使用方法も可能です。全てモノラル設定の場合は20トラック、9トラック以降を全てステレオとした場合は最大の32トラック構成となります。
パソコンなしで本格的レコーディング、マスター音源制作
■XLR/TRSコンボジャック8入力、8トラック同時録音
XLR/TRSコンボジャックによる8入力を本体に装備し、8トラックの同時録音が可能。ドラムにおいては本格的なマルチマイクレコーディングに対応するだけでなく、ドラム、ベース、ギター、ボーカルの一発録りにも対応できる余裕の入力数です。
■INPUT A~Hおよび各トラックにはそれぞれイコライザーを搭載
イコライザーはエフェクトセクションからは独立しており、エフェクターの使用状況に関わらず各トラックにおいてイコライザーをかけることができます。入力音に対してもイコライザーをかけて録音することができるため、音質の補正からアグレッシブなサウンドメイキングまで対応します。
■ダイナミクスエフェクト最大8系統、ギターエフェクトに加えミキシングエフェクトを搭載
入力音に対してコンプレッサーなどのインサートエフェクトをかけることが可能なダイナミクスエフェクトを搭載。最大8系統の使用が可能で、ドラムのバスドラムとスネアに加えてベース、ボーカルもコンプレッサーをかけて録音するなど、レコーディングスタジオさながらの録音が可能です。 ダイナミクスエフェクトのほか、ギター用のマルチエフェクトも搭載しています。ミキシング用には空間系エフェクトを用意。クオリティの高いミキシングをサポートします。
■マスタリングエフェクト搭載、本体のみで本格派マスタリング
マスタリングエフェクトを搭載し、パソコンを使わず本体だけでのマスター音源制作をサポートします。
マスタリングエフェクトセクションには、3バンドイコライザー、3バンドマルチバンドコンプレッサー、聴感音圧を調整するノーマライズエフェクトの3つが搭載されており、完成したステレオマスターファイルをさらに追い込んでクオリティの高いマスターファイルを作成できます。
拡張性に富んだ充実のハードウェア
■70mW + 70mW ドラム録音のモニターでも使える大出力ヘッドホン端子
大音量環境下でもヘッドホンモニターしやすい70mW + 70mW(32Ω負荷時)の大出力ヘッドホンアンプを搭載。リハーサルスタジオでの同室録音でも、十分なモニター音量を確保することができます。
■RCAステレオ出力端子、2つのエフェクトセンド端子(アンバランス)
ステレオフェーダー後の信号が出力されるRCAアンバランスステレオ出力端子だけでなく、外部エフェクターが接続できるエフェクトセンド端子を2系統装備。標準ホンジャック端子でアンバランス出力となっています。SEND1は内蔵エフェクトへのセンドバスと共通バスとなっており、プリフェーダー、ポストフェーダーの切替が可能です。ポストセンドが適している空間系エフェクトだけでなく、プリセンドでのダイナミクスエフェクター接続にも対応します。ミキシング時もインプット端子に接続したソースが入力、ミックス可能ですので、プリセンドで送り外部ダイナミクスエフェクトをかけた信号を戻してミックスすることが可能です。(この場合はチャンネルフェーダーを絞る必要があります。)
また、プリセンドはライブにおけるオケ再生用機器として使用する場合にも便利です。ライブ時、個別にモニターしたいトラックをプリセンドで出力してPAに送ることでメインミックスとは別系統でのモニタリングが可能になります。
※外部エフェクターは付属しておりません。別途お求めください。
■INPUT Hはハイインピーダンス対応、ギターの直接入力が可能
背面のスイッチを切り替えることで、INPUT Hはギターの直接接続に対応します。
アンプ録りが必要ないトラックや、制作中のスケッチ録音において、内蔵のギターエフェクトとあわせて使用すれば、外部のギターエフェクターを用意することなくレコーディングが始められるので便利です。
■ファントム電源供給可能な高品位マイクプリアンプ
装備された8つの入力端子は、A~D、E~Hの2グループごとにファントム電源を供給することが可能です。A~Hすべてにファントム電源を供給することも可能ですので、コンデンサーマイクを8本同時使用することもできます。マイクプリアンプはPORTASTUDIO直系の高品位プリアンプを搭載。高音質でのレコーディングを提供します。
※ダイナミックマイクは構造上バランス接続時、ファントム電源を供給しても問題ありません。従って、Aはコンデンサーマイク、B~Dはダイナミックマイクといった使用方法も可能です。
※マイクおよびケーブルは、すべてバランス接続に対応している必要があります。アンバランス接続の場合はファントム電源を供給しないで下さい。故障する可能性があります。
■モニタースピーカーを独立して接続、音量調整できるモニター端子
制作中のモニター環境は、作品の仕上がりに大きく影響します。マスター音声を出力するステレオ出力とは別に専用のモニター出力を搭載。ステレオフェーダー後のD/Aコンバーター前で分岐しているため、ステレオフェーダーを0dB位置で固定したまま、マスター出力の音質には全く影響なく、好みのモニター音量に調節できます。
出力端子はTRSタイプのバランス接続可能なホンジャックを採用。本格的なパワードモニターではバランス入力が装備されていることが多いものですが、これらのスピーカーにもバランス接続が可能ですので、ノイズの少ないクリアなモニター環境を構築できます。
モニターセクションでは、ステレオ出力の他、バウンスバス、SEND1または2のモニターを選択することができますので、制作中の用途に合わせたモニタリングが可能です。
■別売のRC-3Fフットスイッチが接続可能
TASCAM RC-3F別売RC-3F 3ペダルフットスイッチの接続をすれば、オートパンチイン/アウトなどのハンズフリーコントロールが可能になります。ギターソロのダビングなどにおいては、演奏の合間に本体操作をするためにはピックをそのたびに置かなくてはならず非常に不便ですが、フットスイッチを接続すれば手はピックを持ったまま、足元でトランスポートコントロールが可能です。
RC-3Fにおいては、3ペダル個別に機能をアサインすることが可能で、以下の中からスタイルに合わせた機能の割り振りができます。
PLAY / REC / STOP / FF / REW / PUNCH IN-OUT / PLAY-STOP / CUE LOCATE
機能一覧
- 最大32トラック同時再生
- 8モノトラック+12ステレオ/モノ切替トラック
- トラックを再生しながら8入力を同時使用(ミキシング)可能
- 8トラック同時録音
- 16/24bit、44.1k/48kHz録音
- 8つのXLR/TRSコンボジャック
- ファントム電源供給可能(INPUT A-D,E-H)
- INPUT Hはハイインピーダンス入力対応(切替)
- ステレオRCAピンジャック出力
- 2系統のエフェクトセンド(TSアンバランス出力)
- 70mW + 70mW ステレオヘッドホン出力
- RC-3F(別売)によるリモートコントロールが可能
- 入力、再生各トラックに独立した3バンドのイコライザーを装備
- オートパンチイン/アウト機能
- 様々な編集機能(COPY INSERT, COPY PASTE, MOVE INSERT, MOVE PASTE, OPEN, CUT, SILENCE, CLONE TRACK, CLEAN OUT)
- 気兼ねなくアイディアを重ねられるUNDO/REDO機能
- インプット用ダイナミクスエフェクト搭載(リミッター、コンプレッサー、ノイズサプレッサー、エキサイター)
- ギターエフェクト搭載(アンプシミュレーター、リバーブ、コンプレッサー、コーラス、フランジャー、フェイザー)
- ミキシングエフェクト搭載(リバーブ、ディレイ、ステレオコーラス)
- マスタリングエフェクト搭載(マルチバンドコンプレッサー、イコライザー、ディザー、ノーマライズ)
- 再生トラックおよび入力を任意のトラックにまとめるトラックバウンス機能
- バーチャルトラック搭載(1トラックごとに8つのバーチャルトラック:使用するトラック含む)
- 1ソングあたり最大99のロケートマーク機能
- USB経由でのファイル転送、パソコンにUSBケーブルで直接接続可能
- 楽器用クロマチックチューナー搭載
- メトロノーム搭載
- ステレオ/モノ切替フェーダー(トラック)搭載
- 合計21本のフェーダー
- メーター表示においてピークホールド表示が可能
- サブフレーム単位でのロケート、編集が可能
- 専用ACアダプター(GPE248-120200-Z)付属
- SDカード付属
- RoHS対応製品
動作確認済みのメディアはコチラ
■TASCAM DIGITAL PORTASTUDIO DP-24SD (DP-24SD)
発売日
2015年6月
販売価格
(税込) ¥55,000 (税抜 ¥50,000)JANコード:4907034124978