Steinberg ( スタインバーグ ) が、ステム分離と歌声合成機能を融合した音楽制作ソフトウェア「Cubase 15」シリーズを発売します。
- オールジャンルに対応する万能DAWソフト
- ステム分離やOmni Vocalなど、制作ワークフローを革新する新機能
- エクスプレッションマップ刷新で、演奏表現の自由度が飛躍的に向上
Cubase 15
「Cubase 15」は、楽曲制作の効率と表現力を大幅に高める最新バージョンです。
パターンエディターの「メロディックモード」や歌声合成VSTi「Omni Vocal Beta」など、人の声から楽器の細部まで統合的に扱える環境を実現。さらに最大4要素までのステム分離機能や刷新されたエクスプレッションマップ、新たなシンセ音源やエフェクトが搭載され、アイデアを即座に形にできるスムーズな制作体験が可能になります。
直感的な作曲を加速させるメロディックモードと歌声合成
Cubase 15では、ステップシーケンサー型の打ち込みツール「パターンエディター」に新設された「メロディックモード」が搭載されています。コード進行に即したメロディの生成や、モノモード/ポリモードの切り替えで編曲の自由度を確保。加えて、標準搭載された歌声合成VSTi「Omni Vocal Beta」により、歌詞入力から発声パラメーターまでをキーエディター内で直感的に操作できるようになります。これにより、従来は外部ツールを要したボーカルトラック制作がDAW内部で完結。試聴と修正を繰り返しながら自然な歌声を作り上げ、アイデアスケッチから完成までの曲を仕上げることができます。
サウンド制御を深化させる表現ツールの進化
エクスプレッションマップの刷新によって、オーケストラ音源や多彩な奏法を駆使した打ち込みがよりしやすく精密にできるようになります。キースイッチやコントロールチェンジを結びつける設定が細部まで可能となり、奏法ごとに発音タイミングを指定することが可能。ストリングスやブラスなど複雑な楽器表現を扱う作曲者にとって便利な追加機能といえます。また、「Groove Agent SE 6」もより直感的なパターン制作環境を備え、エディター下部にミックスウィンドウを展開。ドラムパートの音作りやグルーヴ感の調整が一画面で完結し、リズム制作がさらにスムーズになります。

ステム分離でリミックスやミックスワークが容易に
Cubase 15では、ボーカル・ドラム・ベース・その他の4要素まで分離できるステム分離機能を標準搭載。解析で得られたオーディオが自動的に独立トラック化され、ミュートやエフェクト処理、ピッチ補正が即座に行えます。リミックスやライブ音源の調整時にも柔軟に対応でき、音源自体の再構築を行うような高度な作業が直感的な操作で実現。AI支援によって高精度な分離が行われるため、耳コピや楽器の練習ツールとしての活用などがよりしやすくなります。

新しい音源とエフェクトが広げる制作世界
HALion Sonicに対応した新シンセ音源「Writing Room Synths」は、ビンテージ感を帯びた暖かいサウンドを提供。アナログシンセの質感を取り込みつつ、現代的なプリセットを数多く収録し、ポップスから劇伴制作にまで対応します。さらに新たに加わった「Ultra Shaper」と「Pitch Shifter」エフェクトは、音圧のコントロールやピッチ変化をリアルタイムで実現する強力なツール。特にUltra Shaperはオートゲインとトランジェント検出を組み合わせ、ナチュラルでありながら迫力あるダイナミクスを演出できます。


新機能まとめ
Cubase 15 シリーズに追加された主な新機能になります。
- パターンエディター『メロディックモード』
- 歌声合成 VSTi『Omni Vocal Beta』
- エクスプレッションマップの刷新
- 最大 4 要素までのステム分離
- 新しいシンセ音源『Writing Room Synths』
- 新しいエフェクト『Ultra Shaper』『Pitch Shifter』
- オートメーションショートカットが進化
- Groove Agent SE 6 にバージョンアップ
- Modulators に新しい6つのモジュレーターを追加
- 30 種のコードパッドプリセットを追加
- さまざまなジャンルのループと刺激的なサンプルのパック
- 新しい Cubase Hub
- さまざまなジャンルのループとサンプルのパックの追加
- macOS のネイティブフルスクリーンモードに対応
- macOS のピンチジェスチャーを使ったズームに対応
- スコアエディターをさらにアップデート
- トラックエリアにボリュームとパンを追加
- ベースライン、リード、コード、アルペジオのためのパターンバンクプリセットを追加
- MediaBay にホットスワップ機能を搭載
- 搭載プラグインがすべて UI の拡大縮小に対応。
- オーディオのレンダリングを高速化
- Cubase の全グレードおよびCubasis、対応 DAW とのプロジェクト共有可能
グレードごとの新機能比較
Cubase15は、「Cubase Pro 15」「Cubase Artist 15」「Cubase Elements 15」の3つのグレードがラインナップしています。
| Pro | Artist | Elements | |
|---|---|---|---|
| パターンエディター メロディックモード | ◯ | ◯ | |
| Omni Vocal Beta | ◯ | ◯ | ◯ |
| エクスプレッションマップ | ◯ | ||
| ステム分離 | ◯ | ||
| Writing Room Synths | ◯ | ◯ | |
| Ultra Shaper | ◯ | ||
| Pitch Shifter | ◯ | ◯ | |
| Groove Agent SE 6 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Cubase Hub | ◯ | ◯ | ◯ |
| サンプルパック | ◯ | ◯ | ◯ |
| クイック書き出し | ◯ | ◯ | ◯ |
| モジュレーター | ◯ |
動作条件
| 対応OS | Windows 11 (Version 24H2 以降) / Windows 10 (Version 22H2 以降) macOS Sequoia・Sonoma・Tahoe |
| 対応アーキテクチャ | 64-bit / Apple Silicon ネイティブおよび Rosetta 2 |
| 対応CPU | Intel Core i5(第8世代以降または2018年以降)/ Apple Silicon |
| CPUコア数 | 4コア以上 |
| RAM | 8 GB 以上 |
| ディスク空き容量(フルインストール時) | 85 GB 以上 |
| ディスプレイ解像度 | 1440 x 900 以上 |
| GPUメモリ | 4 GB 以上 |
| 対応オーディオデバイス | ASIO対応オーディオデバイス推奨 |
| インターネット環境 | インストール・ライセンス認証・ユーザー登録に必要。高速ブロードバンド環境を推奨。 |
| プラグイン対応 | 32-bitプラグイン非対応。VST2プラグインはRosetta 2モードでのみ動作。 |
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
発売日
2025年11月6日
無償バージョンアップ(グレースピリオド)について
2025年10月9日(木)以降に Cubase 14 をアクティベートした方は、MySteinberg を通じて無償で Cubase 15 のライセンスを入手いただけます。
販売価格
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。




