Pioneer DJ DDJ-RBよりDDJ-RRがオススメな3大ポイント

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前回は『パイオニアDJコントローラー DDJ-RB が一番売れてる3つのポイント』というタイトルでPioneerDJ「DDJ-RB」がオススメなポイントをご紹介いたしましたが、個人的には「DDJ-RR」が凄すぎる!!と思っていますので、「DDJ-RB」と比較しながらご紹介していきます。

前回の記事はこちら

前回同様ポイントを3つに絞ってご紹介します。

  • ターンテーブルでDVSコントロールもできるリアルミキサー機能内蔵!
  • ハードウェアのグレードが大幅アップ!
  • つまみやボタンが増えて機能や操作性が格段に向上!

ポイント1:
ターンテーブルでDVSコントロールもできるリアルミキサー機能内蔵!

まず、「DDJ-RR」には『リアルミキサー』機能が搭載されています!
「DDJ-RBにもミキサーはついてるじゃん!」って言われそうですが、「DDJ-RB」についているのはあくまでもパソコン内のミキサーをコントロールするコントローラーとしてのミキサーなのです。
「DDJ-RR」では、実際に外部に機材をつないでミックスすることができるんです。
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さらに凄いのが、『DVS(ディー・ブイ・エス)』に対応しているというコト!!
DVSとはDigital Vinyl Systemの頭文字なのですが、何と「DDJ-RR」に接続したターンテーブルでパソコン内の音楽をコントロールすることができるんです!!
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パソコンのソフトは「rekordbox dj」を使用します。
専用のコントロールレコードをつないでみましたが、とっても簡単に接続ができました。
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私はこのポイントだけでもDDJ-RRの方を買った方が良いと思うくらいかなり大きなポイントなんです。

DDJ-RBの紹介で、クラブにCDJが置いてあればUSBデバイスに楽曲を入れることでクラブでのDJができるようになる。というのをご紹介しましたが、クラブにはもう一つ、アナログターンテーブルでパソコン内の楽曲を操作するDVSシステムも大抵のクラブに設置されています。
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この、「DDJ-RR」では、DVS拡張パックを別途購入することで、ターンテーブルなどをつないでrekordbox djのDVS機能を使ったプレイが可能になります。
ということは、自宅練習にDVSシステムが導入できるので、クラブでターンテーブルを使ったプレイもできる。
つまり!DDJ-RRなら、CDJにUSBを指してのプレイと、ターンテーブルでのDVS機能を使ったプレイ。両方に対応可能というわけです!!
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どうですか?これってすごくないですか?

ただ、「あれっ?rekordboxでのDVSシステムって、クラブで使えるの?」と思った方もいるのではないでしょうか?
Youtubeなどを検索すると、Serato DJ用のオーディオインターフェイス「SL2」や「SL3」で、「rekordbox dj」のDVSシステムが普通に動いているという動画が発見できます。私も試してみましたが、動きました。。。
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「DDJ-RR」でクラブデビューへの道が開けてきそうですね!!


ポイント2:
ハードウェアのグレードが大幅アップ!

ポイント1がかなり大きな特徴だったわけですが、それだけではないのが「DDJ-RR」の凄いところ!ポイント2では「DDJ-RB」から性能がワンランク、ツーランクも上がるハードウェアのポイントをご紹介します。

  • 4 DECK に対応
  • マルチカラーに対応のPAD
  • ON JOG INDICATOR 搭載。
  • NEEDLE SERCH 機能搭載。
  • つまみがやわらかいゴム製
  • LEDにチャンネル+マスターが表示される。

4DECKに対応

パッと見、2チャンネルのDJコントローラーに見えますが、実はインプットセレクターの切り替えで、左のプレーヤーで DECK1 と DECK3 を切り替え可能。右のプレーヤーで DECK2 と DECK4 を切り替えて使用可能なのです。
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マルチカラーに対応のパッド

「DDJ-RB」では赤く光るのみだったPADが、「DDJ-RR」だとマルチカラーに対応しています。rekordbox dj 側で設定したPADの色に合わせてPADの色が変わります。
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この色のHOT CUEはスタートポイント、この色はミックスのポイント。など自分ルールを決めておくことでプレイのやりやすさが倍増すること間違いなしですね!
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ON JOG INDICATOR 搭載

JOGには自分で設定可能なLEDランプが搭載されています。
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曲が終わりに近づいてきているときや、エフェクターが掛かっているときに光らせることができます。
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NEEDLE SEARCH 機能搭載

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このリボンコントローラーを使って、まるでレコードに針を落とすのと同じような操作で曲の自分の鳴らしたいポイントへ移動させることができます。
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つまみがやわらかいゴム製

意外と見落としがちなのがこのポイント。
「DDJ-RB」はEQのつまみがプラスチック製のもの。
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「DDJ-RR」では、ゴム製のつまみを採用しています。
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「DDJ-RB」ユーザーは、長く使っているとプラスチックのつまみだと指先が痛く感じてしまうことがありますので、DJ TECH TOOLSの「Chroma Caps」を取り付けるのがオススメです。ビジュアルも良くなって一石二鳥!
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LEDレベルメーターにチャンネル+マスターが表示される

「DDJ-RB」のLEDレベルメーターはマスターか、チャンネルの音量のどちらかを選んで表示させるようになっています。
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設定画面
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「DDJ-RR」はマスターと、チャンネルの両方の表示が可能ですので、左右のプレーヤーの音量とマスターの音量調整が一目で視認できます。
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ポイント3:
つまみやボタンが増えて機能や操作性が格段に向上!

ポイント2ではハードウェアとしての性能アップをご紹介しましたが、ポイント3ではソフトウェアの機能をフル活用できるボタンやツマミのポイントをご紹介します。これらは「DDJ-RB」でもマウスで操作することで使用可能ですが、「DDJ-RR」だとコントローラー側から操作することができる機能です。

  • サンプラーを記録するシーケンサー搭載
  • サンプラーシンク機能
  • BEAT GRIDのボタンがある
  • PADにパラメーター
  • LOOP機能が使いやすい。
  • エフェクターのボタンが多い
  • SLIPボタン

サンプラーを記録するシーケンサー搭載

「rekordbox dj」のちょっと面白い機能がこのサンプラーのシーケンサー機能。SeratoにもFLIPという機能がありますが、FLIPの場合はHOTCUEを記録する機能でした。rekordbox djではサンプラーの音を記録できますので、より自由度が高く、曲と一緒にならすこともできます。
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「DDJ-RB」ではPC内部のボタンでマウス操作で行うしかありませんでしたが、「DDJ-RR」ではボタンがついていますので、かなり操作性が上がっています。
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サンプラーSYNC機能

「DDJ-RR」にはサンプラーSYNCボタンが付きました。
長めのフレーズなどを仕込んでおけば流している曲にテンポを合わせて再生することができる機能です。
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BEAT GRID修正のボタンがある

DDJ-RRにはBEAT GRIDやBPMを瞬時に修正するためのボタンが搭載されました。読み込んだ曲のBEAT GRIDがズレていたりすることがたまにありますが、DDJ-RRなら瞬時に修正ができますのでかなり便利です。
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赤いしるしのついた線がズレています。
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「DDJ-RR」なら瞬時に修正が可能です。
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PADにパラメーター

サンプラーのバンク切り替えや、PAD FXの時の拍数の変更などができます。
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LOOP機能が使いやすい

AUTO BEAT LOOP ボタンや、1/2や2倍のボタンが増えました。これがあるのとないのではLOOPの操作性がかなり違ってきます。
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こちらがDDJ-RBのLOOPボタン。
低価格のコントローラーでは、マニュアルのLOOP IN/OUTが無いものもありますのでこれだけでもDDJ-RBは相当優秀ですが、DDJ-RRはもっと使いやすいわけです。
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エフェクターのボタンが多い

最近のDJソフトには片方のチャンネルに3つずつエフェクターがついていることが多いのですが、DDJ-RRではその3つのON/OFFとつまみが独立していますので操作性がかなり良いです。さらに一番右のつまみではRELEASE FXも使用できるようになっています。
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こちらがDDJ-RBのエフェクターパネル。
つまみやボタンが1つ分しかないですね。一番左のエフェクターのみ操作できます。
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SLIPボタン

SLIP機能用のボタンもDDJ-RBでは省略されていたようです。
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DDJ-RBとDDJ-RRの違うポイントをまとめてみました。

DDJ-RB DDJ-RR
4DECK
リアルミキサー 2CH
DVSへの対応 (※-DVSパックは別売り)
NEEDLE SEARCH
JOG INDICATOR
PADカラー 赤のみ マルチカラー対応
PADシーケンサー (※-コールのみ)
つまみ プラスチック ゴム製
LED マスターかチャンネルか選択 マスター+チャンネル
SAMPLER SYNC (※-ソフトウェアのみ)
BEAT GRID (※-ソフトウェアのみ)
AUTO BEAT LOOP (※-4BEATのみ)
JOGサイズ 128mm 132.5mm
テンポスライダー幅 4cm 6cm
SLIPモード (※-ソフトウェアのみ)
ヘッドホン ミニサイズのみ ミニサイズ+標準サイズ
サイズ 482.6×272.4×58.5mm 553×334.5×65.1mm
重量 2.1Kg 3.7Kg

ちょっと項目が多くなってしまったので、最後にまとめておきます。

1.ターンテーブルでのDVSコントロールもできるリアルミキサー機能内蔵!

2.ハードウェアのグレードが大幅アップ!

  • 4DECKに対応
  • マルチカラーに対応のPAD
  • ON JOG INDICATOR搭載。
  • NEEDLE SERCH機能搭載。
  • つまみがやわらかいゴム製
  • LEDにチャンネル+マスターが表示される。

3.つまみやボタンが増えて機能や操作性が格段に向上!

  • サンプラーを記録するシーケンサー搭載
  • サンプラーシンク機能
  • BEAT GRIDのボタンがある
  • PADにパラメーター
  • LOOP機能が使いやすい。
  • エフェクターのボタンが多い
  • SLIPボタン

いかがでしたでしょうか?
ハギオとしては、DVSコントロールへの対応が相当大きなポイントだと思っているのですが、4DECKやマルチカラー対応や、LOOP機能やエフェクターの強化なども大きなポイントだと思います。

後々CDJやターンテーブルなど上位の機種にグレードアップしようと考えている方であれば、上位機種の機能が凝縮して搭載された「DDJ-RR」がオススメです。


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デジマート⇒DDJ-RR


DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)
この記事を書いた人
DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)

2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJを志す。
その後すぐDJバトルを企画し、10年以上定期的にDJバトルをプロデュース。
現在もいろんな大会を企画しています。DJ機材に関して日々追求を続けておりますので、DJ機材に関することなら何でもご相談ください。

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