調律道具を公開します!

過去に島村楽器の店舗ホームページ、ブログなどに掲載されたリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。記事中の情報はすべて掲載当時のものとなりますのでご了承ください。

調律をしていると、お客様に「この道具は何?」とご質問いただくことがあります。

そこで今回は私たちの調律道具を紹介したいと思います。


チューニングハンマー

一つ目はこちら。

ご存知の方も多いかもしれません。

この道具は「チューニングハンマー」といいます!


チューニングハンマーは、弦が巻き付いているチューニングピンを回して音程を変えるのに使います。

ピアノの弦は張力が強く、チューニングピンはギターのペグのように指で回ってはくれません。

そこで、このチューニングハンマーを使って回します。



フェルトウェッジ

お次は、こちら!

ドアストッパーではありません。「フェルトウェッジ」といいます。

これは弦の振動を止めたい時に使います。


使用例↓

弦の振動を止める時があるのかなと思ってしまいますが、調律するときは良く使用するアイテムです。

ピアノは一部の低音域を除いて、2~3本の弦をハンマーが同時に叩くことにより音が出ています。

3本の弦はそれぞれ音程を持っており、調律のときは1本ずつ音程を調整します。

その際に残りの2本の振動を止めておく為に使用します。



ロングウェッジ

調律のときは88鍵分の音を調整します。

フェルトウェッジでは1音を止めることができましたが、何回もフェルトウェッジを抜き差しするのは効率的ではありません。

もっと簡単に同じ動作を行うことができる便利道具が「ロングウェッジ」です。


ロングウェッジはこうやって使います!

画像の状態は3本弦の両端の弦が止まっている状態です。


次の音に移るときに紐の端を少し引っ張るだけで、1本ずつ弦を開放することができます。



木ウェッジ

高音域になると弦の長さが短くなり、フェルトウェッジやロングミュートを入れる隙間がなくなるため、これらを使うことができなくなります。

そんな時はこちらの「木(もく)」ウェッジを使います。


これなら隙間がなくなってきても大丈夫です。



音叉

最後は皆さんご存知のこちら。

音叉です。

最初に浮かぶ方も多いかもしれません。


本日は調律の道具をご紹介しました!


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