楽器(ギター、ベース)におけるネジの話③
皆さまこんにちは。
今回もネジのお話です。
前回はネジの種類のお話でした。
今回は、頭の形状のお話をしたいと思います。
まずはこちらの画像をご覧下さい。
左から、ナベネジ、皿ネジ、丸皿ネジと言います。
このように同じ種類のネジでも、頭の形状の違いによって細分化されます。
(小ねじ、木ネジ、タッピングネジにおいて、同規格なら首から下は全く同じで、頭の形状だけが違うという事です。)
ギターで使われるネジは概ねナベネジか丸皿ネジ、次に皿ネジ、その他はごく少数という感じかと思います。
(ギターパーツとして販売されているネジもほぼナベネジか丸皿ネジですね。)
「シンクロナイズドトレモロのオクターブネジ=ほぼ100%ナベネジ」
「ネックジョイントネジ=ほぼ100%丸皿ネジ」
というように、用途によって決まりきっている場合はあまり気にする必要はありませんが、混在しているものは注意が必要になります。
一番よくある事例としては、シングルコイルピックアップのネジとレバースイッチのネジでしょうか。
ギターによってナベネジと丸皿ネジどちらも使われていますので、交換する際は頭の形状も考えてネジを購入する必要があります。
(ギターパーツとしてもどちらも販売されています。)
先程書いた通り、同じ規格なら首から下は全く同じですので、機能的にはどちらでも良いと言えば良いのですが、うっかりナベネジだったのに丸皿ネジをつけてしまうと・・・
このようにとても格好悪い感じになってしまいます。
ナベネジの場合は平ですが、丸皿ネジ(皿ネジも)が使われている場合は、受け側に皿加工がされていますので、合ったネジをお選びください。
それではまた次回。
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石川県金沢市出身 2013年中途入社。生粋のA型で、「大人なリペアマン」がモットーのギターリペア工房の真面目担当。