みなさまこんにちは!リペアマン遠藤です!
仙台も雪が降りそうな寒さになり毎日凍えてますが頑張っていきましょう…
来週で12月に入りますし時の流れは本当に早いですね~
では本題に入りましょう。
アコースティックギターにピックアップを付けたいなーと思った事ありませんか?
ライブでアコギを使いたい時に生音をマイクで拾うのってけっこう大変なんですよね…
マイク位置ずれると音拾わないしすぐにハウリングしちゃうし…
エレアコを買うのが一番手っ取り早いのですが今回はそれは無しで考えます(笑)
今回取り付けるギターはコチラ。
Martin 000-42
すごいギターですね~
取り付けるピックアップがコチラ。
L.R.BaggsのAnthemですね~
まず手始めにアコギ用ピックアップの解説をしていきましょう。
アコギ用ピックアップも色々種類がありますがだいたい次の3種類です。
- マグネティックPU
- ピエゾPU
- コンデンサマイク
あとはそれぞれのピックアップを組み合わせたデュアルタイプもあります。
特徴としては、
①エレキと同じ原理のピックアップでサウンドホールに挟むタイプ。音の傾向としてはエレキとアコギの中間的な音色です。高品質なものは生音に近い印象です。その構造上ハウリングに強いです。取り付けも容易ですが、見た目的に「ピックアップ付けてます!」感が出るので好き嫌い分かれるかもしれません。
②ピエゾという振動を電気信号に変換して音として出力するタイプ。サドルの下に敷くアンダーサドルタイプとボディにぺたっと張り付けるコンタクトタイプがあります。ハウリングに強く非常に安定感があります。音色は若干硬めで俗に「ピエゾ臭い」 音になりがちですが、バンド演奏のような大音量の中でも埋もれないメリットもあります。
③小さなコンデンサマイクをボディの中に仕込みそれで音を拾うタイプ。通常のマイク録りと同じような原理なので生音の再現度が最も高く、ギターの音色を積極的に生かしたい場合このタイプが良いです。ただ構造上ハウリングに弱くバンド演奏というよりはソロギターや弾き語りなんかで使いやすいです。単体ではなく他のタイプと組み合わせて使うデュアルタイプとして使われることも多いです。
それから電池を使うアクティブタイプ、使わないパッシブタイプでも分類されます。
- アクティブタイプ
ピックアップと共にプリアンプもセットになっていてギターから出力された信号はある程度の強さを持っていて、外部ノイズ等の影響を受けにくく安定した信号を送れます。ボリュームのコントロールも出来たりします。
- パッシブタイプ
電池が要らないかわりに電気信号が弱くやや不安定。アクティブより音量が稼ぎづらく外部プリアンプが必要になることも。
というような感じです。
以上の事を踏まえて今回使うピックアップのAnthemは
- アンダーサドルピエゾ&コンデンサマイクのデュアル方式
- プリアンプ内蔵のアクティブタイプ
- ボリュームコントロール、ピックアップのミックスも可能
これはかなり強いです。いいとこどりです。
ただピックアップの取り付け加工が難しく手間がかかりますが、そこはリペアマンに任せしましょう!
というわけで長々と解説したので早速取り付けていきましょう~
まずはエンドピンを抜く!
続いて拡張!
エンドピンジャックの寸法に基づいて行います。
あっという間に拡張したかのようですがこの作業、実は相当に気を遣います…
一番重要な作業でもあるのでここの作業方法は秘密です!
エンドピンジャックを付けましょう。
一気にらしくなりましたね!
次にコレを付けたいです。
これが噂のアンダーサドルピエゾです。
こうなります。
サドル溝にいますね…ピッタリです。
そしてこの作業もブリッジに穴を開けたり溝を合わせたりなかなか緻密で繊細な作業です。
ちなみにアンダーサドルピエゾを付ける場合、ピエゾの厚さぶん弦高が上がってしまうので後からサドルを削って弦高調整もしなくてはいけませんね…
次はコレをつけたいです。
これが噂のコンデンサマイクです。
L.R.Baggsだとトゥルーマイクという呼び方をします。ボディ内部のブリッジの裏側にぺたっと付けます。
次はバッテリースナップですね。
巾着袋はボディ内部のネックブロックにぺたっと付けます。
コントローラーに配線を差す!
そしてボディに付ける!
こんな感じでスッキリ付きました。
続いて中の配線を固定、弦を張りサドル弦高調整をしてピックアップの調整をして…
完成です!
実際にアンプに繋いで音出ししてみましたがやはり音が良いですね~素晴らしいです!
これでライブもバッチリですね!
いかがでしたでしょうか?アコギにピックアップ付けてみたいな~という方はお気軽にご相談下さい!
以上、リペアマン遠藤でした!
またお会いしましょう~
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