電池無しでも音が出る! エレアコのパッシブ化改造

こんにちは!最近二郎の並ヤサイマシがきつくなってきました、平田です。

今回はエレアコのパッシブ化改造修理を紹介します。

そもそもパッシブ化って何のこと?

エレアコの音が出る仕組みですが、主に

①ピックアップで音を拾う→電池付きプリアンプで音を増幅&調整→ジャックからアンプやPAへ出力

②ピックアップで音を拾う→そのままジャックからアンプやPAへ出力

と、プリアンプを挟むか挟まないかに大別されます。

私はこの①の状態のものを②にすることをパッシブ化(つまりプリアンプ不要化)と呼んでいます。

プリアンプというと例えばこんなものを指します。

このように、ギターの横に取り付いている内蔵型や、エフェクターのように足元に置いて使うものまで様々あります。

手元でボリューム・トーンのコントロールができてとっても便利ですが、プリアンプ付きエレアコには悩ましい問題があります・・・

「電池交換がめんどくさい」

これに悩んでいる方は多いのではないでしょうか!!

非常に便利なプリアンプですが、動かすには電池が必要なので電池が切れると音が出なくなったり、一番多いのが「音は出るけどなんとなく元気がない」という状態に陥ることです。

知らず知らずのうちに電池残量が減ってくるとトラブルの元にもなるため、こまめな残量チェックと交換が必要になります。

この「交換」が大変との事で、お客様は電池交換を簡単に出来るようにしたいというご希望でお持ち込み頂きました。それがこちら。

レフティのエレアコベースです。中を覗くと・・・

ちょっと暗いですが、プリアンプの後ろに電池ホルダーがありますね。つまり電池を交換するには弦を外さないといけないわけです。

(メーカーによって電池交換が簡単なモデルもあります)


「ライブ直前音出し中に電池切れが発覚!本番5分前!しかも弦交換はさっきしたばっかり!」

・・・なんて時だとこの仕様は鬼めんどくさいですね。


今回はプリアンプ自体が故障していたこともあり、いくつかの提案の結果プリアンプを外して電池無しで使えるようにすることにしました。

※出来るかどうかはモデルによって異なります。また、音質も変化があり手元でのボリューム・トーンのコントロールが出来なくなりますのでご注意ください!!

ということで早速作業開始。

まずバラシて、

ピックアップも取り外します。今回はサドルとピックアップが一体になっているモデルですね。

そして先端の小さいイヤホンジャックみたいな端子を

外すッ!

からの

みんな大好きスイッチクラフト製のジャックに・・・

取り付けます!

ピックアップ→ジャックまで直結させました。これで電池無しでも音が出せます。

その後ほこりの混入や断線などのトラブル防止の為、熱収縮チューブなどで接点を保護し、

取り付けて完成です。

内容的に「電池交換がめんどくさいなら外せばいいじゃないか!」みたいな内容になってしまいましたが、電池ボックスを本体に増設するカスタマイズも出来ますのでお気軽にご相談ください♪

参考

↓↓

リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その74~アコギバッテリーボックス取付の巻!



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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店平田

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