リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その58~PUザグリ加工の巻!
みなさまこんにちは!
リペアマン遠藤です!
つい先日ですが、私の乗ってるアクアの車検を受けてきました。
前回受けた時よりもだいぶ金額が高くなってしまいあらま~と気を落としました…
車も楽器と同じように日頃のメンテナンスが大事だと痛感した出来事でした。
ギターやベース等の楽器のメンテナンスはぜひ私にお任せ下さい!!
というわけで今回はエレキの改造をご紹介していきます。
まずはこちらをご覧下さい。
お客様にこの状態でお持ち込み頂きました。
フロントPUはすでに外されていますがボディのザグリに若干の違和感が…
PUザグリをよく見ると元々はシングルコイルPU仕様だという事が分かりますね!
ピックガードだけをハムバッカー仕様のものにお持ち込み前に交換されたようです。
今回付けるPUは上の写真に写ってるハムバッカーサイズのものでそのままでは入りません。
ですので今回はピックガードに合わせてフロントPUのザグリ加工を施して取り付けていきます!
今回メインで使用する機械がこちらです。
これはトリマーと呼ばれる機械でザグリ加工でよく使われています。
真ん中に刃が付いておりスイッチを入れると高速回転します。そして設定した深さまでボディを切削していくのです。
下から見るとこのように刃がむき出しです。危険なので集中して作業する必要がありますね。
トリマーを使ったザグリ作業をする時は大量の木屑が周囲に散乱します。売り場まで流出しないように作業台にバリケードを築いて作業する事が多いです。
なんか店頭ですごい切削音がしているな、という時はたいていリペアブースで集中して掘ってますので察して下さい…
トリマーの親分みたいなルーターという機械を使うともっと早いのですが、もはや店頭では許容出来ないレベルの騒音が出るので使っていません。
とてもギター工場にいる気分になれます(笑)
作業前の写真です。
トリマー作業時には基本的にザグリに合わせた治具をセットして使用します。(写真中の透明な板がそれです)
今回はハムバッカーザグリ用の治具をボディに固定、ガイドに沿うようにトリマーを操作していきます。
この治具は私が昔アクリル板で作ったものですが、使い古してボロボロになってきたのでそろそろ作り直そうかなと考えています…
作業中。
トリマー「ギュイイイイイイイイイイイイイーン…」
※めっちゃうるさいです。
途中経過。
ハムバッカーサイズのザグリが姿を見せました。
こんな感じで掘れます!
PU足と配線の追加ザグリをして無事にPUが収まりました!
ほっと一安心です。
続いて配線作業をしていきます。
完成まであともう少し!
アンプに繋いでPUのボールピースを叩いてチェック。
OKでしたらネックを組み込んで弦を張り最終音出しチェックをして完成です!
かっこいいですね~!
見た目もサウンドもいい感じです!
今回フロントに取り付けたPUはRailhammer PickupsのNuevo 90というモデルですが、
サイズはハムバッカー、でも中身はP90です。面白いですね。
これがなかなかいい音でして特にP90とシングルのミックスポジションは絶品でした。
いかがでしたでしょうか?
ザグリ加工を含む改造も店頭で受け付けておりますのでぜひお気軽にご相談下さい!
以上、リペアマン遠藤でした!
またお会いしましょう~
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宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!