その独特のクリアなシートサウンドが世界中のドラマーから支持されている スイス のシンバルメーカー PAiSTe ( パイステ ) 。この度、ハンドメイドのカラーシンバル、Color Sound 900 が発表されました。
現時点(2017年1月22日) ではスイスの PAiSTe社 からのアナウンスのみのため、日本国内への入荷時期、および価格は未定です。
新たなカラーサウンドの誕生:
PAiSTe が初めてカラーサウンド (カラーシンバル) を発表してから30年以上、様々なプレーヤー達に愛用されてきました。
そして今、 PAiSTe が新たにリリースしたハンドメイドシンバル 900シリーズに、カラーバージョンが同時発表されました。今回のカラー塗装を実現するために、膨大なリサーチとデザイン研究を重ね、今までのカラーシンバルの中で最も美しいフィニッシュに仕上がりました。半透明の輝くその表面仕上げはレイジング(音溝)やハンマリングの痕をそのまま残すだけでなく、それをさらに際立たせるような効果を出しています。なお、カラーサウンドの塗装は非常に強く、割れ・欠け・むけなどに非常に強いことが、PAiSTe社の何十年にもわたる経験から判明しています。
900シリーズの特徴:
パイステシンバルの名器、2002シリーズのブロンズを使用、おなじみのウォームできらびやか、そして何より力強さをもったサウンドが特徴です。ハイブリッド製造、と言われる製法を経て、スイスの職人達の手によるハンドハンマリングとレイジング(音溝)を施し、精製されていきます。全般的なサウンドキャラクターはまずウォームでしなやか。そして多すぎず、少なすぎず、ちょうどよい加減に調整されたかのような明るさ(ブライトネス)を含んでいます。
カラーサウンド・フィニッシュにより通常の 900 シリーズと比較すると「ややドライ、そして短めのサスティーン」になります。結果として900シリーズが持つフレクシビリティはそのままで、「よりフォーカスされた(倍音の少ない、まとまった)サウンド」 になりました。
ライナップ:
クラッシュ (16, 17, 18, 19, 20 インチ)
クイック・ウォーム・エネルギッシュ
ヘヴィークラッシュ (16, 17, 18, 19, 20 インチ)
豊富なアタック・ウォーム・パワフル
ライド (20, 22 インチ)
バランスの取れた豊かな鳴り・コントロールしやすい・クリアなスティックサウンド・ウォームで美しい鳴り
ヘヴィーライド (20, 22 インチ)
メガライド (24 インチ)
強力なベル・大音量に負けない明確なスティック音・エネルギッシュ
24 インチ Mega Ride はさらにパワフル
ハイハット (14 インチ)
万能・コンパクトなハーフオープンサウンド・ウォームなチックサウンド(踏んだ時の音)
サウンドエッジ ハイハット (14 インチ)
キレのある・さらにウォームなチックサウンド
ヘヴィーハイハット (14, 15 インチ)
強烈な存在感・頑健なオープンサウンド・芯のあるチックサウンド
スプラッシュ (10, 12 インチ)
素早いアタック・ショートサスティーン・アクセントに最適
チャイナ (14, 16, 18 インチ)
ディープ・トラッシーなクラッシュサウンド・同じくトラッシーなライドサウンド
900シリーズは半世紀以上前の伝統的な製法を使い、スイスの工場にて1枚1枚作り上げています。
カラーシンバルの歴史:
PAiSTeが最初にカラーシンバル ( カラーコーティング )を世に出したのは1984年。(COLORSOUND 5) 音楽がみるみるビジュアル重視になり、プロモーションビデオが普及しはじめた時代に、よりビジュアルに訴えるシンバルを、という発想のもと開発されました。1990年代前半、 PAiSTe は VISIONS シリーズを発表しました。
現在カラーシンバルは Joey Jordison (元Slipknot、現VIMIC)、Tico Torres (Bon Jovi)、Paul Bostaph (SLAYER) などの世界的に活動しているアーティストが愛用しており、カスタムオーダーで注文可能です。
また、Stewart Copeland (THe POLICE) の Blue Bell Ride、 Aquiles Priester (元ANGRA、現HANGAR)の Giga Bell Ride、そして Danny Carey (TOOL)の Dry Heavy Ride では一部カラーコーティングフィニッシュを施しています。