こんにちは!長野店ドラム担当小林です!
店頭で「軽音楽部に入ってドラムをやることになったけど家で練習できない!」「電子ドラムって高くて今は手が出せない!」というお声を中高生ドラマーや初心者ドラマーから頂くことが多々あります。そんな方々にオススメしたいのが今回検証させて頂くALESIS NITRO KIT。10万円以下のいわゆる初心者向け電子ドラムは各メーカーから数多く発売されていますが、NITRO KITはその中でも「特にコスパが高い!」と評判の電子ドラムです。今回はそのNITRO KITをじっくり叩いて皆さんに紹介します!
ALESIS (アレシス) NITRO KIT (ナイトロキット)
- 品番:NITRO KIT
- メーカー希望小売価格 オープンプライス
- JAN:0694318019054
- 販売終了
NITRO KITは、ナチュラルな演奏性とパワフルなサウンド、コストパフォーマンスなど、電子ドラムキットに求められるすべてを叶える、Alesisの新しい電子ドラムキットです。クラシックなサウンドから現代のリズムサウンドまで、385のドラム&パーカッションサウンドを搭載した新しいNITROモジュールを中心に、打感と反応速度に優れたパッドを、軽量で堅牢な4ポスト・アルミラックマウントに装備。プレミアムな演奏性とナチュラルなダイナミクスで、電子ドラムとして無限の表現力を誇ります。(メーカーウェブサイトより)
それでは検証スタート!
各部のチェック
低価格ながらスネアパッド×1、タムパッド×3、シンバルパッド×3、バスドラムパッド×1を標準装備。
スネア/タムパッド
スネアパッドとタムパッドはゴム製ですべて同じサイズ。スネアパッドはオープンリムショットには対応していませんがクローズリムショットには対応しています(プリセットのドラムセット一部機種のみ)。
打感は硬すぎ柔らかすぎといったところで、リバウンド(スティックの跳ね返り)はしっかりありますね。タム類のパッドはスネアパッドと見た目はまったく一緒ですがリムショットは対応していない仕様になっています。
スネアパッド&タムパッドは全てL字ロッドで取り付けます。ホルダー部分もウィングナットで調整できるので可動範囲はけっこう広くて便利です。
シンバルパッド
シンバルパッドは半分はプラスチック製でもう半分はゴム製の打面が貼られているタイプです。エッジ部付近の横にドットが打たれた部分をおさえることでチョークすることができます。
シンバルアームはウィングナットで角度調整が可能です。
足まわり
ドラムの足まわりと言われる部分、フットペダル、ハイハットコントローラー、バスドラムパッドです。5万円以下の電子ドラムはバスドラムパッドではなくスイッチ式フットペダルタイプのものが多い中、「バスドラムパッドが標準装備」なのは驚きです。しかも、なんとなんとフットペダルまで標準装備ではありませんか!フットペダルはシングルチェーンのシンプルなタイプですが電子ドラム用として必要最低限の機能は備わっていますね。
バスドラパッド
バスドラムパッドの打面はゴム製で打感は柔らかめです。
バスドラムパッドを横から見るとこんな感じです。固定用のニードル(スパイク)が付いているためドラムマットやカーペットにしっかり固定できていいです。
(なお、ニードルを使う場合はカーペットまたは、ドラム用マットに痕が付き、床まで傷がつく可能性がありますので、ご注意ください)
電子ドラムの心臓部:音源モジュール
音源モジュールは小型ながら「メトロノーム機能はもちろん、60もの練習用のガイドソングやビート、リズムパターン、更に自分のプレイを記録可能なパフォーマンスレコーダー」も搭載しています。プリセットのドラムセット音色24種類と多く練習していて飽きなそうです!SNARE や KICK といったボタン押すと各音色の音が出るので、この音源モジュールを使用してPCで打ち込み作業をする際に便利そうです。
入力/出力端子
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また、ステレオ外部入力端子、USB端子やMIDI端子、タムパッドやシンバルパッドを増設した際の2基のトリガー入力端子などを装備。外部のMIDI音源を鳴らしたり、携帯音楽プレーヤーの曲に合わせてドラムを叩いたり、など多彩なドラムプレイが可能です。
ラック
ラックマウントはアルミ製で軽量なためシンバルパッドをハードヒットした時に少し本体が揺れることもありますが、本体が倒れるようなことはありませんでした。ラックマウントの構造は複雑ではないので少し時間はかかるかもしれませんが初心者でも組み立てができますね。
ケーブル類はプラグ部分に「TOM」や「KICK」と色付きで表記されているのでどこに差すのかわかりやすいです。また、ケーブル類は付属のマジックテープ型バンドでラックに束ねることができます。しっかり束ねるとルックスもスタイリッシュになってグッドです!
高さ/角度調整
ラックマウントの接合やシンバルやタムのアタッチメントはウィングボルトか六角ボルトで調整します。
叩いてみました!
では次にサウンドをチェックしてみます!MyDRUMSビギナーズ倶楽部の「電子ドラムの選び方」でも紹介されていますが電子ドラムは音質、静粛性、反応などが重要なポイントになってきます。その点をふまえて試奏スタート!
(動画は全てZOOMのQ4nでLINE録りしています。ヘッドフォンでの視聴を推奨いたします)
ダイナミクス(音の強弱)
まずはダイナミクス(音の強弱)がどれだけ表現できるか試してみました。動画内では4段階ぐらいでストロークの高さと強さを変えて叩いてみました。PP(ピアニシモ)ぐらいの音量のゴーストノートや繊細なフレーズへの対応は厳しいかもしれませんが、これだけダイナミクスが付けば初心者の方が困ることはないと思います。
反応のチェック
次にどこまでダブルストロークに対応できるか試してみました。動画内の細かさ(速さ)までのダブルストロークはしっかり表現できました。これ以上細かいダブルストロークやクローズドロールへの対応はできませんでしたがダイナミクス同様に必要最低限のレベルはクリアーしていると思います。
ちょっとおいしい機能
一般的な低価格の電子ドラムが苦手とする部分ですが、まずクローズドリムショットとシンバルチョークについてはこの価格でちゃんと対応しているのが凄いです!ハイハットコントローラーもしっかり反応してくれるのでオープンクローズの練習もしっかりできそうですね。
周りは気になる:パッド生音
電子ドラムは静粛性も重要です。ゴム製のパッドなので生音はやや大きめです。戸建てや鉄筋構造のマンションであれば大丈夫そうな音量レベルだと思われます。バスドラムパッドは階下への振動が伝わりやすいので防音マットの使用をオススメします。
音色紹介
最後にプリセットのドラムセットをNo.1→No.4→No.7→No.10の順番で叩いてみました。音質は予想以上にしっかりしてビックリです。またドラムセットごとにスネアやバスドラのピッチが違うのでロックだけでなく様々なジャンルに対応できそうです。No.10のようなパーカッションサウンドも入っていて楽しいですね!
最後に
いやはや、やっぱりコスパが高いですねー!もちろん高価格電子ドラムとのクオリティの差はありますが、この価格でバスドラムパッドが付くこと、クローズドリムショットやチョークも対応していること、音質も悪くないことは高く評価できると思います。
ドラム初心者 や予算をおさえて電子ドラムを購入したい方にはオススメです!是非お近くの島村楽器でお試しください!店頭に展示していない店舗でもお取り寄せは可能ですので店頭スタッフまでお気軽にご相談ください!
音源モジュールの仕様
- 最大同時発音数:64
- ドラムキット:40(プリセット:24,ユーザー:16)、11(GMキット)
- サウンド:385(ドラム、パーカッション、SFX)、7(ハイハット・コンビネーション:オープン/クローズ)
- エフェクト:リバーブ、3バンド・イコライザー
- シーケンサー:
ノーマルモード:80ソング
ラーニングモード:20ビート、12リズム、10パターン
解像度:1/4音符あたり120ティック、最大記憶ノート数:およそ1600ノート - テンポ:30〜280 BPM
- 端子:
25ピン・トリガー用スネークケーブル端子、ヘッドホン端子(ステレオミニプラグ)、外部入力端子(ステレオミニプラグ)、増設用トリガー入力端子 x 2(1/4” TRS端子)、メイン出力端子(標準プラグ、L/R)、MIDI入出力端子(5ピン DIN)、USB端子 - 電源:ACアダプタ(9V DC、500mA、センタープラス)
- サイズ:約147 x 112 x 183mm
- 重量:約0.5kg
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この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください!
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