自分の手にマッチするものを選ぶ!これがスティック選びの鉄則!

こんにちは!長野店ドラム担当の小林です。
手が小さめな方はスティックコーナーでしっくりくるのがないなーって悩んでしまうことがあったりしませんか?何を隠そう私もその一人でした!私は一般男性と比べると手がかなり小さいのです。私より手が小さい男性にあまり会ったことがありません(笑)そんな私のため、、、ではなく!手の小さめな方やドラム女子の皆さんに、Part 1 に続きおススメなスティックを検証します!
まずは基準を設定します
検証する上での「基準スティック」が必要ですね。前回の検証に引き続き、基準にするのに相応しいコチラのモデルを採用します!!
VIC FIRTH(ヴィックファース) VIC-7A


今回のスティック検証ではこのモデルを基準とし、スティックの特徴を「+」「-」で位置づけしながら比較していきたいと思います。よってVIC-7Aの値はすべて「0」とします。
さっそく検証スタート!!

PEARL (パール) 7HC

販売価格(税抜)¥1,300(税込¥1,404)

グリップにはチップの形がArrow(矢型)となっていますがティアドロップ(涙型)に近いですね。テーパー(ショルダー)の長さは標準ぐらいです。

パールのスティックは2年程前に全ラインナップがモデルチェンジになりました。
グリップにスティックのスペックが表示されているのはありがたいですね!

太さが13.0mmと今回の検証の中では最も細いです。一部メーカーは太さ13.0mm以下のスティックも発売していますが、手に入りやすいメーカーの中では一番細いスティックは13.0mmとなってきますね。なんと言っても「重量が軽く振りすいのでコントロール性に優れて」います。ティアドロップ型はヘッドとの接地面積がやや広めですので工夫すればこのぐらい細くてもある程度の音量が出せそうですね。
手の小さい方はもちろん、初心者の方でまずは細いスティックで始めたい!という方にも安心してオススメできるスティックです!実は島村楽器全店スティック売上本数BEST5常連のスティックなんですよ!
LERNI (レルニ) 柏倉隆史シグネチャーモデル S-135TKW

1997年、REACHのドラマーとしてプロデビュー。2000年に toe を結成。ドラマーとして木村カエラ、コトリンゴ、黒木渚をサポート。また2011年には細美武士のプロジェクトであるthe HIATUS、2012年には今谷忠弘のプロジェクト、ホテルニュートーキョーの3rdアルバム「Yes?」に参加。複雑なリズムパターンと踊るようなドラミングフォームが印象的なドラマーです。

販売価格(税抜)¥1,300(税込¥1,404)

チップは小ぶりなラウンド(丸型)で長めのテーパーが特徴的です。

柏倉さんのネーム入りでカッコいいです!テクスチャーフィニッシュは見た目からサラっとしてますね。

シグネチャースティック特集でも検証しましたが、やっぱり細っ!、軽っ!て感じでコントロール性抜群です。太さは基準の7Aより僅かに細い13.5mmですがテーパーが長く重量が軽いため材質はヒッコリーですがメイプルのような印象を受けました。チップが小さく良くバウンドしてくれるのでルーディメンツや細かいフレーズも叩きやすいです。音量、音質ともに繊細なサウンドが持ち味でライドシンバルが澄んだクリアーなサウンドで鳴ってくれて気持ちいいです。
正直、パワフルな音は出しにくいですがしっかり練習すれば柏倉さんのような迫力あるサウンドだって表現できますよ!テクスチャーフィニッシュなので滑りにくく、手が小さめで汗をかきやすい方にもオススメです。
Zildjian(ジルジャン) ROY HAYNES シグネチャーモデル ASRH

90歳を超えた今でも現役のアメリカ人ジャズドラマー!私が尊敬してやまない偉大な、偉大すぎるドラマーであり、ジャズ界の生きるレジェンドです!チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、チック・コリア、パット・メセニーなど数多くのジャズミュージシャンと共演。彼のドラミングを聴けばジャズドラムのすべてがわかる!というほどジャズドラムに多大なる影響を与えました。
ちなみに私が一番のオススメのアルバムは『TE VOU!』です。おっと、ロイ・ヘインズの話は今日はここまでにしておきます(笑)

販売価格(税抜)¥1,300(税込¥1,404)

チップはティアドロップ型で、テーパーはかなり長めになっています。

チップからグリップまですべて茶色く塗装されていて渋く高級感があります!
ロイヘインズとジルジャンの白いロゴがオシャレでイイ感じ。

今回の検証の中では14.0mmと一番太いですが、柏倉隆史モデルよりもさらにテーパーが長いので重すぎずコントロールしやすいです。また重心がかなりグリップよりなのでリバウンド力がありシンバルレガートしやすく、手の小さい方でも振りやすいですね。テーパーは長いですがスティック中央からグリップは細すぎないのでオープンリムショット時はパワフルに鳴ってくれます。前述したとおり私は手が小さいのですが14.0mmぐらいが細ずぎず、太すぎず、手にマッチングしてくれて扱いやすく感じます。細めがいいけど、ある程度音圧も欲しい方は14.0mmぐらいがちょうどいいかもですね。
ここで女性ドラマー登場

Part 1に続き、中村さんのコメントもいただきました。
それにしても中村さん、今回は結構張り切っていますね!
Pearl 7HC
すごく軽いです!軽くて細いので小、中学生の吹奏楽部員がよく使われているイメージです。そう言う私も、中学の吹奏楽部員時代は旧モデルの7Hを使ってました。手が小さい人にとっては割とメジャーなスティックかなと思います。 7HC以外にもヘビーラッカー仕様の7LHや、ナチュラル仕様の7NHなど、種類が豊富でいいですね!
Lerni S-135TKW (柏倉隆史さん モデル)
ストンと落ちて跳ね返りがよく気持が良いです。長さも丁度よく、パラディドルやロールなどのコントロールがしやすいなと感じました。ナチュラルな仕様なので、さらさらとして滑りにくく、テクニカルなフレーズを叩く時にも活躍してくれるんじゃないかと思います!意外とマーチングで使ってみるのも有りかもしれませんね!
Zildjian ASRH (Roy Haynesさん モデル)
深い茶色の色合いが綺麗です。マットに塗っているのではなく木目が出てるのがいい!スティックも見た目は気になる所なのでこういうカラーリングは嬉しいです。前回も含めて比較したスティックの中では403㎜なので一番長いですね。ぶんぶん振ってる感覚があります。音量もそれなりに出るので、小柄な女性のドラマーさんでもパワフルに鳴らせると思います。
中村さんより:
鳥取県の日吉津村にありますイオンモール日吉津店でドラム&パーカッション&鬼太郎をこよなく愛するドラム担当、中村です!学生時代にはTAMAのYOSHIKIさんモデルのスティックを使っていました!

重さも太さも丁度良かったのですが、ブラックなので少し悩んだりもしました。自分に合うスティックを、ブログを通して皆さんと一緒に見つけられたらと思います!
中村さん、ありがとうございます。次のレビューでもよろしくお願いします!
スティック検証後記
今回比較しましたスティックのスペック比較表はコチラです。

今回は私自身初の手の小さい方向けスティックの検証でしたので、違いがわかりやすいように13.0mm、13.5mm、14.0mmと0.5mm違いのスティックをセレクトしました。たった0.5mmではありますが握った感触も振りやすさも変わってくるのがスティックの面白いところですね。手の小さい方やドラム女子は13.0mm~14.0mmぐらいの太さの中で選んでみるとマッチングするものが見つかりやすいです。
ただし、手は小さいけどパワフルなサウンドを出すために太いスティックを使いたい!少し太いけど憧れのドラマーのシグネチャースティックが使いたいんじゃ!という考え方も音楽をする上では大いにアリですね。それを言っちゃー、今回の記事はおしまいかもしれませんが(笑)
次回の検証もお楽しみに!
検証に使用した機材
今回の検証ではスティックのバウンドが伝わりやすい、「ラバー製の練習パッド」と、スティック形状により音質の変化が分かりやすい「ライドシンバル」を使いました。
練習パッド・・・EVANS RF6GM

硬すぎず柔らかすぎずのソフトラバーを打面に採用たスタンド付練習パッドです。6インチという小さめなパッドサイズはショットの正確性を集中して練習出来、コンパクト・軽量の為持ち運びも便利な人気アイテムです。
ライドシンバル・・・Zildjian A Medium Ride 20”

ライドシンバルにはAジルジャン、ミディアムライド20インチをセレクトしました。王道シンバルブランドの中で最もポピュラーなモデルです。今回の検証目的の1つ「スティックによるサウンドの違い」を判りやすくする為、このように上側のシンバルフェルトをはずして、シンバル自体を平行にしました。それによりシンバル自体の鳴りが引き出されるので、上記画像のようなセッティングになっています。
Part1 はこちら
この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください! ただ今、Zildjianの John Riley (ジョン・ライリー) モデルを愛用中!レガートの時のリバウンド (スティックの跳ね返り) が最高!


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