【簡易PAシステムレビュー第2弾】YAMAHA / STAGEPAS 400BT & 600BTを検証!

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こんにちは、津田沼パルコ店の伊藤です。
新年度も始まり、心機一転新しい設備を導入しようと考えている方も多いと思います。
前回の第1弾「JBL/EON 200P」シリーズに引き続き、第2弾の今回は簡易PAシステムと言ったら真っ先に頭に浮かぶであろうシステム「YAMAHA / STAGEPAS BTシリーズ」のレビューになります。
今年に入ってリニューアルされた新シリーズ「STAGEPAS BTシリーズ」の魅力を伝えていこうと思います。

STAGEPAS BTシリーズの特徴

まずは、STAGEPAS BTシリーズの特徴です。

今回製品名にも記載されている「BT」ですが、こちらが「BT=Bluetooth」という意味になります。
従来のSTAGEPAS iシリーズではBlutoothは搭載されておらずiOS対応のUSB端子が搭載されていましたが、今回のSTAGEPAS BTシリーズではUSB端子に代わりBlutoothが搭載された事によって、より使用する環境が幅広くなったと言えます。
このBluetooth機能ですがミキサーにON/OFFスイッチが搭載されていますので、そちらをONにして頂きBluetooth機能を搭載した再生機器等でペアリングを行う事によって使用が可能になります。

スマートフォン等でもBGM等の再生が可能ですので、実際に楽器をプレイしながら同期音源をミキサーまで行かずに再生出来るので非常に便利です。
またBlutooth対応になった事で、ビジネス等でPCを使用する場合もBlutooth対応のPCであれば無線で音を飛ばす事が可能になりました。

映像を使用したプレゼンテーション等で、音声を無線でSTAGEPASに送りPC本体を映像用プロジェクターの近くに設置する事によって煩わしいケーブルの引き回しも最小限に抑える事が可能です。

セッティング

まずは、スピーカーの裏面です。

片方にはミキサー・もう片方にはケーブル類が収納出来るスペースがあります。

ミキサーは装着したままでも使用出来ますが、今回はミキサーを外し独立させた状態でセッティングしていきます!
まずはスピーカーの位置を決めて、スタンド(別売)に立てます!

この時にスピーカー本体にスピーカーロックがありますので、こちらのロックも忘れずに行いしっかりとスピーカーを固定します。

ここでのポイントが、スピーカーをスタンドに立てて高さを調整する際は転倒防止の為必ずスタンドに足をかけて高さを上げて行う事です!
これは第1弾のJBL EON200シリーズの際と同様です。
これを行う事によって、スタンドが動くこと無く安定した状態でスピーカーの高さが調整出来ます。
※撤収する際にスピーカーを降ろす際も同様です。

次にミキサーのセッティングです。
STAGEPASシリーズのミキサーは小型なので、写真の様に専用アタッチメントでマイクスタンドに固定をしたりミニシンセサイザー用のスタンドを使うと便利です。

ちなみに専用アタッチメント「BMS-10A」は、YAMAHAの小型ミキサーMG06/ MG06X/ MG10/ MG10XUや小型スピーカーMS101Ⅲでも使用出来るので持っていると重宝します。

YAMAHA / BMS10A

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今回はミキサーをプレーヤー自身が操作をする体で、ステージ中央に設置します。

次にスピーカーケーブルを繋ぎます。
ミキサーの「SPEAKERS」部分とスピーカーの裏側にケーブルを繋ぎます。

STAGEPASシリーズには6mのスピーカーケーブルが付属していますが、オプションで10m仕様のYSC10PPや20m仕様のYSC20PPを購入する事も可能です。
後はマイクや楽器等を繋げばセッティングは完了です!
STAGEPASのコンセプトが

「誰でも1分で音が出せるPAシステム」

というだけあって、設置は非常に簡単です。

操作方法

次に操作方法です。
最初にメインスイッチをONにします。

まずマイクの接続ですが、ミキサーの1~4chにマイクを繋ぐ事ができます。
1&2chはXLR端子専用chとなっており、3&4chはXLR端子とフォーン端子双方が使用出来るchになっています。
まずは入力端子下のMIC/LINEの切り替えボタンでMICを選択します。

コンデンサーマイクやダイレクトボックスを使用する場合は、PHONTOM電源対応chが1&2ch限定となっていますので、MASTERセクション上部のPHANTOMスイッチをONにして使用します。

スピーカーを背にして使用する場合は、先にMASTERセクション上部にある「FEEDBACK SUPRESSOR」スイッチをONにしておくことをオススメします。
このスイッチを入れることによって、スピーカーの音をマイクが拾って発生するハウリングをある程度制御する事ができます。

次にMASTERボリュームツマミ横にあるEQのツマミで、おおよそのEQを設定します。
このEQは1-Knob MasterEQといって音場に合わせたEQ調整をツマミ一つで行える優れものです。
スピーカーから音が出力された後での微調整にも使用できますので、ここではざっくりとした印象でジャンルを選ぶと良いと思います。

次に、ミキサー右端のMASTERの赤いツマミを規定の▼印の所まで先に上げます。

これも考え方一つなのですが、先に個別chの白いツマミを規定の▼印まで上げてからMASTERボリュームを徐々に上げて行く方法もありますがココではマスターボリュームを上げてから個々のchボリュームを調整する方法で行っていきます。
※個々のchボリュームの上げ具合が余りに小さい場合は、最終的にマスターボリュームを下げて調整します。

マイクが希望のボリュームで出力されたらEQを調整します。

400BTの場合はHIGI/LOW・600BTの場合はHIGH/MID/LOWの調整です。
2帯域や3帯域のEQ調整のコツは、あまり激しく動かさず少しずつツマミを動かしていく事です。
ここでのEQ調整でイマイチしっくりと来ない場合は、前述の1-Knob Master EQを再度調整すると不用意にEQのツマミを動かさずに済みます。

次にREVERBの設定です。まずMASTERセクションの上部にあるREVERB ONのスイッチをいれてREVERBの種類を選んでいきます。

REVERBの種類を決めた後、各ch毎にREVERBレベルを決めて行きます。

REVERBのON/OFFの切り替えは、フットスイッチでも可能です。
YAMAHA / FC-5をMASTERセクション上部にあるFOOTSWITCHジャックに繋いで使用します。

曲中はREVERBをON・MCの際にREVERBをOFFにする場合に、ミキサーまで行かずに足元で操作が出来るのでオススメな機能です。

YAMAHA / FC5

(税抜)¥1,500 (税込 ¥1,620)

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ギターやベース等の接続方法も基本的にはマイクと同様になりますが、ケーブルを接続するchが3&4chになりMIC/LINEの切り替えスイッチはLINEを選択します。
4chに限りですが、インピーダンスを合わせる為に「Hi-Z]スイッチをONにします。
ギターやベースを1本しか使用しない場合は、4chを使用する事をオススメします。

ステレオchではシンセサイザー等のLINE系楽器やポータブルプレイヤー等の再生機器を接続します。
ステレオchにはREVERBが割り振られていないので、REVERBを使用したい場合はギターやベース同様に3&4chを使用することになります。

Bluetoothで曲等を再生する場合、400BTでは7/8ch・600BTでは9/10chが専用chとして割り当てられています。

600BT

400BT

MONITOR OUTは、別途モニタースピーカーを接続する際に使用します。
この出力チャンネルはライン出力となっていますので、接続するスピーカーはパワードスピーカーを使用するか別途アンプを接続したスピーカーが必要になります。
加えてMONITOR OUTの出力はメインの2MIXアウトと同じバランスで出力されますので、AUX OUTの様に別バランスでの出力は出来ません。
※MONITOR OUTにはLow Cutフィルターが搭載されています。モニター出力用に120Hz以下はカットされます。

出力レベルの調整は、MONITOR OUTのツマミで調整が可能となっております。

SUBWOOFER OUTもMONITOR OUTと同様にライン出力となっていますので、接続するスピーカーはパワードスピーカーを使用するか別途アンプを接続したスピーカーが必要になりますが、MONITOR OUTと違ってミキサー側でのボリューム調整は出来なくなっています。
またこの出力ch自体にフィルターがかかっていて規定の周波数以下の音が出力されるという仕様でも無いため、出力自体はMONITOR OUT同様にフルレンジでの出力となります。
ですので、接続先のSUBWOOFERでクロスオーバーの設定を行いSUBWOOFERとしての出力が可能です。
逆に言えば出力そのものはフルレンジですので、モニターアウトをMONOで最大3系統出力が出来るという事にもなります。

400BTと600BTの違い

次に400BTと600BTの違いですが、まずはミキサーの仕様に大きな違いがあります。
共通しているのはマイクとLINEが兼用出来るMONO入力が4系統ある点ですが、ステレオ入力が400BTでは3系統・600BTでは4系統になります。
ステレオ入力数の違いだけ見ると使用するにあたってそこまで違いが無いように思われますが、大きな違いとしてはEQになります。
400BTのEQはHIGHとLOWの2帯域ですが600BTではHIGH・MID・LOWの3帯域になる為、声や楽器同士の音の被りを気にされる場合はより柔軟に対応出来る600BTがオススメです。

400BT

600BT

次に大きさですが、ウーハーのサイズが400BTでは8インチ・600BTでは10インチとなっています。
実際に大きさを比べてみると当然の事ながら一回り違いますが、多くのブランドから発表されている製品を見ても8インチ仕様のスピーカーって実は意外と少なかったりします。
ですがプロユーザーでは無い一般ユーザーからすると、8インチ仕様のスピーカーの需要(と言うよりは、小型PAスピーカーの需要ですが)はかなり多いのが現状です。
設置などをよりコンパクトに行い、すっきりと見せたい方には400BTがオススメです。

最後に音質です。
基本的な仕様は変わらない為音質に大きな違いは出ませんが、あえて挙げるとすれば低音の出方には違いが出てきます。
どうしても鳴らすスピーカーが大きくなれば迫力は増してきますので、スピーカーのサイズが迫力に直結してしまうことはやむを得ない事です。
もちろんパワーアンプの出力レベルも関係はしてきます。
400BTと600BTにも同じ事が言えます。
8インチ180W×2出力仕様の400BTと10インチ280W×2の600BTを比べた際に、より臨場感や迫力を求める方には600BTをオススメします。

スペックの違いの中で、特に気になる違いをまとめた表がコチラになります。

Model 400BT 600BT
ミキシング
ch数
8 10
Input MONO(Mic/Line)×4 + STEREO×3 MONO(Mic/Line)×4 + STEREO×4
ch EQ 2バンド (最大±15dB)
HIGH・LOW
3バンド (最大±15dB)
HIGH・MID・LOW
最大出力
(連続)
180W + 180W 280W + 280W
最大出力
(ダイナミック)
200 W + 200 W 340 W + 340 W
スピーカー
形式
2wayバスレフ型 2wayバスレフ型
コンポーネント LF: 8”(20 cm) コーン
HF: 1”(2.54 cm)
ボイスコイルコンプレッション
ドライバー
LF: 10”(25 cm) コーン
HF: 1.4” (3.56 cm)
ボイスコイルコンプレッション
ドライバー
消費電力 30 W (Idle), 70 W (1/8出力) 30 W (Idle), 70 W (1/8出力)
サイズ スピーカー
289 x 472 x 275 mm
ミキサー
308 x 180 x 116 mm
スピーカー
335 x 545 x 319 mm
ミキサー
348 x 197 x 135 mm
重量 18.3 kg
(スピーカー 7.7 kg x2 + ミキサー 2.9 kg)
25.6 kg
(スピーカー 10.9 kg x2 + ミキサー 3.8 kg)

STAGEPAS BTシリーズについての所感・・・

いかがでしたでしょうか?
非常に使い勝手も良く簡単操作で使用できるYAMAHA / STAGEPAS BTシリーズ。
Bluetooth対応になった事で、今まで以上にミュージシャンの使用や会議や講演会でのスピーチ・各種リハーサルでの使用が便利になりました。
またオプションの製品や搭載されている機能をフルで使用することによって、様々な状況に対応出来る非常に万能なPAシステムとなっています。
ミュージシャンの皆様はもちろんの事、カフェやフリースペース等での簡易的なライブでの常設設備としても会社の会議等での設備としてもオススメなシステムとなっております。

2機種どちらを選ぼうか迷った際は、やはりサウンドと必要な音量面から見て選ぶ事がオススメです。
今までのSTAGEPASシリーズでも良く見られた傾向なのですが、大きさと価格を優先し小さいサイズを購入されたお客様が実際に使用する際にボリュームが足りず無理な音の出し方をされるという事が多く見られました。
片側100Wずつ違うスピーカーなので音量差ははっきりと出ますし、400BTと600BTとの違いでも書いた通り低音の出方がかなり変わってきます。
迫力やライブ感を求める方であれば600BT・部屋でなっている延長線上の音像を目指すのであれば400BTがオススメです!
ご購入を検討されている場合は、スタジオ等が併設されている店舗であれば実際に想定される音量を出し比べて判断する事も大事かなと思います。
実際に音を聴くと、400BTと600BTの違いが明確に分かると思いますよ!

YAMAHA / STAGEPAS400BT

(税抜)¥69,750 (税込 ¥75,330)

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YAMAHA / STAGEPAS600BT

(税抜)¥99,000 (税込 ¥106,920)

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YAMAHA / BMS10A

(税抜)¥3,500 (税込 ¥3,780)

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YAMAHA / FC5

(税抜)¥1,500 (税込 ¥1,620)

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OnStageStand / SS7761B

(税抜)¥5,550 (税込 ¥5,994)

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津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)
この記事を書いた人
津田沼パルコ店デジタル担当 伊藤(いとう)

マイク、ミキサー、ヘッドホンが得意分野です。マイクやヘッドホンは、本当に選び方に人柄が出る面白い機材です。今まで以上に品揃えも充実しましたので、是非皆様に合ったマイク・ヘッドホン選びのお手伝いをさせて下さい!ミキサーのご相談も大歓迎です!

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