【リペアな話】あなたはどのタイプ?
こんにちは!今回は興味がある方も多いであろう 『サックスのケース』 についてです。
ケースとひとくくりに言っても、軽いもの、カラフルなもの、色んなものが入るもの等、たくさんの種類があります。
「どれを選んだらいいかわからん・・・」
たしかに。種類がありすぎて迷ってしまいますよね。
そんな皆様のために、おすすめケースをご紹介!
・・・の前に、もう一度ケースの「役割」について考えてみましょう!
「おいおい、ケースなんて楽器を入れるためのものだろっ!」
その通りです。ですが今回はもう少し深く、ケース本来の役割に迫ってみたいと思います。
きっと皆様にぴったりのケースが見つかりますよ!
楽器を守る
まずケースの第一の目的は、楽器の「保護」です。楽器を持ち運ぶ際、あらゆる衝撃から守ってくれます。
もしもの時、ケースが楽器を守ってくれなかったら元も子もありません。
楽器はとてもデリケート。赤ちゃんと同じ!といっても過言ではありません。
以上をふまえた上で、次はケースの種類について考えてみましょう。
ケースには3タイプあります
(1) 余計な部分を排除した軽量級ケース (ソフトケース)
(2) 純正ハードケースより軽く、ソフトケースより頑丈。
オールマイティなミドル級ケース (セミハードケース)
(3) いやいや、オレ達は楽器=赤ちゃんを守ってナンボでしょ!
「保護」という面では実力ナンバー1の重量級ケース (ハードケース)
大きく分けると、この3タイプになります。
まずはこの中で、ご自分が求めているものはどのタイプか、考えていきましょう。
移動手段で考えてみる
「普段、楽器を持ち運ぶときにどんな移動手段が多いか」で考えると良いと思います。
(1) 普段は歩き、電車もあまり使わない。近場の公園などで吹くのがメイン。
⇒ こんな方には、とにかく軽くて重さによる負担が少ない、ソフトケースがおすすめ!
(2) 普段は歩きもあれば自転車も使う。ときには電車での移動もあり。
⇒ そんな方には、オールマイティなセミハードケースがおすすめ!
(3) 普段は車での移動が中心。
⇒ という方は、何はともあれ頑丈第一のハードケースがおすすめ!
「・・・なぜゆえそのケースがおすすめなの?こっちじゃダメなのかい?」
次はその「なぜ」をご説明していきましょう。
タイプ別ケースの特徴
ソフトケース
とにかく軽い。しかし楽器の保護という面では不安が残り、いくらケースに入れていても、硬いものにぶつけたり、落としてしまうと楽器がへこんだり歪んだりしてしまう確率が高いです。
セミハードケース
ソフトケースとハードケースの良いとこどり!もちろんその反面、ソフトケースよりは重いし、ハードケースよりは頑丈さが劣ります。ですが種類が豊富で、たくさんの中から選べます。
ハードケース
とにかく頑丈で、よほど勢い良くぶつけたり落とさない限り、楽器がへこむ確率は低いです。
とはいえ油断は禁物ですが・・・ただケース自体が非常に重く、長時間持っての移動はかなり疲れます。
まとめると。
(1) とにかく軽いもの。普段から慎重な性格で、絶対にぶつけたりしない!!
という方はソフトケース
(2) 純正ケースは重すぎてつらい。でもソフトケースでは楽器が心配・・・
という方はセミハードケース
(3) 基本的には車での移動がほとんど。楽器の保護第一!
という方はハードケース
になると思います。
リペアマン的おすすめは
・・・以上の事から、一番皆様にあてはまる環境を考えると、セミハードケースの需要が多いようです。
個人的におすすめなのは、「普段使いはセミハードケース、車での持ち運びのときのみハードケースに変える」のが良いと思います。
「どっちも買わなきゃいけないの?それはなぁ・・・」
いえいえ、このハードケースはいわゆる付属の純正ケースなので、購入する必要はありません。
(ただ最近は付属の純正ケースがセミハードケースになっているものも増えています)
ちなみに。
「どうせ車なら何でも良いんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は車はその振動のせいでネジがゆるんできたり、調整が変わってしまうことがあります。どうせ手で持つわけではないので、一番頑丈なハードケースがおすすめです。
ハードケースでさえ、車(自転車のカゴに入れても同じです!)での持ち運びをくり返すと、確実にネジはゆるんできてしまいます。ここは定期的な点検・調整に出すしかありません。
(自転車の場合、カゴには絶対に入れず、必ず背負って下さいね!)
セミハードケースは、さらに2タイプあります
では、一番需要があるとお話したセミハードケースに的を絞って見ていきましょう。
セミハードケースの中でも、「軽さ」に重点を置いたものと、「頑丈さ」に重点を置いたものがあります。
サックス型
「軽さ」に重点を置いたものはサックス型をしているものが多く、余計な部分を排除しつつも材質は丈夫なものを使っています。ただサックス型は小物などを入れるスペースが少なく、一つのケースで全てまとめて入れたい!という方にはあまり向きません。普段使いのバッグも一緒に持って行く、という方にはおすすめです。
※アルトサックス用ケースは、ほとんどのものがネックを楽器のベルに収納するタイプになります。
長方形型
「頑丈さ」に重点を置いたものは長方形型のものが多く、サックス型と比べると少し重くなりますが、ネック・マウスピースなどを入れるスペースがあるものが多く、出来るだけものを一まとめにしたい!という方に適しています。また、ケース表面にポケットがついているものが多く(サックス型にもついているものがありますが、サックス型のポケットに比べてポケット自体が大きいので)、ものによっては楽譜までまとめて入れられるものもあります。
その他にはファッション性にも気を遣ったオシャレケース、よりアクティブに行動される方のための防水仕様のものなどがあります。
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