クロス使いの二刀流?いや、三刀流!!?
いつの間にか夏が過ぎ去っていきそうですね。
急に降ってくるゲリラ豪雨に対して洗濯物を外に干すか、部屋干しにするかでいつも迷う、富田です。
天気予報を見てもさらに迷っています・・・。
さて、本題に入りまして楽器のお手入れは様々な内容がありますよね。
今回は「気にはなっているけどよく分からないから敬遠してる…」そんな人に「クロスの使い分け」についてご紹介します!
何枚のクロスを持つのが良いか
演奏後にケースにしまう前に拭くのが1番多いと思います。
その時に使用するのが「クロス」ですね。
みなさんはクロス何枚持っていますか?
多くの方は1枚はお持ちだと思います。
私のおすすめはワンランク上を行く3枚!です!
次は3枚の使い分けについてお話します。
使い分けとは?
文字通り使用用途によって使い分けるためです。具体的なクロスもご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
・1枚目 普段使い
演奏後やケースにしまう際に使用する普段使い用。磨き剤などをつけない乾拭き専用。
様々な色や柄、材質(化学繊維、セーム革等)があるので好きなクロスを選んでOKです!
↓左がスエード生地、右がセーム革のクロスです。パッケージがおしゃれですね♪
大きめなサイズのクロスもあります。
ベージュのクロスは「ミクロディア」黒いクロスは「エミュール(スエード)」のクロスです。
フルートを置いてみましたので大きさのイメージがしやすいと思います。
・2枚目 磨き剤用
シルバーポリッシュ、ラッカーポリッシュなどを染み込ませて使用するクリーニング目的のクロス。磨き剤(薬品)が染み込んでいるクロスもここに当てはまります。
こちらはシルバークロス。右側のシルバーポリッシュという磨き剤があらかじめ染み込ませてあるものです。銀メッキの楽器に使用します。
こちらはラッカークロス。先程のシルバークロスと違うのは染み込ませてある磨き剤がラッカーポリッシュという点で、ラッカー仕上げの楽器に使用します。
・3枚目 磨き剤拭き取り用
2枚目のクロスで楽器を磨いた(クリーニングした)後に使用する仕上げ用。楽器の表面に残った磨き剤をしっかり拭き取ります。1枚目のクロスの小さめサイズでOKです。
クロスと磨き剤
クロスの使い分けが分かったところで1枚目と2・3枚目の違いはココからです。
普段使い用を磨き剤拭き取り用、つまり1枚目と3枚目と同じように使用してしまうと磨き剤が普段使い用に付着してしまい、せっかく使い分けた意味がなくなってしまいます・・・。
また必要以上に楽器の銀メッキ、ラッカーの塗装を弱めてしまう可能性があります。
磨き剤には基本的に《研磨剤》が含まれています。研磨は「削る」という意味があります。
塗装が弱くなると、メッキ剥がれ、ラッカー剥がれが発生します。
ここまでくるのはある程度の期間がかかりますが、楽器はキレイにしておきたいですよね?
磨き剤の使用頻度
磨き剤を使いすぎると良くない、というお話をしましたが適度に使用する分には問題ありません。
汚れなどが蓄積して乾拭きでは取れないこともあります。そんな時は磨き剤に頼ってみましょう。クリーニング等で使用するのであれば1ヶ月に1回や半年に1回、演奏会や発表会などを区切りにしても良いと思います。全体に使うのではなく、部分的に使用するのも効果的です!
使い分けは難しくない!
オススメの覚え方は
・1枚目 何もつけない乾拭き用
普段使い用
・2枚目、3枚目をセットにしてクリーニング用
時間をかけて楽器をお手入れする時に使う
このセットを作って覚えておけば安心です!これなら楽器の表面をキレイにピカピカに保つ事ができます!
銀メッキの方へ朗報です!
銀メッキの楽器をお持ちの方はこちらの「シルバークリーナー」がオススメです。研磨剤が入っていないので、効力はポリッシュ系の磨き剤より劣りますが、安心して銀磨きができます!
普段から使うアイテムなので正しい使い方を覚えて楽しい演奏活動が出来ればと思います♪
その他お手入れの方法など疑問に思ったことがあれば当店にてご相談ください!
記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
最後に楽器の調整を行ったのはいつですか?原因は調整崩れかもしれません。演奏する時にベストな状態で思い切り楽しんでいただけるよう全力でサポートします!