楽器(ギター、ベース)におけるネジの話②

皆さまこんにちは。

今回もネジのお話です。

過去記事 ネジの話その①

ネジを選定するにあたって、種類、規格、頭の形状、材質、長さ・・・といくつも要素はありますが、今回は種類についてご説明したいと思います。

(このペースでいくと長期連載になりそうですが、ご了承下さい。)

①小ネジ

用途:ピックアップマウントネジ、オクターブ調整ネジ、レバーSWネジなど

ネジを入れる側にもめねじ(ネジ山)があり、それに入れていくタイプのネジです。めねじと規格が異なる場合、使えません。

少し回して相当固いと感じたら、規格があっていませんので、絶対に無理に押し込んでいかないでください。

②木ネジ

用途:ペグネジ、ピックガードネジ、ストラップピンネジ、エスカッションネジ、ネックジョイントネジなど

ギターでは使われる事が多いネジです。木材に下穴を開けて入れていきます。一部にネジ山が切られていないのが見た目の特徴です。


③タッピングネジ


用途:ペグネジ、ピックガードネジ、ストラップピンネジ、エスカッションネジ、ネックジョイントネジなど

先ほどの木ネジとギターにおいての使い方、使われ方は、ほぼ同じです。木ネジと違ってネジ山が全て切られていますので、その点で見分ける事が可能です。

④イモネジ

用途:サドル上下ネジ、メタルノブ固定ネジなど

シンクロ系の弦高調整をする際に回すネジです。一般的には「六角穴付き止めネジ」や「ホーローセット」と呼ばれます。これもめねじに入れていくタイプですので、規格があっていないと入りません。

⑤六角穴付きボルト

用途:フロイドローズ関連(ロックナットキャップ固定ねじ、サドル固定ねじ、ストリングロックねじ)ほか

ギターにおいては、ほぼほぼフロイドローズ関連で使われます。稀にオクターブねじで小ねじの代わりに採用していたメーカーもあったように思います。六角レンチで回します。


頭の形状の違いなど更に細かく分かれていきますが、ギターに使われているネジはだいたいこの5種類かなと思います。

逆に言うと「この5種類と全然違うんだけど・・・」というものがあれば、代用品を探すのは難しいかもしれません。


どうでしょうか。だんだんねじに詳しくなってきたんじゃないでしょうか(笑)

それではまた次回。




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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店本田

石川県金沢市出身 2013年中途入社。生粋のA型で、「大人なリペアマン」がモットーのギターリペア工房の真面目担当。

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