リペアマン遠藤のリペアブログ~その43~希少!象牙材の巻!
皆様こんにちは!
リペアマン遠藤です!
今回は珍しくいきなり本題に入ります!
ババンッ
なんとなんと、島村楽器仙台ロフト店で象牙材の取り扱いが始まりました!
象牙材の種類はナット、サドル、ブリッジピンがあります。
取付は私リペアマン遠藤が責任を持って作業させて頂きますのでお気軽にお問合せ下さい。
そういえばリペアブース前になんか増えたような…とお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在このような感じになっております。
手作り感溢れる展示です(笑)
象牙材販売は正式な認定を受けないと出来ません。そしてそれを店頭で掲示しなくてはいけません。なかなか厳しいのですね。
象牙材は基本的にリペアブースの裏に厳重に保管してあるので、お話を頂ければゴソゴソと出してきます。
実物はこのような感じです。
裏メニュー的な怪しさ満載の小袋を出してきますが中身は象牙材なのでご安心を…
一部はサンプルとして展示中です。
象牙材の解説も致しましょう。
古くはナット、サドル材としてMartin社でも採用されていましたがその希少性から近年姿を消しつつあります。
特にギターに使われる「ハード材」と呼ばれる象牙は、ワシントン条約により国際取引が禁止されて以降、現在国内にある象牙は規制以前に輸入されたものか条約の管理下にて一部輸入されたもののみで、その希少性は高まるばかりです。
また国内で取引される象牙は全て環境省及び経済産業省が管理しており、今回ご提供する素材には正規に輸入されたものと認められた省庁公認の認定シールがついております。
このシールですが、一つ象牙材を販売するごとに一枚付いてきます。
そしてあまり知られておりませんが、鮪にトロや赤身があるように、象牙も部位によって品質に違いがあります。
外皮に近い部分は象牙特有の網目模様が強くあらわれますが目が粗く、中心に近づくほど目が細かく硬い材になっていきます。
今回、専門業者と直接取引、数をまとめてオーダーすることにより、「20本加工して1本」と言われるギターに適した肌理の細かいものにこだわり、厳しい選定基準をクリアした素材のみを取り揃えました。
豊かな倍音と響き、耳障りでない落ち着いた高音…そしてその優美な高級感はまさにずっと探し求めていたものかもしれません。
いや~すごいですね!
いかがでしたでしょうか?
象牙材のナット、サドル、ブリッジピン…興味が湧いてきましたらぜひお気軽にご相談下さい!
以上、リペアマン遠藤でした!
またお会いしましょう~
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宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!