「細いスティック」に違いはあまりない、と思っていませんか?

こんにちは!長野店ドラム担当の小林です。
大好評のこの企画もついに4回目となりました!これまでに検証したスティックはお試し頂けたでしょうか?しかしながら、前回のPart3は女子力大爆発な記事でしたね!今回は私のジャジーなオヤジ目線でスティック3種類を検証したいと思います!(笑)
今回の基準スティック
VIC FIRTH (ヴィックファース) VIC-7A

販売価格(税抜)¥1,600 (税込¥1,728)

前回の検証に引き続き、細身スティックの世界定番、ヴィックファースの 7A モデル「VIC-7A」を基準モデルとします。非常に完成されたバランスで幅広い演奏ジャンルに対応可能な1本です。
このスティックの特徴を「+」「-」で位置づけしながら比較していきたいと思います。よってVIC-7Aの値はすべて「0」とします。
さっそく検証スタート!!
VATER(ベーター)Swing/VHSWINGW

販売価格(税抜)¥1,300(税込¥1,404)

チップはオーバル(卵型)

テーパー(ショルダー)は長め。

Swing。なんともジャジーな型番!

“Swing” と聞くとジャズ用のスティックと思われがちですがオールジャンルで使える細めのスティック!ジャジーな型番のスティックは細めの物が多いので手の小さい方は要チェックです。テーパーが長めでバウンドをコントロールしやすく、重量が軽いためシャープなサウンドが持ち味ですね。ジャズで使うような薄めのライドシンバルとの相性は抜群です。VATERのスティックはどのモデルもラッカーがやや薄めで私は大好きです。それにしてもVATERはBe Bop、Super Jazz、New Orleans Jazzなどジャジーな型番がほんとに多いですね。ちなみに私はVATERのSuper Jazzを愛用中です。
VIC-FIRTH (ヴィックファース) VIC-8D

販売価格(税抜)¥1,300(税込¥1,404)

チップは基準スティックの7Aと全く同じ形です。

テーパーの長さも7Aとほぼ一緒です。

赤と黒のバランスが絶妙なロゴ!あのエンブレム問題の時にVIC FIRTHの”T”だって思ったのは私だけでしょうか、、、(笑)

基準スティック7Aの親戚的なスティックです。太さ13.7mm 長さ407mmと7Aを13mm (1.3センチ)長くしただけなのですが、このたった13mmの違いがサウンドやコントロールに影響してきます。この違いにより「7Aより少しだけパワフルなサウンド」になります。振りやすさやコントロール性重視の方は7Aのほうが良いかもしれません。どちらも定番スティックですので店頭で見つけたら比べてみてください!グリップは細めがいいけど音量はある程度出したい!という方はスティックを選ぶ際に、長さは標準~長めのものにする、チップは大きいものにする、材質はオークなど重量のあるのものにする、この3つが常套手段です!
Wincent(ウィンセント) W-7ART

販売価格(税抜)¥1,300(税込¥1,404)

チップは小型のラウンド(丸型)

テーパーはやや長め。

Wincent W7Aと似ていますがRound Tipと書いてある方がW7ARTです。

Wincent W7Aのラウンドチップバージョンと思われがちですが、長さが408mmとW7Aより11mm (1.1cm) 長いためスペック的にはだいぶ違ってきますね。やはり小型のラウンドチップは「粒立ちが良く細かいフレーズが叩きやすい」ですね。また、ラウンドチップは打面に当たる時の角度がズレても「リバウンドが均一」になりやすいので初心者の方にもオススメです。基準スティックのVIC-7Aでは短いと感じる方はW7ARTも要チェックです。
おなじみの女性ドラマー登場

日吉津店の中村さん
VATER Swing
凄くしなやかで柔らかいですね!叩きやすい!グリップの中腹がわずかに膨らんでいるんですね。そのお陰か手の凹凸にしかっりフィットして気持ちよく叩けます。重みも若干ありますが、ストンと落ちて跳ね返ってくるタイミングも丁度良く、全く気になりません。しかしこの柔らかさは癖になりそうですね(笑) 1セット欲しいなと思える機種でした!
Vic Firth VIC-8D
硬いですね!叩いてみて、スパンと一打が打てるので、凄くパワーの出にくい女性のドラマーさんにはいいかもしれません。軽く叩いてもしっかり音量が出るので、とても楽です。力みすぎるとすぐ疲れてしますので楽できるスティックに感じます。7Aと比べると太くて長いですが、手につくような触り心地があるので握りにくいこともなく良いですね!
Wincent W-7ART
今回のW-7ARTは、前回のレビューであったW-7Aと比べると、チップの形状がラウンド型になっているのでロールがしやすいです!ロールの粒のコントロールがしやすくキレイに鳴らせます。長さも406mmと長くなっているので、着地のスピード感が少し遅くなったように感じます。同じ7Aでも全然別物ですね!個人的には今回の機種の方が好きです。
中村さんより:
鳥取県の日吉津村にありますイオンモール日吉津店でドラム&パーカッション&鬼太郎をこよなく愛するドラム担当、中村です!学生時代にはTAMAのYOSHIKIさんモデルのスティックを使っていました!

重さも太さも丁度良かったのですが、ブラックなので少し悩んだりもしました。自分に合うスティックを、ブログを通して皆さんと一緒に見つけられたらと思います!
中村さん、どうもありがとうござます!
スティック検証後記
今回比較しましたスティックのスペック比較表はコチラです。

今回は基準スティックと同じくらいの太さの3種類を比較してみました。チップの違いや長さの違いによるサウンドやコントロール性の違いを再確認することができました。細めのスティックにも色んなバリエーションがありますので、自分の手の大きさに合うことはもちろん、サウンドやコントロール性にもこだわってみるとドラマーとしてレベルアップできること間違いなしです!
検証に使用した機材
今回の検証ではスティックのバウンドが伝わりやすい、「ラバー製の練習パッド」と、スティック形状により音質の変化が分かりやすい「ライドシンバル」を使いました。
練習パッド・・・EVANS RF6GM

硬すぎず柔らかすぎずのソフトラバーを打面に採用たスタンド付練習パッドです。6インチという小さめなパッドサイズはショットの正確性を集中して練習出来、コンパクト・軽量の為持ち運びも便利な人気アイテムです。
ライドシンバル・・・Zildjian A Medium Ride 20”

ライドシンバルにはAジルジャン、ミディアムライド20インチをセレクトしました。王道シンバルブランドの中で最もポピュラーなモデルです。今回の検証目的の1つ「スティックによるサウンドの違い」を判りやすくする為、このように上側のシンバルフェルトをはずして、シンバル自体を平行にしました。それによりシンバル自体の鳴りが引き出されるので、上記画像のようなセッティングになっています。
この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください! ただ今、VATERのSuper Jazzを愛用中!長さが413mmと長めなのが自分にマッチングしています!


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