管楽器の仕組み・1 バネ編

こんにちは。管技術センターのハラシマです。

先日の工具紹介「バネかけ編」が好評だったと聞き、とても驚きました。

正直、嬉しいかぎりです。この場をお借りしまして、支持していただいたみなさんありがとうございます。

しかし「今後の記事に期待されている」かと思うと、なんだか書く内容を気をつけて考えてしまいますね(笑)

今日は「管楽器の仕組み(バネ編)」について紹介させていただきます。

管楽器の仕組み(バネ編)

通常の「管楽器の仕組み」といえば楽器別に細かく紹介していくと思いますが、今回は少し視点を変えて紹介しましょう。前回、説明できなかった管楽器に使用する色々な「バネ」についてです。

管楽器に使用する「バネ」は様々なカタチをしていて、それぞれが楽器にとって重要な役割をしています。

様々な形の「バネ」

まず「バネ」と聞いてみなさんすぐに思い浮かべるのは、下の写真のように金属線がらせん状に巻いているものではないでしょうか?

この「バネ」は主に金管楽器のピストンに使用されます。

下の写真はトランペットのピストンです。真ん中あたりに「バネ」があるのが見えますか?

このピストンに使われる「バネ」は、ピストンを押し上げる(戻す)ために使われています。これがないとピストンが、常に押したままの状態で音が変わらずにいるので、曲が吹けません(泣)。

金管楽器に使われるほかの「バネ」

では次の「バネ」を見てください。

メーカーによって多少のカタチは異なりますが、これは金管楽器のウォーターキイ(つば抜き)に使用される「バネ」です。

このように通常は締まっていますが、キイを押すと水を抜くことができるんです。

この「バネ」がもしなかったら、キイは開いたままなので吹いた息と水がもれてしまい、やっぱりうまく演奏できません。

木管楽器の「バネ」

前回ご紹介したように木管楽器にも「バネ」がありましたよね。

この「バネ」はキイを開くために使われています。

この「バネ」がもしもなかったら、キイがふさがったままなので音が変わりません。

このように「バネ」は、キイやピストンを動かす管楽器にとって必要不可欠な存在なのです。

「バネ」を探そう

上記で紹介した以外にも、管楽器は色々な所で「バネ」は使われています。

ぜひ管楽器を持っている方は、自分の楽器に対する見方をいつもと変えて「バネ」を探してみませんか?

きっと新しい発見につながり、もっと自分の楽器が大好きになりますよ!!

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター原島

『poco a poco』で「モトヤワター原島」として連載をもっていました。TB吹き。イベントで四国・九州などに行くことが多いです。お気軽に相談して下さい。

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