こんにちは、管楽器技術センターのハラシマです。

最近、「視力が落ちたかな?」と思い眼科に行って視力を測ったら、両目とも裸眼1.5。

気のせいだったということがわかり、ひと安心(v^ー°)

そんな自慢話はさておき、今日は『管楽器』についてです。

『管楽器』とはどんな楽器でしょうか?

『管楽器』とはどんな楽器か・・・と文章で説明するのは難しいですが、まず楽器自体が「管体(管)」でなければ『管楽器』とはいえません(当たり前ですね)。

それに付け加えて「管体(管)」の端が閉じられていないもの、つまり端から吹いた息が「管体(管)」の先端まで通り抜ける状態のモノをいいます。

写真は、ソプラノサックスをベル側から撮ったモノです。ごらんの通り水道管パイプのような筒状(管)になっていますね。

音の発生方法について

『管楽器』は、管体の中を息(空気)がただ通り抜けるだけでは、”音”にはなりません。音の正体は、実は「空気の振動」。空気を振わせることによって音をだす楽器を、気鳴楽器と呼びます。

ちょっと、ムズカシイですね(・・?)

気鳴楽器は「自由気鳴楽器」と「管楽器(吹奏楽器)」の2つに分けられます。

「自由気鳴楽器」は簡単にいうと、ハーモニカ、ムチ、大砲、うなり木、などと同じ「空気の振動」で音をだす楽器をさします。

「えっ?ムチ?大砲?」と少し楽器とは思えないものがいくつか混じっていましたが、様々な楽曲でムチや大砲等は、意外に使用されているんですよ!!

内容がちょっと難しくなってきたので、管楽器についての続きはまた次回にお話しましょう。

ちょっと脱線‥‥。

ちょっと小話になりますが、皆さんが聴いたことのある曲で大砲が使われる有名な曲といえば、「くるみ割り人形」で有名なロシアの作曲家、チャイコフスキー作曲の序曲「1812年」があります。この曲の後半部分で大砲が使用されています。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/74/Tchaikovsky.jpg

Photo by wikipedia

この曲を大砲を使い演奏する場合、日本で「大砲を使用できる楽団」といえば、自衛隊しかいないですよね(笑)

実は自衛隊の音楽隊が、この序曲「1812年」に大砲を使用して演奏したことがあるんです。演奏した場所は、もちろん音楽ホールの中ではなく自衛隊駐屯地。

僕は音源を持っていませんが、一度テレビでみたことがあります。たぶんYOU TUBEなどで演奏の様子が見られると思いますよ。

ちなみに、一般吹奏楽団などで「1812年」を演奏する場合は、大砲を使用しない(使用できません)ので、コンサートバスドラム(大太鼓)やシンセサイザーなどで代用で演奏されています。

http://farm3.static.flickr.com/2584/3704798824_a4ee78a4ca.jpg

Photo by DaveBleasdale

レコードのジャケットにも大砲が描かれているでしょう?

なぜ序曲「1812年」には大砲を使う?

もしかしたら「1812年」と聞いて、世界史に詳しい人であればもしかしたら気が付くかもしれませんね。「1812年」といえば、ナポレオンがロシア遠征を行なった年です。この戦争でナポレオンは大敗したのですが、ロシア人はこの戦争を「1812年祖国戦争」といい、祖国を守りぬいた象徴的な戦いなのです。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cc/Napoleons_retreat_from_moscow.jpg

Photo by wikipedia

「くるみ割り人形」のようなかわいらしい曲を作曲しているチャイコフスキーが、戦争を題材にした曲を作るのは意外ですよね。チャイコフスキーはこの曲を、知り合いからの依頼で書き上げたそうです。当初のチャイコフスキーは、依頼を放っておいたくらい、この曲に対して愛着がなかったそうなんです。

でも皮肉なことに、この曲は1880年に完成させた後、色々な国で演奏され好評だったそうですよ。

こういった時代背景や情景を思い浮かべながらクラシック音楽を聴くのも面白いですね。

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター原島

『poco a poco』にて「モトヤワター原島」として毎月連載中。TB吹き。修理と執筆活動でサポートします。楽器以外にケース修理も相談して下さいね。

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