電子ピアノとアップライトピアノ比較ポイント“学べる表現の幅”の違いって?

2020-12-18

島村花子さん(37歳)のお悩みは、最近ピアノを始めた5歳の娘のピアノ選び。安い電子ピアノですませるか、教室ですすめられたアップライトピアノにするか、悩んでいます。

島村さんは楽器演奏経験はなく、選び方が分かりません。ネットで情報を収集していますが、どの情報が正しいか分からず、今回ご相談いただきました。

音の違い

アップライトピアノアクション

島村さん:「電子ピアノとアップライトピアノでは何が違うんでしょうか?」

スタッフ:「今回は音についてご説明します。
アップライトピアノは弦を『ハンマー』というフェルトを固めた部品で叩き、出た音を響板という大きな木の板で増幅させています。電子ピアノは鍵盤の押された強さをセンサーで計測し、録音されている音を強さに応じて再生させています。
つまり、音が実際に音を生じさせているのか、録音された音なのかが最大の違いです。

島村さん:「音が違うことって大事なんですか?」

スタッフ:「大事ですね。音が違うことで”その楽器を使って学べる表現の幅”が変わります。
ピアノは”弾く事”に加えて”曲を表現する事”を学び、楽しむ楽器です。ピアノを習い始めると、姿勢や手の形、楽譜の読み方や鍵盤の場所等を少しずつ覚えていき、やがて曲が弾けるようになっていきます。
その中で必ず、『この曲は優しい音で弾いて』『この部分は切ない気持ちで弾いて』といった”曲を表現する事”を求められます。」

島村さん:「ただ楽譜を見て弾くだけではダメなんですか?」

スタッフ:「ピアノがクラシックという音楽ジャンルにあてはまるのですが、クラシックは”再現音楽”と言われています。固有のメロディーや歌詞を楽しむジャンル(ライトミュージック)とは違い、作曲家が様々な意図を込めた旋律を理解し、再現する事が主になります。そこにクラシックならではの楽しさが有るのですが、これはプロのピアニストであってもお子様でも同じです。」

島村さん:「なるほど」

スタッフ:「そういった表現を学ぶ過程の中で、アップライトピアノであれば生の楽器(実際に音を生じさせる)を使って自分の音を表現する練習が出来ますが、電子ピアノにはどうしても限界があると考えています。
また、電子ピアノは音量調節が出来る事がメリットですが、実はデメリットになる部分もございます。」

島村さん:「え!?どういう事ですか?」

島村さん:「電子ピアノを使用する場合、ご自宅ではボリュームを下げて練習すると思いますが、音楽表現には音量バランスのコントロールも必要になりますので、本物のピアノで演奏するとうまくいかない場合がございます。」

最適なピアノ選び

ピアノレッスン

島村さん:「それだと、やっぱりアップライトで練習した方が良いのですか?」

スタッフ:「もちろんアップライトピアノで練習して頂いた方が上達は早くなると考えます。ただ、住環境やご予算等、お客様の状況によって最適なピアノは異なります。
電子ピアノは音量を調整して演奏ができるので、住環境で音が出せない方にはおススメです。また定期的な調律が不要なこともあるのでメンテナンスコストも抑えられます。機種によりますが、重量が軽く移動が楽なのも魅力ですね。」



スタッフ:「それぞれの特徴を理解した上でお選び頂くのが良いと思います。」

島村さん:「ありがとうございます。教えていただいたポイントで検討してみます。」

スタッフ:「はい、宜しくお願い致します!」



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