黒いピアノ?木目のピアノ?比較ポイント”色による違い”
冒頭:ピアノを習い始めた5歳の娘の為に練習用のピアノ探しを続けている島村花子さん(37歳)。娘とカタログを見ていると、木目のかわいいピアノに惹かれている様子です。
花子さん自身はピアノと言えば黒というイメージを持っていて、どの色にしようか決めかねています。
色によって音や良し悪しが変わったりするのか知りたくなり、今回ご相談頂きました。
色によって音は変わる?
島村さん:ピアノは色によって音が変わりますか?
スタッフ:ほとんど変わらないと思って頂いて大丈夫です。
島村さん:そうなんですか?インターネットで、黒いピアノは音が固くて木目は柔らかいと書いてあるのを見たのですが・・・
スタッフ:仰る通りピアノは外側の木も多少振動しますので、厳密に言うと多少は音に影響すると思います。また、視覚から受ける影響もあると思います。
ただそれよりも、調整や個体差の方が影響度としては大きいので、気にされなくても大丈夫な範囲の小さな差です。
島村さん:なるほど・・・
色によって何が違うの?
スタッフ:色による違いとして最も大きい点は、価格です。同じグレードであれば、黒いピアノよりも木目のピアノの方が高価になる傾向があります。
島村さん:なぜ色によって価格が違うのですか?
スタッフ:仕上げにかかるコストが違う点に理由があります。
黒いピアノは、ポリエステルなどの黒色の塗料で塗装します。一方で木目のピアノは、化粧板を貼り艶消し仕上げや艶出し仕上げ等を行います。
つまり塗料を吹き付けるだけなのか、1面1面に美しく化粧板を貼ってから塗装するのか、その手間の違いです。
島村さん:黒と木目、どちらの方がおすすめですか?
スタッフ:特別なこだわりが無ければ黒いピアノをおすすめします。同じ価格であれば黒いピアノの方がスペックの良い物を購入できる可能性が高くなります。
ただ、弾かれるご本人様が木目のピアノが良いと仰っているのであれば、尊重して差し上げるのが良いと思います。
どんなに音が良くても弾いて頂けないと意味がありませんし、見た目も含めて気に入ったピアノの方が、毎日のレッスンが楽しくなると思います。
島村さん:ありがとうございます、一度娘とも話し合ってみます。