【コラム】ピアノを弾くメリットとは~頭が良くなるって本当!?~

ピアノに興味を持ちレッスンに通い始めるお子様、昔習っていたピアノを再開した大人のお客様・・・
お客様がピアノを始められる際には「長く楽しく続けたい」「憧れの名曲を弾けるようになりたい」など、様々な目標をお持ちだと思います。
もちろん練習を重ねるほど弾ける曲が増え、自分の思い描く音楽表現が出来るようになっていきますが、ピアノ演奏には「弾ける様になる」以外にも得られる事が数多く存在します。
今回はそんな”ピアノを弾くメリット”について、ご紹介します。
そもそも、ピアノ演奏とは・・・
まずは、ピアノを弾くという事を身体・頭の両面から紐解いてみましょう。
身体的に見た時のピアノ演奏
楽譜を見る→楽譜の内容を短期的に覚える→指の動かし方を決める→指を動かし鍵盤を弾く→ピアノから出た音を聴いて確認する→その先の楽譜を見る・・・
という一連の流れを繰り返しています。
頭脳的に見た時のピアノ演奏
楽譜を見ながら間違えない様に気を付ける事はもちろん、作曲家が曲に込めた思いや風景を思い浮かべながら、どんな音を出せばそれを表現出来るか、どう弾けば思い通りの音が出るか、考えながら演奏しています。
この様に、ピアノの演奏はただ楽譜通りに指を置くだけではなく、様々な要素が絡まっています。
ピアノ演奏から得られるメリット
脳が育つ
ピアノ演奏は視覚・聴覚・触覚といった感覚を非常に高いレベルで使います。右手と左手を別々に動かす事で、右脳と左脳両方に刺激が与えられます。更にバランス良く刺激される事で”脳梁”という部分も育ち、左右の脳の情報伝達がスムーズになると言われています。
お子様がピアノを習うと地頭が良くなると言われ、大人の方がピアノを習うとアンチエイジング効果が有ると言われています。
心が安定する
ピアノ演奏においては前述の通り、ただ指を楽譜通りに置くのではなく、曲を表現するという事が重要になります。文章にすると簡単ですが、実際に「音で感情や風景を表現する」という事は難しく奥深い事です。
ただこれに挑戦し、自分なりの表現を行う事が心の安定に繋がると言われます。
人は楽しい時は笑顔になり、悲しい時は泣くなど、声や表情で気持ちをアウトプットしています。美しい風景を見た時、他人に伝える時には言葉にしたり、絵を書いたり、写真を撮ったりします。
これらを鍵盤を通じて「音」で表現するという事で、感情や感動を一度自分の中に受け止め、より良いアウトプット方法を判断出来るようになると言われています。
お子様がピアノを習うと”キレにくく”なると言われ、大人の方がピアノを習うと心の健康を良い状態に保てると言われています。
記憶力・判断力・集中力・忍耐力が身に付く
ピアノは楽譜を覚え、どの様に指を動かすかを瞬時に判断し、出た音を確認するという流れを短時間に数多く繰り返しています。この事より、人間の能力として重要な記憶力・判断力・集中力が身に付くと言われます。
また、上達の為には自分で課題を見つけながら根気強く練習を続ける必要があります。この事より、自ら壁に立ち向かう忍耐力が身に付くと言われます。
これ以外にも、耳が育つ、感受性が豊かになる、表現力が身に付くなど、ピアノを演奏する事で得られるメリットは数多く存在します。
あくまでもこれらは副産物であり、何より自分の音楽表現を追求し形にしていく事にピアノの楽しさは集約されているのですが、こんなにも得られる物が多いという事を是非お知り置き頂けると幸いです。
お子様にピアノを習わせようか迷っておられる方、ピアノを始めたいと思っている方は、是非一度チャレンジしてみて下さい。