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ピアノによって譜面台の長さがこんなに違う!選び方のポイントとメリット・デメリット

ピアノ豆知識

ピアノ選びの際に重視されがちなポイントといえば、音色やタッチ感、デザインなどが思い浮かぶかもしれません。

でも、実は「譜面台の長さや高さ」も重要な要素だということをご存知でしょうか?譜面台は演奏中に楽譜をしっかり支えてくれる大事なパーツで、モデルやメーカーによってさまざまな違いがあります。

今回は、譜面台の長さや高さが演奏に与える影響や、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

譜面台の「長さ」ってそんなに重要?

「譜面台の長さなんて気にしたことなかった!」

と思われる方も多いかもしれませんが、これが意外と侮れないポイントなのです。

たとえば、複数ページにわたる楽譜を使用する場合、譜面台が短すぎるとすべてのページを広げることができず、ページめくりの頻度が増えてしまいます。

一方、譜面台が十分に長ければ複数のページを広げて置けるので、よりスムーズに演奏を進められます。

特に、伴奏や合奏用の楽譜など、複数ページを一度に見る機会が多い方や、複雑な長い曲を演奏するピアニストにとっては、譜面台の長さが使い勝手に大きく影響します。

メーカー・モデルによる譜面台の違い

各ピアノメーカーやモデルごとに、譜面台の長さや高さにはかなりのバリエーションがあることがわかります。以下、代表的な違いを見てみましょう。

① アップライトピアノとグランドピアノの違い

一般的なアップライトピアノの譜面台は、鍵盤から近い場所に設置され、比較的小さめに作られていることが多く、長さが足りないと感じる方もいらっしゃるのかな?と思います。

複数ページを開くにはやや窮屈かもしれません。ただ、近年のアップライトピアノの譜面台は長く作られているケースが多いので、是非使い勝手を店頭で確認、比較をしてみてください。

一方、グランドピアノの譜面台は鍵盤から高い位置にあり、広めに設計されていることが多く、3~4ページ程度の楽譜ならしっかりと置けるようになっている場合がほとんどです。

また、角度が調整できるものもあり、演奏中の視線を楽譜に合わせやすくしてくれます。

② メーカーやモデルごとのこだわり

近年のアップライトピアノでは、各メーカーで譜面台が広めに設計されているモデルが多く見られます。

特に、上位モデル(歴代のモデルも含む)には演奏者の視線や姿勢を考慮したデザインが取り入れられており、長時間の演奏でも疲れにくく、楽譜を安定して置くことができる点が特徴です。

このような譜面台の広さは、演奏時の快適さとスムーズな演奏体験を支える重要な要素といえます。

譜面台の長さや高さがもたらすメリット・デメリット

次に、譜面台の長さや高さが具体的にどのようなメリット・デメリットをもたらすのか確認!

長さによるメリット

  • 複数ページの楽譜を置ける
    譜面台が長いことで、ページめくりの手間を減らせるのが大きなメリットです。演奏に集中できるので、特に演奏会や試験でのパフォーマンス向上に役立ちます。
  • 視認性が良く、姿勢が安定する
    譜面台が広いと、楽譜を置く位置が自由になるため、自分の座る位置や目線に合わせた高さや角度を確保しやすくなります。これにより、首や肩への負担が軽減され、より良い演奏姿勢を保つことができます。

高さによるメリット

  • 視線の高さに合わせやすい
    譜面台の高さが適切であることで、楽譜の文字が読みやすくなり、演奏中の視線移動が最小限で済みます。特に長時間の演奏では、譜面台の高さが体への負担を大きく左右します。

小さい場合のデメリット

  • 複数ページの楽譜を置けない
    譜面台が小さいと、複数ページの楽譜を置くことが難しく、頻繁にページをめくらなければならず演奏が途切れる原因となります。また、めくり忘れや焦りによって演奏のリズムが乱れることもあるため、演奏の安定性に影響します。
  • 視認性が悪く、姿勢に無理が生じる
    譜面台が低すぎると、視線が下向きになりがちです。これにより、演奏中に体を前かがみにすることになり、長時間演奏を続けていると首や肩が疲れてしまいます。ぜひ店頭のピアノに座って目線がどのくらいの位置にあるのか確かめてみましょう。

譜面台のサイズを考慮したピアノ選びのポイント

サイズや高さは、演奏の快適さに直結する大事な要素です。

ピアノのモデルやメーカーによって異なる譜面台の長さや高さを、購入前にしっかりチェックしておくと良いと思います!

使用する楽譜のサイズ・ページ数に合わせた選択

たとえば、合唱やオーケストラ伴奏などで2~3ページ以上の楽譜を広げることが多い場合は、譜面台が長めのモデルが適しています。

一方で、ポピュラー音楽やシンプルな曲をメインに演奏する場合は、それほど長さにこだわらなくても十分かもしれません。

長時間演奏に適したモデル

長時間の練習や演奏が見込まれる方には、譜面台の高さも要チェックポイントです。

姿勢を保ちやすく、視線を自然にキープできる譜面台があると、より楽に集中して演奏を続けられます。

使いやすさとインテリア性を兼ね備えたモデル

譜面台のデザインや機能性も各メーカーの個性が表れるポイントです。

中には、インテリアとして美しい譜面台デザインを取り入れているメーカーもあり、部屋に置いたときの雰囲気や使い勝手にも配慮して選ぶと満足度が高まります。

まとめ:譜面台の違いを知って、理想のピアノを見つけよう!

いかがでしたか?

譜面台の長さや高さといった一見見落としがちなポイントも、演奏の快適さや効率に大きく関わることがわかりますね。

日常の練習から本番の演奏に至るまで、譜面台のサイズは意外と大きな影響を持っています。

楽譜の読みやすさやページめくりの頻度、そして姿勢の保ちやすさなどを踏まえて、自分に合った譜面台のピアノを選ぶことで、より快適で楽しい演奏体験を得られると思います!