弦楽器カタログ

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Nicolas François Caussin, France – Neufchâteau,1865

Price

¥6,600,000

Country

France

Year

1865

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<Description>
-Country: France (Neufchâteau)
-Year: 1865
-Body Length: 350mm
-Upper Bouts: -mm
-Middle Bouts: -mm
-Lower Bouts: -mm
-Diapason: -mm
-Certificate: Christian Charlemagne
-JAN code: 2370000726612

本器は、コッサンがその最晩年に到達した熟練の技術を象徴する、Giovanni Batthista Guadagnini(ジョヴァンニ・バティスタ・グァダニーニ)のコピーモデル。製作された1865年は彼が世を去る前年にあたり、まさに職人としての執念が結実した円熟期の傑作といえる。350mmというやや小ぶりな体躯はグァダニーニ特有の設計を精緻に捉えたものであり、そのコンパクトな造形からは想像し得ないほどの豊穣な音量と、空間を支配する圧倒的な音圧を実現している。

外観においては、コッサン派の真骨頂である濃淡のコントラストを強調したオイルニスが、名器の持つ力強いスクロールや特徴的なF字孔の造形を一層際立たせている。パリの洗練された音作りとは対照的に、辺境の地ヌフシャトーで研ぎ澄まされたその響きは、極めて濃密で生命力に満ち溢れている。精緻な模倣という領域を超え、聴衆の心に鋭く食い込む叙情的なエネルギーを宿したこの一本は、名器の魂を追い求め続けたコッサンの生涯を雄弁に物語っている。

Nicolas François Caussin

1795年生 – 1866年没。19世紀フランスにおいて、独自の審美眼に基づきコッサン派の礎を築いたのが、ニコラ・フランソワ・コッサンである。ヴォージュ県のヌフシャトーに拠点を構えた彼は、当時の主流であったミルクール的な分業体制や量産主義とは一線を画し、生涯を通じて古名器の真髄を追求するハンドメイドの製作姿勢を貫いた。彼の最大の功績は、当時としては極めて先駆的であった高度なアンティーク仕上げの確立にある。ストラディバリやニコロ・アマティといったイタリアの古典をモデルに、長年の歳月が刻んだ摩耗やニスの剥落、汚れまでも芸術的に再現するその技術は、地方都市にありながらヨーロッパ全土の弦楽器商を驚嘆させるほどの完成度を誇った。

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