弦楽器カタログ

Maker

George W. Hudson, U.K. – London, 1900

Price

¥7,700,000

Country

U.K.

Year

1900

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<Description>
-Country: U.K. (London)
-Year: 1900
-Body Length: 354mm
-Upper Bouts: 166mm
-Middle Bouts: -mm
-Lower Bouts: 205mm
-Diapason: 195mm
-Certificate: Benjamin Schröder
-JAN code: 2370000724663

本作は、バイオリン製作史における「真贋」と「評価」の危うさを象徴する稀有な一挺である。かつては世界的に名士によってイタリア製の名器として鑑定され、半世紀にわたりその伝説を疑われることなく愛用されてきた。しかし2020年、ドイツ法廷鑑定士:ベンジャミン・シュローダーによる再調査により、英国の巨匠ジョージ・ハドソンの手による1900年頃の作品であることが判明する。

英国製弦楽器は一般に「沈んだ暗い音色」と評されることが多いが、本作の響きはオールド・イタリアンのそれと寸分違わぬ華やかさと深みを備えており、超一流の鑑定眼をも欺いた事実は、逆説的にその類稀なる音響的価値を証明している。本展示には、もはや効力を持たない「イタリアン」としての旧鑑定書も添えられているが、それは誤謬の記録ではなく、国境を越え、時代を翻弄した真の芸術性が宿る証に他ならない。

George W. Hudson

1862年にロンドンで誕生したジョージ・ウルム・ハドソンは、近代イギリスの弦楽器製作における最高峰の一人である。独学で基礎を築いたのち、名工エドワード・ウィリアムズに師事して研鑽を積んだ彼は、90歳でその生涯を閉じるまで製作への情熱を燃やし続け、約800挺もの楽器をこの世に遺した。

ハドソンの作品が今なお高い評価を受ける所以は、その卓越した「模倣の芸術」にある。彼はストラディバリやガルネリ・デル・ジェズといったイタリアのオールド名器を徹底的に研究し、木材の選定からニスの質感に至るまで、極めて精巧な再現を試みた。単なる形状の模倣に留まらず、年月を経た楽器が纏う風格をも再現する彼のアンティーク加工は、当時の鑑定家をさえ驚嘆させるほどの完成度を誇った。

また、ハドソンは製作家であると同時に、類稀な才能を持つヴァイオリニストでもあった。自らが高いレベルで演奏を行うことで得られた音響的知見は、作品が持つ豊かな響きと操作性に大きく反映されている。その芸術的感性は、当時のトップ・ヴィルトゥオーゾであったフリッツ・クライスラーやパブロ・デ・サラサーテらとの深い親交を育む一助となり、彼ら巨匠たちからも厚い信頼を寄せられていた。

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