弦楽器カタログ

Maker

Francois Nicolas Voirin, France – Paris, 1875

Price

5,500,000

Country

France

Year

1875

Contact

Comment

19世紀の名弓:F.N.ヴォアランによる1875年頃の作品。コンディションはAAA+とベストな状態です。スティックとフロッグの接地面に丸みを持たせた”Vuillaume Frog”が採用され、スティックとフロッグに一体感が生まれるスタビリティの高いボウイングを実現。重量は58g台と軽量ですが、それがかえってメリットと感じさせる、比類のない特別な響きをもたらしてくれます。丸みを帯びたエレガントなヘッド、調和の取れた美しいフォルムは、ヴォアランの卓越した技量を象徴しています。
数々のヴィルトゥオーゾたちが愛した名弓をぜひ一度ご体感ください。

<Description>
-Weights: 58.6g *ヘッドに0.5g程度の鉛あり
-Stamp: F.N.VOIRIN A PARIS
-Stick: Pernambuco
-Button: Silver
-Frog: Ebony, Vuillaume Style
-Certificate: Pierre Guillaume
-JAN code: 2370000686404

Francois Nicolas Voirin Profile

1833生 - 1885没。ミレクールで弓製作をはじめ、1855年に親戚のJean Baptiste Vuillaume(ジャン・バティスト・ヴィヨーム)の元で働きました。ヴォワランはこの偉大な工房でCharles Peccatte(シャルル・ペカット)を指導しただけでなく、19世紀半ばに溢れていたペカットスタイルをより柔らかく、よりエレガントなスタイルへと変革した中心人物でもありました。
1870年、ヴォワランは自身の工房を設立し、その約1年後、Louis Thomassin(ルイ・トマッサン)を助手として採用しました。1876年にはAlfred Lamy(アルフレッド・ラミー)がこの工房に加わり、1885年にヴォワランが亡くなるまで、彼らは一緒に仕事を続けました。
1867年のパリ万国博覧会で名誉賞を、1878年のパリ万国博覧会で銀メダルを受賞しました。1885年にはアントワープ万国博覧会で金メダルを受賞しています。
彼の弓は優れた演奏性と美しい音色を兼ね備え、David Oistrakh(デビッド・オイストラフ)、Mischa Elman(ミシャ・エルマン)、Zino Francescatti(ジノ・フランチェスカッティ)といった著名な演奏家たちから絶賛されています。また、その卓越した技術と美学的境地から、ヴォワランは存命中に”Modern Tourte(現代のトルテ)"と呼ばれ、各方面から称賛を受けていたようです。