見た目も重要!ピアノの外装の種類とその特徴について

ピアノ豆知識

ピアノはその音色や性能だけでなく、美しい外装も魅力の一つ!

お部屋のインテリアとしても存在感を放つピアノは、デザインや素材によって印象が大きく変わります。

今回は、ピアノの外装に使用される主な仕上げの種類と木材の種類、その特徴についてご紹介します!

少しでもピアノ選びのお役に立てられればと思いますので最後まで読んでいただけますと幸いです!

ピアノと言えば黒!ブラックポリッシュ仕上げ

ピアノの色と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、艶やかな黒い外装、いわゆる「ブラックポリッシュ」です。

この仕上げは、ピアノの高級感を際立たせるだけでなく、どんなインテリアにも調和しやすいのが特徴です。

高い光沢感は、伝統的な美しさと現代的な洗練さを兼ね備えており、クラシックからモダンまで幅広いスタイルに馴染むのではないでしょうか。

「ポリッシュ」とは研磨仕上げや光沢仕上げを意味します。

また、「ポリエステル塗装」がよく使われ、非常に硬く耐久性があります。

一昔前のピアノはラッカー塗装などで仕上げられていました。今でもギターや家具などではラッカー塗装やウレタン塗装がされているものがある様です。

なぜポリエステルが主流になったのでしょう?

それは次のようなメリットがあったから!

・耐久性が高く、傷や湿気に強いから
・鏡のような高級感のある光沢が出せるから
・ 品質の均一化がしやすいから
・環境規制に適合しやすいから

こうした理由から、現在のピアノはほぼ100%ポリエステル塗装になっています。

ポリエステル塗装と他の塗装の違い

塗装の種類光沢硬さ耐久性
ポリエステル塗装非常に高い硬い高い
ウレタン塗装中程度柔軟中程度
ラッカー塗装低め(ツヤ消し可)柔らかい低い

様々な風合いが美しい!天然木仕上げ

ブラックポリッシュ以外では、木目の美しさを活かした天然木仕上げが人気です!

ピアノに温かみや個性を加えるこの仕上げは、木材の種類によって大きく印象が異なります。

ただ、木目のピアノはブラックポリッシュに比べやや価格が高くなります。

木目のピアノは、ブラックポリッシュに比べて高価な理由は、主に素材と仕上げの手間にあります。

木目仕上げは、自然な木材の美しさを活かすために、細やかな研磨や塗装が必要で、職人の技術が求められます。

また、ウォルナットやマホガニーなどの高級木材は、仕入れコストが高く、さらに仕上げに時間がかかります。

そのため、木目仕上げのピアノは手間とコストがかかり、価格が上がる傾向があります。

ウォルナット

ウォルナットは、美しい木目と深みのある色合いを持つ高級木材で、ピアノの外装に適しています。

濃い茶色から紫がかった色まで幅広い色調があり、経年変化による味わい深さも魅力です。

適度な硬さと耐久性を持ち、傷が目立ちにくく、長期間美しさを維持できます。

加工性が高く、繊細なデザインや仕上げにも対応可能です。

その高級感と上品な風合いから、クラシック・モダンを問わず幅広いデザインに調和します。

マホガニー

マホガニーは、深みのある赤褐色と美しい木目が特徴の高級木材で、ピアノの外装によく使われます。

光沢のある仕上がりになりやすく、時間とともに色が濃くなる経年変化も魅力です。

適度な硬さと優れた耐久性を持ち、反りや割れが少なく、長く美しさを保ちます。

加工しやすく、滑らかな仕上げが可能なため、高級感のあるデザインに適しています。

楽器全般に用いられることが多く、クラシックな雰囲気や重厚感を演出する素材として人気があります。

チェリー

チェリーは、温かみのある赤みがかった色合いと滑らかな木肌が特徴の高級木材で、ピアノの外装にも使用されます。

経年変化により色が深まり、美しい飴色の光沢が増すのが魅力です。

適度な硬さと強度を持ち、加工しやすく繊細なデザインや彫刻にも適しています。

木目は均一で上品な印象を与え、クラシックからモダンなデザインまで幅広く調和します。

優しい雰囲気と洗練された美しさを兼ね備えた素材として、インテリア性の高いピアノによく選ばれます。

バーチ

バーチは、明るい色合いと細かい木目が特徴の木材で、ピアノの外装にもしばしば使用されます。

木材そのものの色は淡い黄白色から薄いピンク色を帯び、清潔感と明るさを与える仕上がりになります。

硬さと弾力性があり、強度が高い一方で加工が比較的容易で、繊細なディテールや精緻なデザインに向いています。

耐久性に優れ、長時間使用しても美しさが保たれやすいです。

ヤマハの一昔前の赤褐色のピアノもバーチです。

上記写真のカワイピアノはアンバー色のバーチを使用し温かみがあるのが特徴です。

木材希少性耐久性色合い・特徴
ウォルナット高い高い深い茶色から紫がかった色、滑らかな木目
マホガニー高い高い赤褐色、艶やかな仕上がり、経年変化
チェリー中程度中程度赤みがかった色、温かみのある木肌
バーチ低い中程度淡い黄白色から薄いピンク色、細かい木目

外装選びのポイント!

ピアノの外装は、お部屋のインテリアに大きく影響を与える要素です。

購入時には、見た目だけでなく使い勝手やメンテナンスも考慮して選ぶと良いでしょう。

以下のポイントを参考にして、最適なピアノを見つけてください!

インテリアとの調和

ピアノその物のかわいらしさ、スタイリッシュさも重要ですが、お部屋の雰囲気に合わせた外装を選ぶことも重要です!

お部屋のフローリングや家具の木材、色味と合わせることで、よりピアノがインテリアと調和し、統一感が生まれます。

例えば、ウォルナットやマホガニーは重厚感のあるクラシックな空間にぴったり。

チェリーやバーチは、温かみや明るさを引き出すため、より軽やかで親しみやすい印象を与えます。

木目仕上げの魅力と個性

木目仕上げのピアノには、それぞれの木材が持つ独特の個性があります。

ウォルナットは深い色合いと美しい木目、マホガニーは赤みを帯びた艶やかな仕上がり、チェリーやバーチは温かみのある明るい色調が特徴です。

各木材の色合いや木目を楽しみながら、自分の好みに合わせて選ぶことができるのが木目仕上げの魅力です。

自然素材ならではの風合いを大切にしたい方におすすめです。

ブラックポリッシュ仕上げの選択肢

ブラックポリッシュ仕上げは、ピアノの外装として非常に人気の高い選択肢です。

その高光沢な黒い仕上がりは、シンプルでありながらも洗練された印象を与えます。

特にモダンなインテリアにぴったりで、どんな空間にもよく馴染みます。

光沢があるため、指紋や汚れが目立ちやすいので、ピアノの美しい外観を保つために、定期的なお手入れをしてあげてください♪

メンテナンス性の違い

ブラックポリッシュ仕上げは、艶やかで美しい反面、指紋や小さな汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。

そのため、定期的なメンテナンスが重要です。

一方、木目仕上げは、汚れや指紋が目立ちにくいため、手間を少なく保つことができます。

もしお手入れの手間を軽減したい場合は、木目仕上げを選ぶのも一つの選択肢です。

お部屋の雰囲気に合わせて

お部屋のデザインや家具のスタイルに合わせてピアノの外装を選ぶことで、ピアノが自然に溶け込みます。

モダンなシンプルなインテリアには、ブラックポリッシュやチェリーの明るい木目が、クラシックなデザインにはウォルナットやマホガニーがよく似合います。

それぞれの木材の色や仕上げが、お部屋の雰囲気を引き立てます。

まとめ

ピアノは音楽を奏でる楽器であると同時に、美しい家具としても存在感を放つものです。

ブラックポリッシュのクラシカルな美しさや、天然木の温かみあるデザインなど、それぞれの特徴を活かして、自分だけの一台を選んでみてはいかがでしょうか?

美しいピアノの前に座るだけでテンションが上がる!そんなピアノに出会えたらうれしいですよね!

お部屋にぴったりなデザインのピアノを選ぶことで、日常がさらに豊かになるとおもいます!