【NAMM2017:アコースティックギター】Martin、アーティスト・シグネチュアを含む10モデルを発表
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一部商品、発売のため価格を追記しました。(2017年3月21日)
Martinから新たなシグネチュア・モデルを含めた10機種が、2017年モデルとして発表されました。
※現時点(2017年1月7日)ではアメリカMartin社からのアナウンスのみのため、日本国内への入荷有無や価格等はまだ未定です。
D-16E
メーカー希望小売価格 (税込) ¥407,000 (税抜 ¥370,000)
販売価格 (税込) ¥305,250 (税抜 ¥277,500)
JAN:0729789516280
ドレッドノート・シェイプながら000と同様のボディ厚でデザインされたD-16E。シトカスプルース・TOP、シカモアBACK&SIDEにシルバー・バインディング&ヒールキャップといった特徴的なスペックが魅力です。ネックにもシルバー・バインディングが施され、マザー・オブ・パール・インレイの入ったエボニー指板が採用されています。
ネックヒール部分に最初からストラップピンが打ち込まれているため、エレキギターと同様の感覚で、スタンディング・プレイも可能です。
Fishman® Matrix VT Enhance electronicsを標準搭載し、ライブでも活躍する1本となるでしょう。
DC-16E
メーカー希望小売価格 (税込) ¥440,000 (税抜 ¥400,000)
販売価格 (税込) ¥330,000 (税抜 ¥300,000)
JAN:0729789516235
モデル名からも想像がつくかと思いますが、上記D-16Eのカッタウェイ・モデルです。仕様はD-16Eと同様です。
OMC-16E
メーカー希望小売価格 (税込) ¥440,000 (税抜 ¥400,000)
販売価格 (税込) ¥330,000 (税抜 ¥300,000)
JAN:0729789525657
シトカスプルースTOPにチェリーBACK&SIDEを採用したオーケストラモデル。FSC認証(*1)を受けたこのOMC-16Eは、テーパードのオーバルネックを、シンプルなダブテイル・ネックジョイントでボディに接続されています。
D-16E同様シルバーのバインディングがボディ、ネック共に施され、特徴的なルックスを備えています。ピックアップ周りはFishman® Matrix VT Enhance。エボニー指板&ブリッジ、TUSQサドル&BONEナットの組み合わせで、ふくよかでクリーンな、そして明瞭なサウンドが特徴とのことです。
ネックヒール部分のストラップピンも装着されています。
CEO 8.2
こちらもFSC認証(*1)を受けたニューモデル。14フレットジョイントのグランド・ジャンボ・アコースティックギターです。ヴィンテージ・トーン・システムを採用したヨーロピアン・スプルースTOPは、バーボン・サンセット・バースト塗装で仕上げられ、マホガニーBACK&SIDEと組み合わされています。
また特徴的なのはMartinのアーティトップ・ヘッド。ロゴも他のMartinギターとは一線を画すデザインです。
BONEナット&サドル、金属製ブリッジ・ピンも他にはあまり見られない仕様。
さらにケースはTKL Alumin-X™が付属。タフでいながらも軽量化が図られたTKLの商標技術が採用され、さらにこのモデルがピッタリフィットするようにデザインされています。
CEO 8.2E
こちらも分かりやすいモデル名ですね。CEO8.2のエレアコ・バージョンです。
Fishman®の新モデル、 Blackstack™ マグネティック・ピックアップがサウンドホールにマウントされています。バッテリーも不要でアンプやPAにプラグイン出来ます。
CS-CF Martin Outlaw-17
こちらは限定モデルで、100本のみの生産のようです。トラディショナルなオーセンティック・シリーズで、獣皮膠(動物の皮から作られるニカワ)を使用して製作されます。
ヴィンテージ・トーン・システムを採用したアディロンダック・スプルースTOP、マホガニーBACK&SIDE、アンティーク・ホワイト・バインディングと、Martinらしい材選定。指板はエボニーを使用しています。
000-30 Authentic 1919
こちらも前述の獣皮膠を使用して製作されるモデル。1919年の000-30を忠実に再現しています。
ヴィンテージ・トーン・システムを採用したアディロンダック・スプルースTOP、マダガスカル・ローズウッドBACK&SIDE、ヴィンテージ・グロス・フィニッシュといったスペックで、豊かなサスティンと歯切れの良いサウンドが特徴とのことです。
D-200 Deluxe
Martin、184年の歴史の中で200万のシリアル・ナンバー達成を記念して製作されるD-200 Deluxeは、有名な時計メーカーであるRoland G. Murphy (RGM)社とのコラボレーションモデル。
クラシックな14フレット・ジョイントD-45を基にして、ヘッド~指板に入れられた時計内部をテーマにしたインレイや、ピックガードの歯車等々、「時の経過」を表現したルックスが特徴的です。
トップ材には杢の浮き出たイングルマン・スプルースを採用。サウンドホールには“guilloché彫刻”と呼ばれる、幾何学模様が施されたステンレスを配置。この加工はペグにも施されています。
時計のモチーフは、ブラジリアン・ローズウッドを使用したボディバックにも入れられています。このモチーフは、“reconstituted stone”と呼ばれる再構成石、マザー・オブ・パール、ブラッドウッド、ハワイアン・コア、そしてエボニーを使用して入れられています。
サウンドボードにも同様に時計モチーフが、マザー・オブ・パール、バーズアイ・メイプル、フレイムド・ハワイアン・コア、エボニーで入れられています。
50本限定生産です。Martinからの発表定価は$149,999.00。ここ最近のレートである$1=¥115程度で計算してみても¥17,000,000。一千万越え...(汗)
Dwight Yoakam DD28 Signature Edition
1972 D-28を基にして製作されたDwight Yoakamモデル。Dwight Yoakamはアメリカのカントリー・シンガーです。
Honky tonk(アメリカのカントリーを演奏するバーの一種)とカジノをモチーフにしたこのモデルは、シトカ・スプルースTOP&インディアン・ローズウッドBACK&SIDEという王道のコンビネーションで製作されています。特徴的なのはブルズ・ホーンと呼ばれるピックガードと、ドレッドノートならではのクラシカルな轟音。
D-28 John Prine
アメリカのシンガーソングライター、John Prineのシグネチュア・モデル。70本限定で生産されるこのモデルは、彼が使用する1960年代のD-28がベースとなっています。イングルマン・スプルースTOP、マダガスカル・ローズウッドBACK&SIDEのボディは、往年のD-28サウンドをよみがえらせます。
ヘッドには彼の代表曲である“Angel from Montgomery”からインスパイアされた、天使の羽根のインレイが入れられています。
*1 FSC認証とは
~WWFサイトからの引用~
FSC(R)(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会)は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関。その認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられます。このFSCのマークが入った製品を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みです。WWFは、世界的な持続的な森林の利用を推進するため、その普及と推進に取り組んでいます。