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【徹底検証】世界ラック・プリアンプ選手権! ~いま旬のアンプ・シミュレーター5機種~ Part2

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歪み「Marshall JCM800」対決

いよいよガッツリ歪み対決!
GAINをフルUPさせて歪ませた時のそれぞれの音の特徴はどんなもんでしょう!?

ちなみにサウンド・サンプルはクリーンの時同様の録音方法です。

s-LINE6 “POD HD PRO X” Distortion

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https://soundcloud.com/shimamuramusic/lineout-line6-jcm800-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-line6-jcm800-1-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

けっこう歪んでくれますね〜。歪みすぎなくらい(笑)
Marshall JCM800のモデリングですが、GAINの上限を高く設定してある為でしょうか。
GAINを少し落とせば、もう少しヴィンテージ感が得られるかも知れません。

10万円行かない価格でのこのクオリティ。
さすが歴史を作ってきただけのことはありますね。

s-AVID “Eleven Rack”Distortion

lead800

https://soundcloud.com/shimamuramusic/lineout-eleven-jcm800-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-eleven-jcm800-1-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

うん、音の方向性はかなりMarshallっぽいです。
特にパワーアンプ経由のスピーカーで鳴らした音なんか、けっこうリアルですよね、歪み過ぎないというか。
クランチの時に感じた「こもった印象」は倍音成分が増えたことで目立たなくなって、結構イイと思います。

s-DV MARK “MULTIAMP”Distortion

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https://soundcloud.com/shimamuramusic/lineout-dv-mark-jcm800-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-dv-mark-jcm800-2?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

やはり歪みでも低音に特徴があります。
低~中低域に音のピークが寄っているような。
これはベースアンプ・メーカーならではの音作りなんでしょうか。
とはいえ、ここまで低域が出ているので、へヴィに鳴らしたい方には良いかもしれません。

※ちなみに、MULTIAMPにはJCM800のモデリングは入っていなかったので、JCM900モデリングでの検証になっています。

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK” Distortion

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https://soundcloud.com/shimamuramusic/lineout-kemper-jcm800-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-kemper-jcm800-1-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

ここでもやはりシンセ・メーカー的なサウンドというか、少し低音が足りない気がします。
もうちょっと欲しい...
プリセットで最初から入っているアンプタイプを選んで鳴らして検証しているのですが、アンプタイプを変えても歪みの質感がそこまで大きく変化しないような印象も受けます。
もしかしてProfilingを優先させるがゆえに、プリセットは力を入れていないのか、Kemper!?
だったらあとでProfilingにも挑戦しちゃおう♪

s-s-FRACTAL AUDIO SYSTEMS “Axe-Fx Ⅱ”Distortion

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https://soundcloud.com/shimamuramusic/lineout-axefx-jcm800-2-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-axefx-jcm800-2-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

歪みに関してもバッチリです。
Marshallらしい、ちょっと粒の粗い歪みの感じが再現されてますね。
う~ん、ここまでくるとAxe-Fx Ⅱの弱点を探したくなってきたw

DV Mark、Kemper、搭載パワーアンプ検証

今回の出場選手の中にはパワーアンプを搭載している機種が2つもあります。
プリアンプとパワーアンプの相性も、音作りにはとても大切なポイント。
さきほど音にもう少しココがあったら...なんて思った機種も、「搭載されているパワーアンプを鳴らすことで、音作りをトータルでプロデュースしているのかも?」なんて興味が沸いちゃいました。
てなわけで、さきほどの外部パワーアンプ音源(クリーン)と、搭載パワーアンプ音源を順に聞いてみます。
※スピーカーもこれまで同様にフルレンジ・スピーカーです。

s-DV MARK “MULTIAMP”Clean

まずは外部パワーアンプでのサウンド。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-dv-mark-t-reveb-1-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
次に内蔵パワーアンプでのサウンド。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/inner-powered-dv-mark-t-reveb?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

おぉ! こもりが改善された!
低~中域が少し引っ込んで高音域が前に出てきました。
やはりこのMULTIAMPは搭載されたパワーアンプを使用する前提で作られているようです。
この機種はレコーディングというよりライブ向けでしょうね。

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK” Clean

外部パワーアンプでのサウンド。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/powered-kemper-t-reveb-1-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0
内蔵パワーアンプでのサウンド。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/inner-powered-kemper-t-reveb-2?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

Kemperは外部パワーアンプの方がクリアで艶もあり、イイ感じに聞こえます。
内蔵パワーアンプがダメということではないですが、ちょっと音がつぶれちゃうというか...
今回使用したパワーアンプが内蔵のものよりも相性が良かったのか?
ということはパワーアンプ内蔵よりも、パワーアンプ非搭載のKemperを買って、別でパワーアンプを選んだほうが賢い選択かも!?

Kemper「PROFILING」検証

さて!
ここまでプリセットの音色は100点満点とは言えなかったKemper。
でも機種名が「PROFILING AMP」ってことですから、せっかくなのでPROFILINGしてみましょう!

s-MESA_BOOGIE “MarkⅢ”

...おや?
スタジオの隅にひっそりたたずむ「MarkⅢ」を発見!
これ使っちゃお♪

こういったレアなアンプサウンドを取り込んで自分の物にしちゃうのがKEMPERの持ち味ですよね。
まずは取説を読んで、セッティングの仕方を...何々?
RETURN INPUTにマイクをつないで...
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はい、オッケー。
ギターはKemperにつなぐ、と。
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操作もちょいちょいっと簡単です。
Kemper自身が音を鳴らして(かなりの大音量です)、その音をMarkⅢが再生、それを拾ってきてKemperがPROFILEするということですね。
サクっと完了しました。
ちなみにマイクプリは元から搭載されているようで、ダイナミックマイクを直接KEMPERにプラグインでOKでした。

s-Mark Ⅲ × PROFILING AMP PW RACK サウンド比較

まずはMESA/BOOGIE 「MarkⅢ」の音をマイク録音で。

https://soundcloud.com/shimamuramusic/mesa-mark3-straight-3-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

お次はKemperがPROFILINGしたMark Ⅲサウンド。
外部パワーアンプ~フルレンジ・スピーカーで鳴らしたものをマイク録音しています。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/kemper-profiled-mark3-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

スゴイ!
スピーカー部分の筐体の違いから来る低音感の違いは多少あれど、ほぼ「そのまんま」の音です!
この「PROFILING」は歪み成分までもしっかりと解析してくれるので、ピッキングニュアンスによる歪みの感じもしっかり出てくれます。
これは優秀ですよ!!

プリセットに力を入れていない(?)理由が分かりましたネw
きっとPROFILING技術があるから、最初に多数のプリセットを入れる作業分のコストを落としているのでしょう。
Kemperサイトでもいろんな人がPROFILINGしたデータ(Rig)が落とせるので、文字通り「百人力」です!

Fractal Audio Systems「Tone Match?」

次に、Axe-FxⅡのTone Matchもやってみようかな...と思いましたが、Tone MatchはCD音源のギターパートからEQ成分をマッチングさせる機能。
Impulse Responceもパワーアンプとキャビの特性を覚える機能...
ということで、Axe-Fx ⅡではMarkⅢの音を作ってみることにしました。

まずは改めてMarkⅢの音をチェックして...

https://soundcloud.com/shimamuramusic/mesa-mark3-straight-3-bip?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

それを真似てAxe-FxⅡで作った音色がこちら。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/axefx-maded-mark3-2-welldone?in=shimamuramusic/sets/umghlb3aphh0

優秀w
真空管の質感が多少減っている感はありますが、それでもここまで作れるなら申し分ないですね~
出したい音が出せるという意味ではKemperもAxe-FxⅡもかなりのレベルにあると思います。

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