【徹底検証】ギター・シールド徹底比較 その8 ~FREE THE TONE編~
記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。
このシールド徹底比較コーナーでも取り上げるときがやってまいりました!
(もしかしたら楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか!?)
FREE THE TONEといえばSOLDERLESS CABLE(ソルダーレスケーブル)が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、もちろん楽器~エフェクター間のシールドもラインナップしています。
FREE THE TONE代表の林氏については、こちらの【メーカー探訪】Free The Tone ~数々のアーティストの音を支える信頼のブランド~をご覧ください。
氏のアーティスト達への影響力の強さとその理由がお分かりいただけるかと思います。
そんな林氏のFREE THE TONEがプロデュースするシールド・ケーブルとはどんなものなのでしょう?
実はそれらは、一部のプロミュージシャンに限定して作製してきたカスタム楽器用ケーブルでした。
それが一般ユーザーにも手に入れられるようになったのです。
コンセプトは「ずっと弾いていたくなる音」
「ギターやベースの生鳴り音に近づけたサウンドで、ギターやベース、それぞれが持つ個性を伝えながらも、ピックアップが拾い電気信号として出力されてしまう耳障りな帯域を押さえるように設計されている」と公式サイトにも記載されています。
楽器本来のサウンドがしっかり出てくれて、さらにいらない所はカットしてあるということですね。
楽しみです!
FREE THE TONE使用アーティスト
上記、メーカー探訪記事でも紹介しておりますが、FREE THE TONEでシステムを構築していたり、同社製品を使用しているアーティストはかなりの数にのぼります。
実際に公式サイトに掲載されている方をあげてみても、
奥田民生氏 | http://okudatamio.jp/ |
ken氏 | http://www.ken-curlyhair.com/ |
SHAKALABBITS | http://www.shakalabbits.com/ |
SUGIZO氏 | http://www.sugizo.com/ |
布袋寅泰氏 | http://www.hotei.com/ |
ギタリスト松原正樹氏 | http://www.matsubaramasaki.com/official/ |
ユニコーン | http://www.unicorn.jp/ |
L’Arc~en~Cielト | http://www.larc-en-ciel.com/jp/ |
LUNA SEA | http://www.lunasea.jp/ |
と、音にこだわりのある方達がずらり!
FREE THE TONE検証スタート
いつものごとく、基準シールドはCANAREのG03です。
その他使用楽器などはBelden編をご覧くださいませ。
①CU-6550STD 3m S/S
(型番/JANコード) CU-6550STD 3.0m S/S / 4560434332048
販売価格 (税込) ¥7,700 (税抜 ¥7,000)
オシャレなパッケージです。
また、パッケージトップの「S/S」表記やメーター表記が分かりやすくて、「機能美」といった感じです。
開封してみると、ビニールにしっかり梱包されたシールドが。
プラグの劣化を防ぐためだと思われます。
そして、大事に梱包された中からシールドが顔を出します。
しかりブランド名、型名が印刷されていますね。
プラグの輝きがまぶしいです!
FREE THE TONEロゴも映えますね~
ちなみにこのプラグも、FREE THE TONEオリジナルのプラグです。
【ギター】コレはスゴイ!低域から高域まで、全体的に音が前に飛んできますよ。音質もクリアで透明感があります。シースは柔らかいのに頑丈そうという、ある意味不思議な手触りです。
【ベース】ベース本来の音をそのまま鳴らしてくれるような印象のシールドです。楽器の個性を邪魔しないので、ベースやエフェクターで作ったイメージどおりの音がします。ケーブルの完成形の一つといえるでしょう。
シールド自体をぱっと見ると、他製品と比較しても大きく変化の見える外観ではありませんが、鳴らしてみるとその威力に驚かされます。
「生」な感じとでもいうか、表現が難しいのですが、リアリティのある音なんです。
オススメマッチング
プラグの形状が合えば、楽器は選ばないと思います。
あえて選ぶなら、あえて個性的な楽器を個性的に聞かせたいですね。
②CU-6550LNG 3m S/S
(型番/JANコード) CU-6550LNG 3.0m S/S / 4560434332208
販売価格 (税込) ¥8,800 (税抜 ¥8,000)
ハイ。
パッケージの印象は変わりませんね。
シールドを取り出してみると...
プラグ形状が違います。
そうです。
これがSTDとLNGの違いです。プラグがLNG(LoNG)なのです。
(STDはSTandarD)
実はシールドケーブル自体に違いはありません。
ジャックの周りの形状が込み入っていると(ストラトキャスターのように奥まっていたり)、STDではプラグの抜き差しが難しく、どうしてもシールドを持って抜き差ししてしまいます。
それを防ぐためにこのプラグを採用していますね。
【ギター】STANDARDのプラグ違いとの事ですが、少しだけ中域が強くなる感じがします。ただ、よ~く聴かないと分からないレベルではあるので、ギターのジャック周りの形状に合わせてプラグ形状だけで選んでも問題なさそうです。
【ベース】スタンダードと比べると若干優しい、丸い印象ですが音の傾向はほぼ変化ないですね。プロ納得の上質なサウンドが体感できます。
やはりプラグで音は変化しますね!
もちろん、大きな変化が無いように設計されていはいますが、多少の変化は出ます。
ジャック周りの形状だけでなく、その小さな音の変化にこだわって選択してみても良いですね。
オススメマッチング
こちらも、どんな楽器でもマッチしそうです。
LNGの場合は、プラグ周りの形状が込み入っているタイプの楽器に使用するのが定番の使い方です。
検証後記
今回は2モデルと少ない検証でしたが、かなりお腹いっぱいでした。
まず思ったのは、「コストパフォーマンス高すぎ!」ってことです。
この価格でこのサウンドなら、メインだけでなく、サブでも一本用意しておこうなんて思えるレベルですね。
サウンドの特徴は、「特徴的ではないけれども味があり、それでいて素直」
となんとも不思議な表現になってしまうシールドです。
ぜひとも一度鳴らしてみて欲しいです。
中の人の言いたいことが体感してもらえると思います。
こだわりのプラグ形状
まずは改めてこちらをご覧ください。
STDにもLNGにも、プラグカバーに独特の波模様が刻まれています。
これによって、プラグの抜き差しがとって楽になります。
(指にフィットする感じ)
この辺にもプレイヤーの利便性を追及する同社のこだわりが見えます。
プラグの中も独特です。
「チップ(信号のホット)部はベロ(舌)構造の接続端子を持っていて、従来の穴の空いた端子に比べ、端子と芯線の接地面積を広くする事ができ、サウンドクオリティー及び強度が向上」とサイトにもあるとおり、小さいのにとても安心感のあるプラグです。
FREE THE TONEスペック表
各モデルのスペックを記載します。
画像をクリックすると拡大しますので、シールド選びの参考にしてみて下さいね~
※クリックすると拡大します
※「-」はメーカー公表ナシ
※表中の定価は消費税5%表記になっております。8%表記は文中をご参照ください。(2014年4月2日追記)
FREE THE TONEケーブルご注文は島村楽器オンラインストア、および全国の島村楽器店舗までどうぞ