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特集記事

【徹底検証】ギター・シールド徹底比較 その16 ~哀愁のカールコード~

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カールコード。

その響きに誰しも一度は魅了されたことでしょう。(ホントに?)
まあこの動画を見てください。

https://youtu.be/_PVjcIO4MT4

カッコイイ! 60~70年代のギタリスト達が愛してやまなかったカールコード。現在では音痩せやノイズの観点から敬遠されがちですが、本当にそうなのでしょうか? カッコよさとサウンドは比例しないものなのでしょうか? その辺が心底気になったので、今回はカールコード特集です。

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VOX


VOXケーブルについてはココでも触れましたが、1958年からの歴史を誇る老舗ブランド。そのVOXが現在の技術で作っているカールコードがあるのです。

①Vintage Coil Series

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(型番/JANコード) VCC90(BK) / 4959112031449
メーカー希望小売価格(税抜)¥3,600 (税込 ¥3,888)
販売価格(税抜)¥3,600 (税込 ¥3,888)

「純度99.99%のOFC銅を使用した伝導体」、「ノイズ干渉を低減する2重シールド」などなど、現代の技術をしっかり搭載して製作されているVOXのカールコード。

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このくるくるしたケーブル! これです、コレ!!
ギターから伸びたこのカールコードが60~70年代のギタリスト達のようで、ホントにかっこいい。

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ギター側のプラグはこういった四角いL字プラグになっています。

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金メッキ加工されています。

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アンプ側は通常のストレートプラグ。こちらもオリジナル形状です。

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【ギター】カールコードといえば、というほどの知名度を誇るVOX。やはりVintageライクな、荒々しいサウンドです。印象的なのはその音圧感。CANAREと比較しても一瞬で分かる音量差がこの荒々しいサウンドにもつながっています。
【ベース】この音圧は圧倒的な存在感。他のシールドにはないヴィンテージサウンドの荒々しさを感じる特徴的な1本です。このシールドでしか出せないサウンドですね。

何よりもまず驚いたのは、音痩せに関してはほぼ感じられなかった事!!(長さやその時の環境も味方しているのかもしれませんが…) 全帯域に渡ってしっかりと前に出てきてくれます。さらに音量も一般的なシールドよりガツンと出てくれました。
しかしやはりノイズは拾いやすいようで、その点はカールコードらしいと言えばカールコードらしいです。それもカールコードのVintageチックなサウンドに貢献しているのかもしれません…

とはいえ全体的に、イメージしていた以上にパワフルなサウンドでしたよ!!

神鳴 -KAMINARI GUITARS-

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KAMINARIのコンセプトは以下の通り。

KAMINARI GUITARSは、大量生産・消費社会で失われつつある、ひと手間もふた手間もかけて作られていた優れたモノを、これまでの歴史、現代の技術や知識、それらを融合させて新しいモノとして誕生させていきたい、という基本姿勢がコンセプトとなっています。
~中略~
日本には昔から「ひと手間かける」という文化がありますが、KAMINARI GUITARSではそのひと手間を惜しまず、たとえ見えない部分であってもその意識を強く持って商品を創っています。それが「旧き良き時代のモノを現代に供給する」ということであり、「粋=カッコイイ」に通ずるものと信じているからです。(KAMINARI GUITARSサイトより引用)

日本の「ものづくり」へのコダワリを体現しようとしているブランドです。

②Curl Cable (made in japan)

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(型番/JANコード) K-CCMG5SS / 4562317460565
メーカー希望小売価格(税抜)¥7,500 (税込 ¥8,100)
販売価格(税抜)¥7,500 (税込 ¥8,100)

~エフェクターのようなケーブル~

KAMINARIのケーブルはそもそもコンセプトを「エフェクターのようなケーブル」としています。CAJのような「シールドによる色付けは極力しないで、ギターの音をそのままダイレクトに次の機材に届ける」というスタンスとは間逆にありますね。

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プラグはSwitchcraft社製。この「神鳴」マークの付いた収縮チューブがギター側です。

というのも…

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ご覧の通り、KAMINARIのカールコードは全てがカールしていません。今回の5mのうち70cm分がカールしています。(カールした状態での長さ。カール部を伸ばしたら4.6m。) こうする事でアンプから下に下りる部分の長さを確保しています。

さあ日本の「ものづくり精神」はカールコードでどのような真価を発揮するのか、楽しみです。

kaminari

【ギター】カールコードはノイズが乗りやすいという概念を覆すかのいうなクリアなサウンドです。またそのルックスからVintageライクな荒削りな音かと思いきや上品にまとまった、ストレートなサウンドです。
【ベース】まず最初に感じたのが安定した3.4弦側の低音。ただ、それだけでなく全体でも特徴的な中低音を感じます。ヴィンテージ感がありつつ、音のコシも感じる特徴的なサウンド。これは是非試して欲しい1本です。

いやぁ、何しろ驚かされたのはそのノイズの少なさ。「カールコードはノイズが多い」という概念は覆されましたね、ホント。そのノイズの少なさに加え、本当にエフェクターライクな音質変化があります。ヴィンテージな感じになるように中域が少し持ち上がる感じ。それでいてトータルのサウンドは少しモダンな印象を受けるという、「新たなカールコード誕生!」といったところでしょうか。

検証後記

ギタセレ担当、少し反省。「カールコードはルックスのために使うもの」なんて鷹を括っていました。それまでの「ノイズが増える」「音が痩せる」という噂に洗脳されていましたね。フラットな視点て大事です。

そういった意味では今回の検証は特に、皆さんのお役にも立てるかと思います。カールコードだからノイズが増える、カールコードだから音痩せする、と一括りにせず、サウンド面でもじっくり考慮して選べば、音の良いカールコードという選択肢が待っているワケです。そうすることで、60~70年代のギターヒーロー達が築き上げたカールコードによるあの黄金ルックスを、サウンド的なストレス無く手に入れられるんです!!

そうそう。ちなみにVOXのVCC90には漏れなくケーブル専用の袋がついてきます。

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これもなかなかの心遣い。嬉しいポイントです。

 

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