【徹底検証】エフェクター徹底検証 番外編 ~ベースでギター用エフェクターを試してみた~
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さて、様々なテーマでお届けしてきました エフェクター徹底検証シリーズ。
その中で、ベーシストのみなさまに向けた記事をこんなテーマでお届けしてまいりました。
・【徹底検証】エフェクター徹底検証 その3 ~ベース用歪み編①~
・【徹底検証】ベースの音作りを考える、ベース・プリアンプ比較!
・【徹底検証】エフェクター徹底検証 ~ベース用コーラス編~
今までは、ベース用エフェクターの機能・特徴、そしてサウンドの違いをまとめてきましたが、今回はちょっと主旨が違います。
今回お届けするテーマは、「ベースでギター用エフェクターを試してみた」です!
いきなり結論
たまにお店でも「ギター用エフェクターってベースでも使えるんですか?」という質問をいただくことがあります。
いきなりですが、結論を申し上げると・・・「使えます!」
ギター用エフェクターを使用したからといって、機材が壊れたり、使えないということはありません。
特にモジュレーション(揺らし)系や空間系は、ギター用エフェクターをベースで使ってみても、かなり実用的に使えると思います。
じゃあ、ベース用エフェクターって何が違うのかというと、大きなポイントは音域の違い。
ギターとベースでは発音する音の帯域が違うので、ベース用エフェクターでは低音が損なわれず、しっかり低音が出てくれる仕様になっているものが多いですね。
また、先日ベース用コーラス特集で紹介したMXR M83 BassChorusDeluxeのようにベーシストが演奏する上で、よりアンサンブルと合わせた時の音域が他の楽器帯とかみ合うように実用的な機能を搭載したエフェクターもあります。やはりベース用エフェクターは、ベースにとってより最適な音が出るよう、また最適な機能を搭載し製作されていることは、間違いありません。
とはいえ、演奏する楽曲やアンサンブルとあえば、ギター用エフェクターを使ってもいいのです。
場面によっては、低音が出過ぎていない方がしっくりくるっていうことでギター用エフェクターを選択っていうのはアリなんです!
それでは、本題!
今回は、エフェクターの定番、BOSSから発売されている様々なギター用の歪みエフェクターを数点ピックアップしてベースで使用してみます。
どんなサウンドがするのか・・・どの機種がベースとの相性が良いのか・・・気になるところですね。
検証方法
今回使用するベースはこちら!
HISTORY GH-BJ4V/C
もう検証用のベースとしてはおなじみ(笑)
アルダーボディ・ローズ指板のジャズベースです。アクティブ/パッシブの切り替えが可能ですが、今回は純粋なパッシブサウンドで演奏。
元となるフレーズがこちら。
録音環境は、ベース→エフェクター(コーラス)→オーディオインターフェイス→PC(DAW)といったシンプル設定。
このフレーズにBOSSギター用歪み系エフェクトをかけていきます。
音作りのイメージとしては、
①原音に少し歪みを加えたゴリゴリサウンド
②歪みのGAINを強めにかけた激歪サウンド
を各エフェクターの特徴にあわせて、コントロールし音作りを行いました。
OD-3
まずはこちら、OD-3!
ベース専用モデルとしてODB-3が発売されていますが、本来のギターバージョンがこれです。
まずはOD-3から試してみましょう!
存在感のある分厚いオーバードライブサウンド。太く抜けの良いナチュラルなサウンドとして定評があるエフェクターです。
この「太い」というキーワードが、やはりベースにとっては肝となります。
ベースの歪みサウンドよりは、割と中域が強め。メリハリが効いたサウンドですね。やはり低音域は細くなった印象です。バンドであわせると物足りなく感じるかもしれませんが、楽曲中のワンフレーズとして使うと、かっこよくて効果的ではないでしょうか?
けっこう歪ませてみましたが、音の芯が若干残っており、聞いていて気持ちの良いサウンドを出すことができました。
こちらも低音部分は薄くなるものの、ベース用エフェクターでは出すことが難しい小気味の良い歪みサウンドです。
さて、やはり低音部分は多少さびしくなるものの、これはこれとして使えるなという印象です。
ギターのようなパワーコードをイメージしたフレーズを弾いてみるのも効果的だと思います。
そんなわけで、ベースに使った場合のお勧め度は・・・
★★★☆☆ ★3つ!
販売価格 (税込) ¥9,900 (税抜 ¥9,000)
JAN:4957054044220
次のページでは、OD-3と並ぶBOSSの歪み系定番SD-1 Super Over Driveを試してみます!