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【エレキギター】Ormsby Guitars取扱開始 ~オーストラリアOrmsby工房潜入~【メーカー探訪】

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Ormsbyオーストラリア工房潜入

今回、Ormsby Guitars輸入代理店となったキクタニミュージック株式会社様と共に、Ormsbyオーストラリア工房に潜入してきました!!

オーストラリアは日本との時差がほとんど無くて楽そうだなぁ...


なんて思っていたらOrmsby工房があるパースへの直行便がなくてタイ経由。飛行時間も長くなって意外と大変かも...


さあトランジット地のタイに到着です。パース行きの便が出発するまで少々待ちましょう。


到着、パース。デカい! 広い! キレイ!!

さっそくパース市郊外にあるOrmsby工房に向かいましょう。

■Ormsby 工房到着


やってきました、Ormsby工房!
まずは工房内を散策させてもらいます。


工房入ってすぐの部屋はセットアップ・ルーム。全ての物が整然と並んでいてキレイ。


Ormsbyはピックアップも全て自社製。ここで巻いています。


木工用機材の置いてある後ろの壁にはアートが。遊び心がすごい。


壁で仕切って粉塵と騒音を遮断している部屋では、木材カットが行われます。粉塵はしっかり吸引されるので、この部屋でさえもきれいです。


ズラっとならんだ製作中ネックたち。


Ormsbyの製作工程で面白いのは、フレットまで打ってからネックを成形し始める点。これはなかなか珍しいです。
ネックのねじれが少なくなるという考え方からこの工程を採用しているそうです。


意外と木材ストックは少なめ。顧客からオーダーが来た時点で木材の仕入れも行うのでしょう。カスタムメーカーならではですね。


壁に並んだ大量の塗料。見て下さい、これらの向きを。すべてこちら側を向いています。
こういうところに性格って出ますよね。


工房内で見つけた生産途中のCopper Top Hypemachine。その奥にもCopper TopのGENESIS...?(これ、前のページで紹介したモデルでしょう、きっと!)


と、思ったら実はこのGENESISはCopper Topではないらしく。


Copperに似せた塗装を行っているんだそうです。クオリティ高いです。


実際にCopper Topに使用する銅板はどんなものなのか、見せてもらいました。こんなに薄く、しかもバリエーションがあるなんて...
薬品で化学反応させてこの模様にするらしいです。


それをこの厚みでボディに接着するのです。Perryは「Copper Headの銅板はサウンドにそこまで大きな影響は無い、ルックスが大事」と言っていましたが、僅かには影響でますよね、きっと。サウンドが多少硬くなると思われます。(あくまで予想)


この日はビルダーのJedも出勤していました。手に持っているのは、Purple Heart指板のGENESIS。


ピックアップ巻きの作業も見せてくれました。


こんなアンプも見つけちゃいました。残念ながらサウンドを聞く事は出来ませんでしたが、ルックスだけでもう高得点。


こういった配線作業の丁寧さは、工房内の整然と並んだ機材や塗料その他と通じるところがありますね。やはり配線はキレイに限る!

Perryの話を聞きながら一通り工房内を見せてもらいました。話を聞いたら、設立時は今のセットアップルームだけしかなかったそうで。Ormsby Guiatrsの人気が出ると共に隣のスペースも借りられるようになったんだとか。


というわけでこの日はこの後、Perryにインタビューを行って終了。せっかくなのでオーストラリアらしい食事を求めてステーキ屋さんへ。カンガルーって食べられるんだ...汗


食べちゃいましたけどね。

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Perry Ormsbyインタビュー

■Perry Ormsbyのキャリアについて

公式サイトにはOrmsby Gutiarsが2003年に設立されたと書かれていました。Perryはもともとカーペンターだったとも。いつギター製作の技術を身に着けたのでしょう?


Perry:高校の時から木工技術を専攻していたんですよ。本当に「ウッドワーク」という物が好きだったので。高校を卒業してもさらに技術を磨きたくて木工の専門学校に行きました。その上でカーペンター、家具職人という職を得て、働いていたんです。私はギターも弾いていたので、ギターメーカーを作るという夢も諦めきれなかったんですよね。それで上司に「自分をパートタイムにしてくれないか」とお願いしたんです。


Perry:で、夜の時間、無償でいいので働かせてくれないか、ととあるギターメーカーにお願いしたんです。そこで約1年間ギター作りを必死に学びました。そこから一念発起して家も売り払い、Ormsby Guitarsを立ち上げたんです。やはり一生の仕事としてギターメーカーをやりたかたんです。

その修業したギターメーカーというのは、どんなメーカーだったんですか?

Perry:もうそのメーカー自体は存在していないんですが、オーストラリアのローカルなメーカーでした。トラディショナルなギターを作っていたんですけど、やはり私は「プログレッシブ」な物を作りたかったので、自身のメーカーを立ち上げました。

ギタークラフトスクール等で学んだわけではなかったのですね?


Perry:そうですね、学んだことはないですが教えたことはありますよ、つい先週(笑) クラフトスクールで教えてくれという依頼が来て、アコースティックギター製作についても教えました。

■HypeMachine

HypeMachineのヘッドストックはBlackmachineのヘッドストックからインスパイアされているのでしょうか? 名前的にも非常に近しい物を感じます。


Perry:2006年、新たな試みにチャレンジしたくて、チェンバー加工など重量の軽いギターを試行錯誤していたんです。マルチスケールもその一つでした。ベベルカットもその一つ。そんな時、ebayではBlackmachineが出品されると誰かが高額で買って、値段を上げてまた売る、といった事が繰り返され、我々の顧客からBlackmachineシェイプのギターを望む声が上がっていたのです。
そうですね、インスパイアされたと言えばそういう事になるでしょう。我々の目指していた方向性と、顧客の求める方向性が合致した結果ではありますね。

日本のファンの中にはBlackmachineフォロワーの中でもSKERVESENと共にOrmsbyは第一線にいる、と言っている方も多いです。


Perry:それこそ、SKERVESENとはお互いにアイデアを盗みあっていると言えるかもしれませんね!(笑) 特に悪い意味ではないんです。SKERVESENとは競合関係だと思っていません。こういったタイプのモダン・ギターはもっと世に出ていくべきなので、Ormsby vs SKERVESENではなく、Ormsby & SKERVESEN vs 他のビッグネーム・ブランドだと考えています。ぜひとも一緒に市場を盛り上げて行きたいですね。

■ターゲットとしているジャンルは?

Ormsbyはメタル・ギタリストに最も支持されていると思います。Ormsby Guitarsとしてターゲットとしているジャンルはやはりメタルですか?

Perry:私自身メタルが好きです。特に80'sメタル。最近のメタルに関しても好きですし、彼らはより太い弦を張って、チューニングを落とします。彼らのスタイルを理解したうえで、マルチスケールを採用していますし、長いスケールもそのためです。


Perry:アンプもよく歪む、モダンなものが増えました。そういったアンプで、近年のメタルに対応できるようにピックアップも自社生産を行っています。

メタル・ギタリストの望む事を形にしてあげたいというのが、私の考えです。

■カスタムショップとGTRの関係性

GTRが韓国製という事は周知の事実です。カスタムショップ製はこの工房で作られています。カスタムショップ製はほとんどが顧客からのオーダーものですか?

Perry:カスタムショップと呼ばれる生産モデルの95%は顧客からのオーダーです。自分用に、または新たなチャレンジとして製作したモデルをSNSなどで見せると、すぐに「それ買います」と言ってくれて、オーダーものになってしまいます。私自身は2本しか所有できていないんですよ。見せるとすぐに「それを売ってくれ」となってしまうから(笑)

カスタムショップで良い物が出来たら、それをGTRで量産するという流れですか?


Perry:そうです。さきほどの95%をのぞく5%で、新たなチャレンジをしています。Copper Topしかり、カーボンファイバーTopしかり、我々ビルダー達が思い付く事をやってみよう、と誰もが思いつかなかった、また思い付いてもやらなかった事を行っています。
でも、韓国の工場にも技術がありますがコスト的に、また製作時間的に難しい物も出てきてしまいます。木材調達という足枷もあります。そういったところをクリア出来るモデル、もしくはFacebookの非公開グループ・ディスカッションで出されたアイデアでクリア出来るモデルがGTR RUNとなりえますね。

■材料について

カスタムショップ・モデルではオリジナリティあふれる素材を使用していますよね? 例えばCopperのような。そのアイデアはどういったところから来るのでしょう?


Perry:ギターを長く使っていると、それなりの劣化が進みますよね? そういったものに美しさを感じるんです。映画のMADMAXも好きなので、やはり退廃的な、破滅的な、そういったイメージに惹かれるものがあるのでしょう。そういった観点から、とある時に見かけた銅という物に興味を持ちました。それは錆びついて、私の好きなイメージを放っていました。

Perry:そこから科学者にも相談しました。どうしたらサビではなく、そのイメージを生み出せるのか。そうしたら、化学薬品で反応させればそういったルックスになるという事が分かりました。


Perry:そこでとある顧客に提案してみたんです。彼はカスタムショップ・モデルをたくさん持っているのですが、「今回はPerryのやりたい事をやってみてくれ。それを買いたい。」と言ってくれたんです。「Crazyなものが望ましい」とも言っていました(笑)で、そのCopper Topを提案したら気に入ってくれて。形になっていったんですね。

アイデアはいろんな要素から影響を受けて生まれてきますよね。

■マルチスケール

Ormsbyのラインアップは基本的にすべてマルチスケールを採用していますね? それはどういった理由からですか?


Perry:バリトン・ギターを作る事が最初だったんです。とあるギタリストから「バリトン・ギターを作って欲しい」と言われて。それはもう調べ上げましたよ。なんせ初めての経験でしたから。でもなんとか27.5inchスケールのギターを作ってみたら、高音弦側のテンションがきついと言われました。

Perry:確かにドロップG#などのチューニングでは、7弦のテンションはいいけれど、1弦側はきつくなります。その時家にあったピアノのサウンドを思い出したのです。ピアノで7弦G#の音を出すとキレイに響きますし、高音もキレイです。で、ピアノの弦はそれぞれ張ってあるスケールが違う事を思い出しまして。ギターでも異なるスケールを搭載できないかと考えていたんです。


Perry:それに関していろんな人と話をして、インターネット上でも様々な人に意見を聞きました。すると「マルチスケールというものがある」という答えに辿り着いたんです。「これこそが答えだ! なんてすばらしいアイデアなんだ!!」と思いましたよ。これが私がマルチスケールを採用し続けている理由です。

■日本のOrmsby Guitarsファンへメッセージ

Perry:我々の作ったギターたちが日本の島村楽器店舗にはやくたくさん並んでほしいし、それをたくさんの人に弾いてもらって、気に入ってくれて、皆さんの手に渡ってくれたら本当にうれしく思います。


あと、はやく日本にも行ってみたいです(笑)

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