【レビュー】Summer NAMM 2015発表のRoland・BOSS新製品を試してきた!
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DD-500
続いてDD-500。これまでBOSSのフラッグシップ・ディレイと言えばGIGA DELAY「DD-20」でした。
今回のDD-500は後継機種という位置づけではなく、全くの新しいフラッグシップ・ディレイです。
(でもDD-20は廃盤です...)
DD-500の特徴は以下のとおり。
- 艶やかなサウンド。32 ビット処理の圧倒的な高音質。
- 12 種類のディレイ・モードでバリエーション豊かな音作り。
- 視認性の高い大型LCD、専用つまみによる直感的な操作性。
- MIDI コントロール対応。USB 端子、フレーズ・ループ機能も搭載。
- さまざまな操作が可能な3 フット・スイッチ
それぞれ気になるポイントがありますが、さてその実力は!?
~サウンド~
後継機種ではない、と言われてもどうしても比べたくなるこのも事実。
というわけでガッツリ聞き比べてみました。
結果は、確かに高音質。RV-6同様Hi-Fiな感じで、クリアに鳴ってくれます。
高音域のレンジが広がっているような。
もちろんトーンを絞れば高音域の出方の調整は効きますが、それでも分かるくらい「クリア」というのが率直な感想です。
~ダッキング~
DD-20は、ダイナミック・ディレイが効きませんでした。(いわゆるダッキングというもので、音数が増えるとディレイ効果が薄く、白玉音符や音を止めるとディレイ効果が厚くなる、あのモード。)
ありませんね。まあ発売から10年くらい経っていますからね。当時はコンパクトでダッキング機能が載っているディレイなんてなかった気がします。仕方ありません。
DD-500はどうかな~、なんてモードを探していると...
しかし、実はDD-500、「モードで選ぶなんてケチくさいっ!」と言わんばかりに、それぞれのモードのEDIT画面に入るとそこには...
おやまあ! どのモードであっても設定出来ちゃうんです。
モードがANALOGであろうが、DUALであろうが、WARPであろうが、ダッキングセンスとPRE、POSTのDEPTH値が変えられるので、非常にありがたい!
さすがにBOSSコンパクトのフラッグシップ・ディレイといったところでしょうか。
~スイッチ~
そしてもう一つ気になったのがスイッチ。ツインペダル・シリーズだったDD-20ではBOSSらしいスイッチで、もちろん2つ。
DD-500はある意味BOSSらしくないスイッチで、3つ搭載。
AとBがあるからパッチは99個ずつ、合計198か~、と思っていたらなんと、TAP/CTLと書かれた一番右のスイッチも「C」として機能するんだとか!
これで99×3=297のパッチが記憶、呼び出し出来るのです。これだけあれば曲の中で複数のディレイを作っておいてそれを切り替えても十分なパッチ量。良い!
MIDIが使えるようになったのも大きいですね。先日発表されたES-8からも分かる通り、最近のBOSSはボードを組むという事に対してかなり意識しているという事でしょう。これでBOSSディレイをスイッチャーからコントロール出来るようになりました。
DD-500の細かいスペック等はこちらをご参照下さい。
【デジタルディレイ】BOSSが考える次世代ディレイ・ペダル「DD-500」発表
販売価格: (税込) ¥33,000 (税抜 ¥30,000)
JAN:4957054507275
9月12日(土)発売予定