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【新製品】LINE6 POD HD500Xどこよりも早い製品レビュー!

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7月11日に新製品情報でご案内しましたLINE6のPOD HD500X

発売は8月末とのことで待ち遠しいですが、今日はいち早くその魅力に迫ってみたいと思います!

まずはルックスから

それでは早速ですが、LINE6の新顔とごた~いめ~ん。
S-DSC03384
箱です。

そして中身は、
S-DSC03386
ジャン! カッコイイ!

今回のアップデートはマイナー・アップグレードとの事ですが、もともとのポテンシャルが高いPOD HD500。『X』がついてどう変わったのか、細かくチェックしていきたいと思います。

まずは ↓『X』がついてます↓S-DSC03395

旧モデルとなるPOD HD500と比べると、スッキリしたロゴになっていますね。
(↓これが旧モデルロゴ)
closerlook_3

アップグレード・ポイント

今回のアップデート・ポイントは以下の3点。

  • ①フット・スイッチ
  • ②ディスプレイ
  • ③DSP

それぞれ細かく見て行きましょう。

①フット・スイッチ

フットスイッチが以前よりも頑丈になり、さらにスムースさを増しているとのこと。
スイッチング・ノイズが軽減されています。

さらにスイッチの周りにはLEDが配備され、暗いステージでも視認性が高まってますね。
S-DSC03397

部屋を暗くしてみました。
S-DSC03390
これで踏み間違いもありません♪

②ディスプレイ

さきほどの画像で、ディスプレイもかなり強烈に光っていると思いますが、こちらもアップグレードされています。
ディスプレイのコントラストが強調され、逆に明るい場所でも見やすくなっています!
視認性UP→操作性UPと、重要なポイントなのでうれしい仕様ですね。

③DSP(Digital Signal Processing)

今回のアップグレードの一番のポイントはココでしょう。
チップ自体をアップグレードすることで容量が上がっているので、これまでデュアルアンプを使用すると、仕様エフェクト数に限りが出てきていましたが、今回の仕様ではほぼ自由に追加できるようになりました!

実際にデュアルアンプにしてエフェクトを追加してみましょう。
S-DSC03400

Fender® Twin Reverb®とMesa/Boogie® Dual Rectifier®のアンプシミュレートをデュアルアンプで使用し、その後にディレイを2種類かけてみました。
S-DSC03423

全く余裕でセッティングできます!

最後の1枠は、さすがにDSPパワーを消費するディレイは追加できませんでしたが、それ以外なら追加できました!

POD HD500Xの実力

今回のアップグレード・ポイントは以上の3点(ロゴ変更も入れれば4点)ですが、PODのフラッグシップモデルであるその実力は、アップグレード前からすでにかなりのもの!
改めてそのサウンドをチェックしていきます。

まずは結線していきましょう。
今回使用するアンプはRoland JC-120。
S-DSC03376
スタジオ、ライブハウス、ほぼどこに行っても置いてある激定番アンプです。

このJC-120のパワーアンプとキャビネットを使用し、POD HD500Xをプリアンプとして鳴らします。
JC-120のCH-2 EFFECT LOOP “RETURN L(MONO)”に、
S-DSC03378

POD HD500XのUNBALANCED OUTPUT L/MONOから接続します。
S-DSC03408
これでバッチリ!

※本来、アンプのReturnに繋ぐ際はLINEアウトを使用しますが、LINE6使用アーティストでこの接続方法が多いとの理由で今回の方法を選択いたしました。(2014年7月30日追記)

...と思いきや、ここで「ちょっと待った!」

POD HD500ユーザーにもぜひ知っておいて欲しい、こちら。
S-DSC03403
このスイッチでアウトプットをセレクトして下さい。
(今回はJC-120のパワーアンプに直接つなぐので「AMP」を選択します)
※記述の間違いがございました。パワーアンプにつなぐ際は「LINE」が正しい選択です。「AMP」を使用するのはギターアンプのGUITAR INPUTにつなぐ時のみです。(2015年11月27日追記)

POD HD500Xからケーブルでインターフェースにつなぎ、コンピューターでレコーディングする際などは「LINE」です。

そしてVIEWボタンを長押し。
S-DSC03404

アウトプットを選択して下さい。
S-DSC03405

これでインピーダンスがマッチして、ナイスなサウンドをプロデュースしてくれますよ~

クリーンサウンドの透明感

まずはクリーンサウンドをプロデュースしていきましょう。

セッティングは、アンプをFender® Twin Reverb®シミュレートにして、こちらのエフェクトをかけていきます。
S-DSC03424

VIEWモード別バージョン↓
S-DSC03425

クリーン~コンプ~コーラス~ディレイの順でペダルをONにしていきま~す。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500-effect-bip

どうですか?!

しっかりチューブ感のあるアンプサウンドに、クリアなエフェクトがのりますよね。
トランジスタ・アンプの代表選手、JC-120がチューブアンプになったかのよう!

最後にONしたディレイは、「Dynamic Delay」です。
これは「音数が多いときはディレイ音が薄くなって、白玉音符や音が途切れたときに厚くなってくれるという、便利ディレイ。
だからこそ、カッティングでも邪魔になりません!
空間を演出するのに中の人も愛用のディレイです。

ワウサウンドの可変幅

さっきクリーンサウンドでセッティングしてあった、ワウを踏んでみたいと思います。
S-DSC03398
この右側に鎮座する大きなエクスプレッション・ペダルこそがそのワウをコントロールするペダルです。
(ちなみに先ほどのクリーンサウンドのエフェクトをONの状態でワウをONにしています)

実際に音を鳴らしてみると...
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500x-wah-bip

中域から高域にかけて深めの変化が気持ちいいです。
ワウ特有の、多少の音痩せはあるものの、音質はかなりクリアですね。

ピッチ変化の追従性

そうなんです。ココがけっこうポイントなんです。
オクターブや、ハーモニーを試用してアームダウンやチョーキングしたときに、ハーモニー音が滑らかに追従してきてくれるか。
そこがピッチ系エフェクトを見極めるうえで大切なんです。

では、さきほどのクリーンサウンドのセッティングで、ハーモニーをkey「A minor」5度に設定して鳴らしてみます。

ではまず5弦開放「A」から。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500x-harmoni-a-bip

かなりスムースで、音切れもないですね!

次に1弦5フレット「A」で。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500x-harmony-hi-bip

これも気持ちイイ。

さらにビブラートをかけてみましょう。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500x-vibrato-bip

これでPOD HD500Xのピッチ系の実力が分かりましたね!
かなり良質なハーモニーを生み出せますよ~♪

ディストーションサウンド

それでは次に、PODユーザーに定評のある歪みのサウンドを作ってみましょう。
S-DSC03422S-DSC03423
DSPパワー検証のときに作成したパッチを使います。

アンプはFender® Twin Reverb®とMesa/Boogie® Dual Rectifier®のアンプシミュレートをデュアルアンプで。
コンプ/ブースター/コーラス/フェイザー/アンプ(2台)/ディレイ/ディレイ/ヴォリュームペダル/と接続しています。

ブースターは「Screamer」を使用してます。チューブ・スクリーマーをシミュレートしたものですね。
さっそくサウンドをお聴き下さい。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500x-distortion-bip
VAN HALEN風サウンドをヘヴィにしたイメージです。
どうでしょう? ノイズも少なく、かなり太いサウンド。
クリーンのアンプセッティングも追加しているので、歪みの中にクリーンな芯があって気持ちイイです。

そしてここからが、近年のPODの素晴らしいトコロ。

歪ませたままギターのボリュームを絞るとクリーンに!

デジタル回路ながら、本物のアンプ同様に、ギターのボリューム側だけでサウンドコントロールができます。
体感してみて下さい。
https://soundcloud.com/shimamuramusic/pod-hd500x-clndst-bip

クリーンから一気にボリュームを上げたときの迫力はチューブアンプそのもの!

いや~、優秀です、POD。

ルーパー

搭載されているルーパーもかなり遊べます!
S-DSC03396

最大48秒のループ・タイムを装備しているのはもちろんですが、この

  • 1/2 SPEED
  • REVERSE

2つのスイッチでループ・フレーズに変化をもたせて、自由度の高い演奏が出来ます!

エディターが便利!

もちろんPODシリーズですから、エディターでサウンド作りが可能ですよ。
S-DSC03420
これはさきほどのディストーション・サウンドのセットアップ画面。
ディレイ・タイムはやはり大画面で設定したい! そんな欲求を満たしてくれます。

ダークホース、“チューナー”!

POD HDシリーズ、チューナーの精度、使用感、見やすがイイ!
中の人、これは今まで知りませんでした。 迂闊!

まあ見て下さい。
S-DSC03412
コレです。

「A」の範囲内であれば、ほぼあってます。
でも、さらにビッチリ合わせたい人は、▼にしっかりあわせれば、精度の高いチューニングが可能です!

「LINE6、チューナーだけ販売するのもアリでは?!」と思ってしまいました。

まとめ

ここまで、変更点も含めてPOD HD500Xの実力に迫ってみました。

いかがだったでしょうか?

中の人的評価は...

95点!(5点減点は、POD HD500を持っていると悔しいのと、重いから。)

こんな人にもオススメ

POD HD500X、ライブをやらない人でも、自宅でレコーディングにかなり有効です♪
ギターを持ちながら本体は足元に置いて、エディターで操作。
実際に弾く際は足での本体操作。

これがPOD HD Desktopだと、サイズが小さくていいのですが、追加終えダルが必要になってしまう...

だからこそ、今POD HD500Xの時代ではないでしょうか?!

 

 

POD HD500Xは8月末発売です。
ご注文は島村楽器各店で承りますのでお気軽にどうぞ♪

LINE6 POD HD500X

S-POD_HD500X_3qtrLeft_wht

販売価格 (税込) ¥60,610 (税抜 ¥55,100)


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