【試奏レビュー】一歩先行くギタリストはもう使ってる!? 無限のサステインで個性を生み出す「EBow Plus」に熱視線!
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コチラです。
新型のホッチキスかな?と思ったあなた、不正解です。
EBowとは“エレクトリック・ボウ”の略で、振動電流によって磁気動作フィールドを作り出し、弦を振動させることで滑らかなアタックと無限のサステインを演出するアタッチメントのこと。
“ボウ”とはバイオリンやチェロで使用される“弓”を指しますが、1960年代にレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジやクリエイションのエディ・フィリップスが実際の弓を使って注目を集めた“ボウイング奏法”を、電気的に行えるようにしたものがEBowなのです。
当時は音色としての効果よりもパフォーマンス的な要素が強かったボウイング奏法ですが、アイスランドのロックバンド“シガー・ロス”のヨンシー・バーギッソンがボウイング奏法を用いた幻想的なサウンドを構築すると、その奏法は広く知れ渡ることになります。
そんなボウイング奏法が手軽にできるEBowですが、発売は1976年と意外にも長い歴史を持っています。
ここでは使用方法を紹介するとともに、どのようにプレイに取り入れることができるのか考察していきましょう!
2つのモードの搭載で
恍惚のロングサステインを演出
パッケージ内容は、EBow本体、ソフト・ケース、ステッカー、説明書、“Ebowプレイヤーズ・ガイド”と書かれた8センチCDとなっています。
このご時世に8センチCD!?
と思わず8センチCDに向かって突っ込みそうになりましたが、あいにく小生は8センチCDを再生できる機器を持ち合わせていないため再生できず。
途方に暮れていたところ、オフィシャルサイトに“プレイヤーズ・ガイド”という項目を発見。
8センチCDの内容と同じかどうかは分かりませんが、サンプル音源付きで細かく使い方が記されているのでチェックしてみましょう。
悲しいことに英検4級の僕にはさっぱり分かりませんでした。
駆動するためには9V形乾電池を1個使用。
本体上部をパカッと開いて電池を装着します。
あとは、本体後部にあるスイッチを入れればスタンバイ完了!
EBowには2つのモードがあって、スイッチを左に切り替えるとスタンダード・モード、右に切り替えるとハーモニック・モードになります(中央の状態でオフ)。
ハーモニック・モードはオクターブ上の音が付加され、より厚みとゴージャス感のあるサウンドを演出することができます。
弦を振動させるにはちょっとしたコツが必要。
EBow裏面の中央と両端に溝があるので、鳴らしたい弦を中央の溝(ドライブ・チャンネル)に合わせます。
両端の溝はガイド・グローブと呼ばれ、例えば2弦を鳴らしたい場合は1弦・3弦をガイド・グローブに当てることでEBowを安定させます。
1弦・3弦がガイド・グローブに当たり、2弦はEBow本体に触れずドライブ・チャンネルの溝にある状態です。
EBowを強く押し当てると鳴らしたい弦がEBow本体に接してしまうので、適度に押し当てるようにしましょう。
そうすることで青色LEDが反応して弦を振動させます。
人差指と親指で軽く持つフォームがオススメですが、弾くときは小指をボディに添えておくと右手が安定します。
リア・ピックアップよりもフロント・ピックアップ付近、動作は2〜5弦のほうが鳴らしやすいようです。
ハーモニック・モードでは高音弦側よりも低音弦側のほうが鳴りやすいので、まずは音がしっりと鳴るポジションを見つけることが大事。
必然的に右手はピックを持たないスタイルになるので、ピックとEBowをスムーズに持ち替えるためには練習が必要です。
EBowが弦から離れていたり、傾けてしまうと音が鳴らないので注意しましょう。
この他にも、ついついやってしまいがち(?)な誤った使用法を紹介します。
マッサージ器代わりに使う
弦を振動させる=身体に当てるとマッサージ効果があるのではないか?という安直な発想を持つ方が僕含めているかもしれませんが、もちろんマッサージ効果はありません。
電池の無駄使いなのでやめましょう。
サイリウム・ライトで盛り上がる
ライブのテンションを上げるアイテムとしてお馴染みのサイリウム・ライト。
自分だけサイリウム・ライトを持っていないと仲間外れ感ハンパないですよね。
EBowで代用すれば多少気は紛れるかもしれませんが、ご覧の通りわずかな光量なのでほぼ無意味です。
電池の無駄使いなのでやめましょう。
というわけで、ここまで使い方を説明してきましたが、実際にEBowでどのような奏法が可能になるのか。
3つの音源を紹介したいと思います。
ロング・サステインによる王道のEBowプレイ
前半はスタンダード・モード、後半はハーモニック・モードでプレイ。
さらにディレイを薄くかけることで荘厳な響きを獲得しています。
ディレイをフィーチュアしたアンビエント風
ディレイ・タイムは700ms程度で、リピート回数/レベルともに大きめに設定。
音をキレイにリピートさせるために、原音に忠実なデジタル・タイプのディレイを使用しています。
独特の音の立ち上がりを生かした擦弦楽器風サウンド
EBowを弦に当てて音が出たらすぐに離し、さらに音量のバラつきを少なくするためにコンプレッサーと適度な残響のリバーブを使用することで、擦弦楽器のようなサウンドを演出しています。
脚光を浴びることの少ないEBowですが、L'Arc〜en〜Cielのken、スピッツの三輪テツヤ、BUMP OF CHICKENの増川弘明、Fear, and Loathing in Las VegasのSxun、BIGMAMAの柿沼広也などが楽曲やライブで使用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=XjxOW5oKElc
Fear,and Loathing in Las Vegas「Cast Your Shell」では1:47〜のリード・プレイで使用していますね。
スピッツの「流れ星」では、イントロの0:12〜でEBowを使った印象的なフレーズを聴くことができます。
この他にも「つぐみ」のソロ(2:23〜)で使われていますが、ストリングスと相まって壮大な音世界を作り上げています。
海外でもレディオヘッド、ナイン・インチ・ネイルズ、ザ・キュアー 、REM、U2、スマッシング・パンプキンズなどの楽曲でEBowの音色を聴くことができますよ。
いかがでしたでしょうか。
EBowはディレイを併用した伸びやかなリード・プレイで用いることが多いですが、アイディア次第でオリジナリティ溢れる奏法やサウンドを発見できるはずです。
ぜひ積極的に取り入れて、自分だけのプレイを確立しちゃってください。
それでは皆さん、有意義なEBowライフを!
メーカー希望小売価格: (税込) ¥19,800 (税抜 ¥18,000)
販売価格: (税込) ¥19,800 (税抜 ¥18,000)
JAN:4515515620019
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