【HOTLINE2013】エリアファイナル・出場者機材レポート ~関西エリア@神戸WYNTERLAND~
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完全ライブにこだわった、島村楽器主催のコンテスト『HOTLINE2013』。
今年もエリアファイナルが開催されております!
(HOTLINEについての詳しい情報はHOTLINE2013公式ページをご覧ください。)
全国各地の島村楽器店舗から応募、ショップオーディションを勝ち抜いてエリアファイナルに出場した方々の機材を取材し、皆様にお届けするこの企画。
すでにみなさまからの反響を頂いております!
今回は地区ファイナル開催3番目となる関西ファイナルを取材してまいりました。
関西エリアファイナル
関西ファイナルの舞台は神戸WYNTERLAND。
数々のアーティストが全国ツアーで使用する関西でも有数のライブハウスです。
直近では、J、SUGIZO、神聖かまってちゃんなどもブッキングされており、ライブハウスの信頼度が伺えます。
関西ファイナルの細かい模様はHOTLINE2013公式ページで公開しております。
「グランプリは誰が獲ったのかとっても気になる」という方はまずそちらでチェックしてください。
このレポートでは機材について掘り下げていきますので、同公式ページの動画とあわせてチェックしてくださいませ♪
機材レポート
ギター関連だけでなく、ドラム、マイク、シンセなどなど、出場アーティストさんがこだわりを持って持ち込まれた機材はすべて紹介するのかこの企画のポリシー!
「ギタセレ(Guitar Selection)」だけど!? というのはこの企画では言いっこなし。
では行ってみましょー!
1.Wing of Wind
各パートのフレーズが複雑に絡み合いながらキャッチーなメロディーを支えるWing of Wind。
それぞれが音にコダワリを持っているのが伺える機材と、そこから生み出されるサウンドがとても印象的でした。
Vocal&Guitar 伊藤伶's GEAR
- Electric Guitar:FUJIGEN “EOS”
- Tuner:KORG “pitchblack+ Red PB2
- Effector:BOSS “Blues Driver BD-2 Modified”
- Effector:BOSS “EQ-20”
- Effector:MAXON “DD-02 Digital Delay”
- Shield Cable:EX-PRO:“FL Series”
- Strings:D'ADDARIO “EXL115BT”(11-50)
- Microphone:SHURE “Beta58A”
「ギターとベースが前に出てくるので、埋もれない様にEQで調整している」という伊藤氏。使用ギターはFUJIGENの“EOS”という、歌だけでなくバンド全体を意識した機材選びをされていました。
Guitar 三上太一朗's GEAR
- Electric Guitar:GIBSON “ES-335"
- Buffer:EVA “Sound Stabilizer SS-2”
- Volume Box:TBCFX “Volume Box”
- Et cetera:EBOW “E-Bow Plus”
- Power Supply:NOAH'S ARK “AC/DC-1”
- Effector:LINE6 “DL4”
- Effector:EVA “Final Phase PHC-2F”
- Effector:アオネコ工房 “33V Drive Booster DB-1”
- Effector:アオネコ工房 “33V Booster Plus BP-1”×2
- Effector:アオネコ工房 “33V Clean Booster CB-1”
- Effector:CATAKINBREAD “Semaphore Tremolo”
- Effector:MXR “Phase 90 Weed Modified”
- Effector:MALEKKO “616 MKⅡ Analog Delay”
- Effector:CATALINBREAD “Semaphore Tremolo”
- Effector:DIGITECH “Digi Delay”
- Shield Cable:PROVIDENCE
- Strings:D'ADDARIO “EXL-110”(10-46)
- Power Cable:OYAIDE “Li50 G5”
- Tuner:TC ELECTRONIC “polytune mini”
ディレイを多用するギタリストだけに、足元にはディレイが3機種!
...ディレイだけじゃなく、取材記者泣かせのコダワリのつまったボードでした!!
電源ケーブルもしっかりOYAIDE製のものを使用し、ノイズ対策に余念がありません。
Bass 津田紘伸's GEAR
- Electric Bass:SONIC “JB Model”
- Tuner:KORG “pitchblack”
- Buffer:EVA “Stabi & Phase PHC-2”
- Effector:CAT “KN Boost”
- Effector:EBS “Multi Comp”
- Effector:HATENA? “Active Spice 2011 Limited”
- Power Supply:CAJ “PBHUB6-C”
- Power Supply:SANYO “Eneloop”
- Pre Amp:PHIL JONES BASS “Bass Buddy”
- Pre Amp:AGUILAR “TONE HAMMER 500”
- Shield Cable:MOGAMI
- Shield Cable:ANALYSIS PLUS “Bass Oval”
- Strings:D'ADDARIO “EXL165”(45-105)
PHIL JONESプリアンプをDIとして使って、ここからAGUILAR⇒キャビネットが1系統、もう1系統をなんとPAにラインに送っているそう。
低音をしっかり響かせるためのセッティングなんだとか。
ケーブルもANALYSIS PLUSで低音感を増していました。
Drums 友成秀彰's GEAR
- Snare Drum:DW “Edge”
- Snare Head:REMO “Coated Ambassador”
- Pedal:DW “5000TD4”
「同鳴りが太いものが欲しかった」という友成氏。
POPな曲調ながら、バンド全体の音の厚みに一役買っているのがそのドラムサウンドでした。
2.Panty Danpty
「Girls バンド」という言葉から連想するイメージを覆す、ぶっといサウンドが魅力のPanty Dampty。
“Rockしてる”彼女たちの機材はどんなものなのでしょうか?
Vocal&Bass 藤澤あゆみ's GEAR
- Electric Bass:MUSIC MAN “Stingray 4”
- Tuner:KORG “DT-10”
- Effector:BOSS “Bass Equalizer BEQ-7”
- Effector:TECH21 SANSAMP “Bass Driver DI”
- Effector:YAMAHA “Bass Limiter”
- Shield Cable:MONSTER CABLE “Monster Bass”
- Strings:D'ADDARIO “ECB82”(050-105)”
「実はベース初心者」という藤澤氏(驚!!)
「いわゆる『SANSの音』が好き。ハイミッド出るのは好きだけど、SANSかませてちょっと深み持たせてってイメージ」と、初心者とは思えない具体的なサウンドイメージを持って機材選択していました。
Guitar 岩倉若菜's GEAR
- Electric Guitar:EPIPHONE “Les Paul Standard Plain-Top”
- Effector:PROCO “Turbo RAT”
- Effector:BOSS “Overdrive OD-3”
- Effector:MOOER “Ultra Drive”
- Effector:REDWITCH “Violet Delay”
- Power Supply:CAJ “AC/DC Station2”
- Tuner:KORG “pitchblack”
- Shield Cable:OYAIDE “QAC-202 G”
超低ポジションでギターを弾くROCKな女子!
コダワリのTurbo RATで気合の入ったディストーション・サウンドを奏でていました。
Drums 林野晴香's GEAR
- Snare Drum:TAMA “LAL145”
しっかり鳴ってくれるTAMAのスチールスネア。
「最初に買ったスネア」だそうです。
3.NO BOIN SEEN
どこか懐かしさを覚えるメロディーが心地よいNO BOIN SEEN。
3ピースながら、ギターの福田氏、ドラムの岡河氏がこだわる「分厚い音」で会場が沸いていました。
Vocal&Guitar 福田真's GEAR
- Electric Guitar:GIBSON “LP Special 91年製”
- Pre Amp:HUGHES & KETTNER “Tubeman Ⅱ”
- Tuner:KORG “pitchblack”
- Power Supply:MAXON “PD01”
- Effector:BOSS “Blues Driver BD-2”
- Effector:BOSS “Digital Reverb/Delay RV-3”
- Effector:BOSS “Loop Station RC-3”
- Foot Switch:BOSS “Dual Foot Switch FS-6”
- Shield Cable:BELDEN “9395”
- Strings:ERNIE BALL “Super Slinly(09-42)”
「元々同じモデル使ってたけど状態が悪くなって、いろいろ探したけどシックリこなくて。結局、このギターの『ズッシリした音』が好きでこれになった」という福田氏。
さわやかな歌声とパワフルなサウンドが絶妙なマッチングでした。
Bass&Chorus 近藤房宣's GEAR
- Electric Bass:FENDER “American Vintage '62 Jazz Bass”
- Tuner:KORG “DT-10”
- Shield Cable:BELDEN
- Strins:ERNIE BALL “#2833 Hybrid Slinky 45-100”
「とにかくジャズベがいい」という事で選んだという近藤氏。
極シンプルなセッティングがFENDERらしいサウンドを引き出していました。
Drums 岡河陽一's GEAR
- Snare Drum:NOBLE & COOLEY 木胴シェルモデル
- Snare Head:EVANS
- Splash Cymbal:SABIAN “AA”
- Pedal:DW “5000 Series”
「分厚いけどヌケのいい音」と、べた褒めのNOBLE & COOLEYスネア。
バンドアンサンブルの中で突出しすぎず、埋もれず、という絶妙なバランスを保ったサウンドでした。
4.Patriot Blue Apartment
なんともキャッチーな曲が印象的だったP.B.A.。
アレンジもオリジナリティーにあふれていましたが、その音を支えるのが彼らの機材群!
ヌッケヌケ・サウンドの秘密を探りましょう!
Vocal&Guitar 辻 将之's GEAR
- Electric Guitar:ESP “Snapper”(Ordered)
- Switcher:自作
- Tuner:KORG “pitchblack”
- Effector:BLACKSTAR “HT-Dual”
- Effector:BEHRINGER “Ultra Shifter UP100”
- Effector:BOSS “DD-20”
- Effector:TECH21 SANSAMP“U.S.Metal”
- Effector:GUYATONE “HDm5 Hot Drive”
- Ampifier:DIEZEL “VH-4”
- Shield Cable:OYAIDE “G-Spot Cable”
- Strings:GHS “Coated Boomers 10-46”
「バイト帰りに勢いでギターオーダーと、アンプヘッド購入を決めた」という男気あふれる辻氏。
ギターボーカルながら、ギターにもかなりの比重を置いたセッティングですね。
バンドの曲調がキャッチーなのにヘビーに聞こえるのはここに要因の一端が潜んでそうです。
Guitar&Chorus 西田 優介's GEAR
- Electric Guitar:GIBSON “Historic Collection Les Paul'59 2005年製”
- Switcher:NOAH'S ARK “PTBS-1”
- Buffer:VISUAL SOUND “Pure Tone”
- Effector:PROCO “RAT”
- Effector:VISUAL SOUND “Jekyll & Hyde”(ロゴが消えているため、未確定)
- Effector:BOSS “Blues Driver BD-2”
- Effector:BOSS “Digital Reverb RV-5”
- Effector:MXR “10 Band Graphic EQ”
- Effector:BOSS “DD-20”
- Efector:BOSS “Harmonist PS-6”
- Power Supply:NOAH'S ARK “AC/DC-1”
- Tuner:BOSS “Chromatic Tuner TU-2”
- Shield Cable:CAJ “Guitar Cable”
- Strings:ERNIE BALL “Reguler Slinky 10-46”
ヒスコレのレスポールは「何十年後かに、自分が作ったオールドに育てたい」という事で、衝動買いしたそう。(なんと高校生時代に!!)
「ほかの楽器に埋もれないように、バンドアンサンブルの中でヌケの良い音を意識している」という西田氏。
ボードの入り口にしっかりバッファーを入れることによってインピーダンスを落としている、考えられたシステムですね。
Bass 清水 拓's GEAR
- Electric Bass:WARWICK “Streamer LX”
- Pre Amp:TECH21 SANSAMP “Bass Driver DI”
- Effector:DIGITECH “Wahmmy”
- Effector:MXR “10 Band Graphic EQ”
- Tuner:BOSS “Chromatic Tuner TU-3”
- Shield Cable:CAJ “Guitar Cable”
- Strings:WARWICK
実は、今ファイナルの翌日にベースを新調する予定だったという清水氏。お目当てはTUNEのフェニックスとのこと。
普段はStreamer Stage Ⅰ使用で、今回はトラブルで急遽借り物だそう。
Drums 白米健吾's GEAR
- Snare Drum:DW “13inch 木胴”
- Snare Head:REMO “Ambassador”
- Pedal:DW “5002”
- China Cymbal:PAISTE “2002”
- Splash Cymbal:SAIBIAN
パワーヒッターの白米氏サウンドを支えるスネアは、「DWの副社長室に置いてあったもの」というレア品。
ヌケの良いサウンドがパワフルなアタックで強調されていました。
5.ゆき(スクール部門)
ベースやドラムなどのオケを自身で作成して、本番はギター弾き語りというスタイル。
高校生ながらシーケンス・ソフトを駆使して、圧巻のパフォーマンスです。
Vocal&Guitar ゆき's GEAR
- Electric Guitar:EPIPHONE “Les Paul Black Beauty 3”
- Effector:BOSS “Super Feedbacker & Distortion DF-2”
- Effector:BOSS “Blues Driver BD-2”
- Effector:BOSS “Chorus CE-3”
- Effector:BOSS “Digital Delay DD-?”
- Power Supply:CAJ “PBHUB6-C”
- Shield Cable:MONSTER CABLE “Monster Rock”
- Strings:ERNIE BALL “#2223 Super Slinky 09-42”
「3ピックアップのルックスに惚れた」というゆき氏。EPIPHONEのブラックビューティーと女子高生というミスマッチ逆にカッコイイです。
エフェクター群は、「なんか懐かしいモデルが並んでるな~」と思って聞いてみたら、なんと『昔、お母さんが使ってたエフェクター』だそうです!
母子二代でギタリストなんですね!!
ちなみに、ゆき氏はのオケ作りは、
- Singer Song Writerでシーケンスを作成
- BOSS BRシリーズのMTRにそのシーケンスを流し込む
- BRにバッキングギターやコーラスを重ねる
というやり方でした。
6.Last Theater
アンプヘッドとキャビも持込で、相当気合の入ったパフォーマンスを見せてくれたLast Theater。
ヘビーなのに、ポップ感もある、バランスの取れた演奏が魅力でした。
そのヘビーサウンドの秘密とは?
Vocal Eva's GEAR
「自分の声がヌケにくいので、ハイに特徴のあるBeta58を選んだ」というEva氏。
デスボイスを多用するEva氏にとっては、集音能力も高い同モデルは最適でした。
Guitar Jun's GEAR
- Electric Guitar:ESP “Viper”
- Effector:BOSS “Blues Driver BD-2”
- Effector:ERNIE BALL “#6166 Volume Pedal”
- Effector:MXR “'74 Vintage Phase 90 CSP026”
- Effector:SAMURAI SOUND “SAMURAI Vintage Delay”
- Tuner:KORG “DT-10”
- Power Supply:CAJ “AC/DC Station3”
- Shield Cable:PROVIDENCE
- Strings:ERNIE BALL “#2215 Slinky Top Heavy Bottom 10-52”
- Wireless System:LINE6 “Relay G50”
- Amplifier:KRANK “Krankenstein”
- Cabinet:MESA/BOOGIE “4x12 Rectifier Standard Slant Guitar Cabinet ”
- Power Cable:OYAIDE “Li50 G5”
- Step Up Tranceformer:ELECTRO-HARMONIX “EHU-600 Step-Up-Transformer”
参加者の中でも一、二を争うであろう、機材持ち。
キャビがKRANKでないのも理由があり、「KRANKの音圧を発揮できるようなキャビ」との事でMESA/BOOGIEを選択しています。
電源コード、ステップアップトランスにもこだわって、しっかり音圧が出せるようにケアしていました。
Bass ko→Hey's GEAR
- Electric Bass:BACCHUS “BJB-1R”
- Pre Amp:TECH21 SANSAMP “Bass Driver DI”
- Tuner:KORG “pitchblack”
ギターのJun氏とは打って変わってシンプル・セッティング。
音作りのポイントは「バスドラより下に行く」だそう。
弦のゲージも、4弦ベースながら、4弦目に本来5弦ベースの5弦目のゲージを張っていました。(5弦ベースの2~5弦を使用)
Drums Taka-C's GEAR
- Snare Drum:PEARL “Reference 5.1/2inch”
- Snare Head:REMO “Emperror X”
- Pedal:PEARL “P-3002C”
- China Cymbal:ZILDJAN “A Custom 20inch”
- Splash Cymbal:ZILDJAN “A Custom 8inch”
パールのリファレンス・スネアに関して、「音抜けがすごくいい。音を飛ばすのが好きなんで」と語っていたTaka-C氏。
ハードなフレーズから、繊細なサウンドまでコントロールして、そのスネアのサウンドをいかんなく発揮していました。
7. KENJI BLOW
良質なアコギサウンドで会場の空気を一気にさわやかに変えたKENJI BLOW。
アコースティックなサウンドながら、細かなところに気配りを怠らない機材選びをチェック!
Vocal&Guitar 松浦健二's GEAR
- Acoustic Guitar:TAYLOR “214ce”
- Shield Cable:HISTORY
- Strings:MARTIN “M-170 10-47”
TaylorにMartinのエクストラ・ライト・ゲージ弦という組み合わせで、煌びやかさが強調されたサウンドでした。
ハイミッドにピークのある歌声とのマッチングもきれいでした。
「サーフミュージックが好きなので、なるべく『生感』(曲を作った場所の空気感)を大切にしている」とのこと。
Bass 田中拓郎's GEAR
- Electric Bass:SOUND TRADE “JB Model”
- Shield Cable:BARBAROSSA “BR-CB100”
- Strings:ELIXIR “14052 4-String Medium/Long Scale 45-105”
大阪の工房「SYSTEM CRAFT」の“SOUND TRADE”ベースに、これまたマニアックな“BARBAROSSA”シールドの組み合わせ。
「昔、ブリブリな音が好きで。一番ブリブリした音がするものを選んだ」という田中氏。
素直な出音が松浦氏の声、ギターとマッチしていました。
Drums 吉田郁也's GEAR
- Snare Drum:PEARL “CS1450”(Chad Smith Signature Model)
- Pedal:DW
かなりのチャド好き、吉田氏。
「単純にチャドが好き。軽くて抜ける音がバンドに合ってる」とのこと。
バンド全体の音の方向性が一致していて、聴いていて心地よい印象でした。
8. 3eek
Vocal 浜川氏の高い歌唱力とGuitar 大城氏のテクニカルなギター、それを支えるリズム隊の心地いいアンサンブルを奏でる3eek。
全体で独自の空気感をしっかり持っているバンドです。
Guitar 大城拓登's GEAR
- Electric Guitar:PAUL REED SMITH “Single Cut”
- Effector:IBANEZ “Tube Screamer TS-9”
- Effector:XOTIC “RC Booster”
- Effector:PROVIDENCE “Stampete”
- Shield Cable:CAJ “Guitar Cable”
- Strings:ERNIE BALL “#2223 Super Slinky 09-42”
音の太さから、「足元の機材がビッシリ?」と思いきや、意外とシンプルなセッティング。
「アンプのトレブル上げて、ギターのトーンを絞ってEric Johnsonみたいな感じを意識してる」という大城氏の言葉から、目指す方向をしっかり持ってセレクトされた機材であることが伺えます。
Bass 永野成美's GEAR
- Electric Bass:FENDER “American Standard Jazz Bass”
ノリノリなベースを奏でてくれた永野氏。
セッティングはシンプルにアンプ直!
Drums 木下翔一郎's GEAR
今回、木下氏の機材はありませんでした。
Keyboard 岩崎愛子
今回、岩崎氏の機材はありませんでした。
Vocal 浜川宥子
今回、浜川氏の機材はありませんでした。
POPな曲調ながら、ギターの技術、サウンドでPOPSの枠に収まらない印象です。
「トーンを絞っている」ということで生まれる大城氏の音色がバンドのイメージを導いています。
9.鶏頭
若いながらも迫力のロックンロールが売りの鶏頭。
「ガツン」とくるサウンドはどんな機材から生み出されるんでしょうか!?
Vocal&Guitar 植田航矢's GEAR
- Electric Guitar:COOL-Z “TLZ2R”
- Pre Amp:MXR “micro amp”
- Effector:REDWITCH “Ivy Distortion”
- Effector:ELECTRO-HARMONIX “Big Muff with Tone Wicker”
- Power Supply:CAJ “AC/DC Station3”
- Shield Cable:CAJ “Guitar Cable”
- Strings:D'ADDARIO “EXL110 10-46”
「ジャキジャキしたサウンドがポイント」という植田氏。
「テレキャス探して店に選びに行って、弾き比べたらCOOL-Zのほうがジャキジャキしてた」ということです。
Bass 村上千樹's GEAR
- Electric Bass:COOL-Z “ZJB1R”
- Tuner:KORG “DT-10”
- Siheld Cable:HISTORY “ Elite Series”
- Strings:D'ADDARIO “EXL160 50-105”
「出過ぎない」「暴れすぎない」「ミドルを大切に」か音作りのコンセプト。
ベースの音を活かすために足元はチューナーだけという潔さ。
Drums 中奥泰輔's GEAR
- Snare Drum:CANOPUS “Maple Snare”
- Snare Head:REMO “Coated Ambassador”
- Pedal:TAMA “HP300”
- Splash Cymbal:UFiP “Splash”
相当なミッシェル・ガン・エレファント好きの中奥氏。
その影響から、CANOPUSを選んだそう。
スプラッシュもUFiPというレアなブランドのものを使用するなど、随所にコダワリを見せています。
10.宮城祐次
HOTLINE常連の宮城祐次氏。
今年はサポートミュージシャンと共に出場です。
2012年JAPAN FINAL出場の実力は伊達じゃない!
Vocal&Guitar 宮城祐次's GEAR
- Acoustic Guitar:GIBSON “J200M”
- DI:L.R.BAGGS “Venue D.I.”
- Shield Cable:DIMARZIO
- Strings:ELIXIR Polyweb
「J200のルックスが好きだけど、デカすぎ」と思っているところで出会った65周年モデルのJ200ミディアム。
L.R.BaggsのDIで音作りされてクリアな気持ちいいサウンドです。
Bass dino's GEAR
- Electric Bass:FENDER JAPAN “JB62”
- Pre-Amp:CREWS MANIAC SOUND “DPA-2B”
- Power Supply:CAJ “AC/DC Station2”
- Tuner:BOSS “Chromatic Tuner”
- Strings:D'ADDARIO “#2834 SUPER SLINKY 45-100”
- Shield Cable:MOGAMI 自作
惜しまれつつも生産完了となってしまったCrewsのDPA-2B。
バルトリーニPU搭載のFender Japanジャズベースでブリブリながらもナチュラルなベースサウンドでした。
Drums 内藤皓介's GEAR
- Snare Drum:SLINGERLAND “Vintage Snare”
- Snare Head:REMO “Coated Ambassador”
現在はあまり日本でも流通しないSLINGERLAND。内藤氏所有のこのモデルはヴィンテージとのこと。
独特のフープ構造からか、柔らかいのにタイトなサウンドがかっこいいです。
Keyboard 赤松憲's GEAR
- Synthesizer:NORD “Nord Electro 3”
- Volume Pedal:BOSS “FV500L”
なんと、ある日いきなりバンドメンバーが持ってきたという、Nord Electro 3。
「エレピはヌケと残響」「オルガンは歯切れ」を重視してその場で音作りも行うのだそう。
11.VAIバンド(キッズミュージシャン部門)
「キッズミュージシャン部門」と侮ることなかれ、といった技術を疲労してくれた宇都達人くん。
すでにVAI本人との競演も果たし、波に乗っている彼率いるVAIバンドです。
Guitar 宇都達人's GEAR
- Electric Guitar:IBANEZ “JEM77V”
- Effector:MORLEY “Bad Horsie Wah”
- Effector:DIGITECH “Wahmmy”
- Effector:ZOOM “G2.1Nu”
宇都達人くん使用のギターはVAI好きなだけあってVAIモデルのUV777。
ベースのお父さん曰く「5歳から始めて、最初飽きたらイヤだから安いの買ってあげたんだけど、全然飽きる気配も無くて」とのこと。
そこからの練習の積み重ねで、現在の小学生離れしたテクニックにつながるんですね!
「好きこそ物の上手なれ」
Bass 宇都久恭's GEAR
- Electric Bass:YAMAHA “Attitude”
- Effector:EBS “Billy Sheehan Signature Drive Pedal”
- Effector:MXR “Dyna Comp”
- Amplifier:HARTKE “HS1200”
「Billy Sheehanが大好きで、PEARCEのアンプ使ってたけどHOTLINEに合わせて買いましたw バタバタするときはコンパクトにイケるように。」とのこと。
プレイもさることながら、音もBillyらしくゴリゴリなサウンドでした!
Drums 田村敬太郎's GEAR
- Snare Drum:TAMA “MP1455BU Melody Master”
- Snare Head:REMO “Coated Ambassador”
- Pedal:PEARL “Twin Pedal”
Mike Portnoyが好きで、スネアもMikeモデル。
ベースの宇都氏と共に、テクニカルな達人くんを支えるテクニックが激しかった...♪
取材後記
バンドの曲もバラエティーに富んでいた関西ファイナル。
東北エリアファイナルでは以下の傾向が見られましたね。
Guitar
関西では、レスポールをはじめとしたハムバッキングPU搭載のギターが多く使われていました。
ギターではFenderが一人もいなかったのが特徴的でしたね。
Guitar Effector
チューナーとパワーサプライは圧倒的支持を受けるブランドが2つ。
チューナーはKORGが人気です。精度の高さが要因でしょう。
パワーサプライはCAJが多数。価格にそぐわないハイクオリティが魅力ですね。
Bass
関西でもジャズベ人気は不動!
これだけ多岐に渡った曲調を支えることのできるジャズベって、スゴイ!
Bass Effector
プリアンプ使用率は比較的高いものの、コンプやEQの使用者はあまり多くありませんでした。
比較的シンプルにまとめたシステム構成が人気のようです。
Shield Cable
ANALYSIS PLUS、BARBAROSSAといった、玄人好みのハイエンド・ブランド使用者もいて、各自のコダワリの深さがうかがえます。
しかしながらパワーサプライ同様、CAJが人気傾向にあります。
こちらもコストパフォーマンスが高いのが要因かと思われます。
Strings
D'ADDARIO、ERNIE BALLが使用弦全体の6割を占めるという人気ぶり。
テクニカルなプレイヤーも出演していることからか、09-42のライトゲージ弦を使用するギタリストも少なくありませんでしたね。
■Snare Drum & Pedals
出場11組中 10組にドラマーがいて、9組がスネア持ち込みという、ドラム機材がファイナルでした。
NOBLE & COOLEY、SLINGERLANDといったコアなブランドのスネアも飛び出し、バンドごとにカラーがまったく変わるエリアファイナルとなりました。
ペダルはDWが人気。やはり憧れのブランドという方も多いのだと思います。
関西は人気の傾向というよりも、個々人のコダワリや個性が強いという印象でした。
その中でもCAJブランド製品の人気の高さが目立ちます。
(CAJ製品についてはこちらの特集記事をごらんください。)
次回は東京エリアファイナル機材レポート!
ぜひお楽しみに~!