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【レビュー】ホントに音が良いの? 使い勝手は? Fractal Audio SystemsのFX8の使い道

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SCENEモードの重要性

なぜSCENEモードが必要なのでしょうか。PRESETで記憶させて、それを呼び出せば良いのでは?

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そこがAxe-Fxも含めたFractal製品のミソ。

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PRESETを切り替えるという事は、比較的大きなCPUパワーを使いますし、毎回呼び出しをしてこなければなりません。この呼び出しを行う際の「音切れ」を回避するのがSCENEなのです。

PRESETで1曲分のデータ1個を呼び出しておけば、各エフェクトのSCENE切り替えだけなら内部の複雑な処理もナシなので、音切れが起きません。これがSCENEモードを搭載している理由です。

これは便利!!

ルーティング

もちろんFX8内のエフェクタールーティングは自由に変えられます。

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この8個の枠にそれぞれ自由にエフェクターを割り当てたら、

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さらにこんな事まで! この画像では、1~6のエフェクターが並列使用するようになっています。

Humbusterケーブル

この機能はFX8をPREエフェクトとPOSTエフェクトの両方で使用する場合に最大限の効果が得られます。(Axe-Fx IIにも搭載されている機能です。)

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INPUTはギターからのINPUTなので通常のケーブルを使いますが、

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ギターアンプのINPUTへ接続するOUT(PRE)とギターアンプのRETURNへ接続するOUT(POST)の両方にHumbusterケーブルを使います。分かり易く言うとFX8から出力されるものに使用してください!結果、Humbuster、読んで字のごとくノイズを減らしてくれます。

SEND/RETURNの接続も、FX8から出力されるものはHumbusterにしておくのをオススメします。

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ためしに通常のシールドでOUTしてみるとどうなるか、試してみましょう。

歪みをMAXにした時のノイズです。これはかなりのノイズ量ですね...

では音自体は同じ状態で、Humbusterに戻してみます。

ここまで違います!!

Humbusterケーブルは推奨ですな。

FX8の使用用途を考えてみる

ここで皆さん疑問に思いませんか? 「この機能、Axe-FxⅡにも入ってるんでしょ? AxeとMFC-101で¥490,000(税抜)。FX8が¥230,000(税抜)。アンプがついているならAxeで良いのではないかな?」

そこでCAJの千葉さんにも相談してみました。

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  • ラックとペダルという重量や大きさの問題(過般性)
  • チューブアンプを使用したいという欲求
  • 価格的な問題(やはりセットで¥490,000は高すぎる...汗)

こういったところがネックになってAxeクオリティのエフェクターを使用出来ない(Axeを導入出来ない)という方も多いと思います。そこに対するFractal Audioの答えがFX8なのだと思います。

アンプが無い事のメリット

やはり軽量化できる事でしょう。もちろんFX8も軽い訳ではありませんが(5.2kg)、Axeが6.7kg、MFCが4.5kgで合わせて11.2kg。これに比べると過般性は遥かに向上します。

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アンプをJC-120に決め打ちして音を作れば、ほぼどんな場所でも同じサウンドが出せますし。
ただ、真空管アンプのサウンドが欲しいとなると、Marshallになり、場所場所でJCM800だったり、900だったり、2000だったりとマチマチ。この点は不安が残ります...

アンプが無い事のデメリット

一番は、自宅で音作りが出来ない事でしょうか。FX8はエフェクターなのでヘッドフォン端子は付いていません。そのままミキサーなどに繋いでもギターらしいサウンドで音作りは出来ません。

Fractal Audio Systems FX8 CAJ Customセッティング

上記のチューブアンプサウンド、および自宅での音作りの問題を解消し、さらにどこでも自分の音を出せる、という意味でこんなセッティングがオススメではないでしょうか! CAJ千葉さんに考案して頂きました!!

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ドドン! FX8に同じくFractalのコントロールペダル、EV-1、そしてKochのペダルプリアンプ(チューブ)!
これならペダルボード1個に収まって、ギターとボード1個という手軽なシステムでいつでも同じサウンドを出せます! さらに! プリアンプがある事から自宅でミキサーなどに繋げば、ヘッドフォンやライン録音、スピーカーで鳴らす、等も可能。かなりの万能システムなのでは...

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今回KochのプリアンプSUPER LEAD(メーカー希望小売価格 (税込) ¥57,750 (税抜 ¥52,500)、販売価格 (税込) ¥49,170 (税抜 ¥44,700))を選んだのは、その音作りの幅広さと、もちろんチューブであるという点。

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CleanのボリュームとODのボリュームをそれぞれ設定しておけるのと、

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この「Remote Control」がミソ。FX8のプログラムチェンジで、SUPER LEADのチャンネルも切り替えられるので、まるでFX8の中に真空管プリアンプが入っているかのようにセッティングできるのです。これは便利です!

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